「霜」は空から降ってくるというイメージを 抱きがちですが、そうではありません。 地面が放射冷却によって冷え、 その上に空気中の水蒸気が直接昇華して 氷(結晶)が出来る状態を言います。 この氷が「霜」なのです。 朝早く、うっすらと 氷の結晶を纏った草木の表面が、 朝日を浴びてキラキラと輝いている風景は 本当にきれいで美しいものです。 草木の枝葉だけではなく、 花びらの先端にまで、 霜がきれいに付着した様は、 まさに「霜始降花」という漢字の表現 そのものです。 そんな美しい「霜」ですが、 一方では「霜害」と呼ばれるように、 農作物に被害をもたらすので、 農家にとっては有り難くない存在です。 特に、…