青森のむかし話/青青森県小学校国語研究会・青森県児童文学研究会:編/日本標準/1975年 津軽の武士の家に語り伝えられてきたという昔話のことを、「御家中むがしっこ」というという、その他の県にはない話。 とにかく人にまけるのがだいきらい、誰かが黒というと白といい、いちどくちにだしたことはぜったいにまげないという、「じょっぱり殿様」。 昔話には、かならず手を差しのべる人があらわれますが、助けてくれるのは津軽の国を守ってくれている岩木山赤倉の山神様。 あるとき、秋田の殿様が将軍の前で披露したのは、人間の背よりもたかく、葉っぱのまわりが、おとな三人がかりという、大きなふき。津軽の殿様が、津軽にいけば、…