先日のブログで、岐阜県の考古学の先駆者、小川栄一氏が作成した『西濃古墳分布図』を紹介しました。 これを機会に、これまであまり取り上げてこなかった発掘レベルの時代品を紹介します。土器もありますが、陶器と磁器の中間、いわゆる炻器といわれる品もいくつか紹介したいと思います。 今回は、東海地方各地で発掘される山茶碗と呼ばれる素焼きの器です。 3個あります。 左から順に説明します・ 口径 13.8㎝、底径 6.0㎝、高 5.7㎝。平安末ー室町。 しっかりとした造りです。 形は、室町期の灰釉茶碗に似ています。 しかし、釉薬が掛かっていないので、人が口にするのはチョッと無理です。 付け高台が見られます。簡単…