——惑星資本の財務史としての文明史 0. 要旨(Abstract) 本稿は、エジプト、メソポタミア、インダス、黄河、ヒッタイト、縄文といった古代文明を、王朝史・戦争史・文化史ではなく「文明会計学」の枠組みによって再評価する試みである。文明会計学とは、エネルギー資本、元素資本、生態資本、社会資本を勘定科目として文明の貸借対照表(Balance Sheet)および損益計算書(Profit and Loss)を記述する分析枠組みである。本稿は、文明史を「進歩の物語」ではなく「異なる財務構造を持つ文明企業群の資本運用史」として再構成する理論的基礎を提示する。 1. 序論:文明史の会計的再定式化 従来の…