10式戦車は、陸上自衛隊において4代目となる、最新の国産主力戦車(MBT)。2009年12月に制式化された。
三菱重工業、日本製鋼所が製造。
対機甲戦闘・機動打撃、特殊部隊攻撃対処などの能力が、3代目の90式戦車と比べて大幅に向上している。最大の特徴はC4I(指揮・統制・通信・ コンピュータ−・情報)機能で、陸自ネットワークに組み込まれ、戦車同士が情報を共有できるほか、普通科の野外コンピューターネットワークとも連接し 、普通科部隊と一体化した作戦行動が可能となっている。
また、戦車内部に設置された画面で、敵と味方の位置が捕捉でき、ビルの陰や草に身を隠したゲリラなどの人間も感知して攻撃することができるなど、その高性能ぶりから「走るコンピューター」とも呼ばれている。
また、90式戦車よりも軽量になり、前後左右に傾斜させることが可能な油気圧式懸架装置を搭載している。