やわらかな風を受け、風見猫(そらちゃん仕様)はご機嫌に揺れていた。くるり、くるり。くる、くるり。そらちゃん仕様の小さな身体は、いつもより気ままに風と戯れながら、転玲共和国のあちこちを見回しているようだった。 風見猫の下。時間は真っ昼間。首相は布団で半身を起こし、虚ろな目で一点を見続けていた。世界はピンボケたままである。完徹の夜更かしの結果、布団に入ったのは夜が明けてからだった。 意識はまだぼんやりしていたが、メガネをかけただけで世界は一転した。まずは喉を潤そうと、台所で水を一杯。だが、物足りない。やはり、玄米茶でなければならない。 首相は居間に戻ると、早速、電気ケトルのスイッチを押した。 そし…