代筆

「ズルいと思われがちな二大手段」 最近よく聞く言葉。「それ、ズルじゃない？」代筆と生成AI。この二つは、なぜか“ズルの代表”のように扱われます。 確かに、どちらも自分の手で文章を書かない方法です。でも、そもそもズルというのは「ルール違反」や「不正行為」のはず。文章作成に明確なルールなどありません。むしろ「自分ひとりで苦しまず、賢く書く」ための手段です。 では、どちらが“よりズルい”のでしょうか。 本当にズルいのは、どっち？ 代筆は、人間が依頼者の代わりに考え、悩み、書き上げます。依頼者の想いを汲み取り、言葉を整え、熱を込めて仕上げます。つまり、依頼者の意図を“深掘り”しながら文章を生む行為です…

小説を書きたいと言う気持ちがどこから来るのか、その根本的なところについて語ってみたいと思います。 ☞着想の由来を探る はじめに着想があります。 これは小説の着想ではなく、その元になる哲学的なほとばしりです。 稲妻のようなひらめきであり、宇宙で言うところのビックバンみたいなものでしょう。 ひらめきの直前に、どんな出来事が作用しているのかを直接的に知るのは難しいですが、後から振り返って、どういう気持ちがひらめきを着想にむすびつけたか、想像することはできます。 ほとんどは次の3つに集約できるでしょう。 自分の頭の中に点々と湧き上がった考えを、体系的にまとめてみたい 湧き上がった考えを、自分自身で忘れ…

人間味あるやりとり、心の成長を感じて、痛快！ 『三浦しをん』さんの小説『墨のゆらめき』を 読んでみました。 ネタバレしますが、冒頭を少し紹介しますと… 老舗ホテルのホテルマン『続 (つづき) 力』は、 真面目で、話しかけられやすい性格の持ち主。 招待状の筆耕 (ひっこう) を依頼するため『遠田 (とおだ) 書道教室』を訪ねると、先代はすでに 他界していて、跡を継いだ養子『薫』と逢う。 薫は、一見ぶっきらぼうに振舞っているようで 気遣いがあって、それでいて心に潜む『影』も 感じられる不思議な性格に、続は興味を抱く。 薫に度々呼び出されるうちに、続は居心地が 良くなり、呑み友達のようになっていきま…

代筆業者だから語れる、文章表現の奥行と可能性。自伝、広告文、スピーチなど多彩なジャンルを通して、“言葉で伝える”を追求するさくら文研の思考録です。 ブログを書いてエッセイ本にしよう｜夢を叶えるための構成とまとめ方ガイド2025/05/29 “報告書が通らない理由”を解剖する｜言葉の選び方で説得力が変わる2025/05/29 ニュース価値ゼロ？それでも取材される！零細企業の逆転プレスリリース術2025/05/28 “自分なんて”と語る人ほど、自分史を望んでいる｜代筆でかなえる静かな願い2025/05/28 名刺代わりの自分ブランディング｜ショート自分史で伝わる40枚の自己紹介2025/05/27…

「ずっと頭の中にあった物語、でも書けなかった…」 そう語るのは、ある成功した経営者。 自伝や小説の執筆を夢見ながら、時間と忙しさに追われ、書き始めることすらできなかったといいます。しかし、今、その夢が形となり、ひとつの立派な本として世に出ようとしています。 彼が取った「抜け道」とは、まさに代筆の利用です。 長年思い描いていた構想を、プロの手によって形にしたのです。10年かけて練り上げたアイデアは、たった2ヶ月で原稿として完成し、出版準備が進んでいます。 時間がない、でも伝えたいことがある 現代社会では、誰もが忙しい日々を送っています。特に、経営者やビジネスパーソンの多くは、膨大な業務に追われ、…

さくら文研には、毎年多くの謝罪文のご依頼が寄せられます。 もちろん、一つとして同じ謝罪文はありません。つまり、例文を作る上では「多様性が認められる＝意外に自由度が高い」と言えます。 しかし、謝罪のレベルというものは、多層化している*1ため、決して簡単ではありません。 たとえば、罪の重さ。軽いものなら「5分遅れます、ごめんなさい」というメールから、重いものでは政治家の「先の大戦における我が国の…」といった公式謝罪まで幅広くあります。 次に、可逆性。壊れたものを弁償できる場合もあれば、「焼失しました」「事故で後遺症が残りました」など、二度と元に戻せないケースもあります。 さらに、謝罪する相手の範囲…

ご祝儀袋の名前や金額って自分で書きますか？ 私は失敗が怖かったり、筆ペンを買って書く（家に無い…）…というのが面倒に感じてしまい、その都度ご祝儀袋を通販で購入し、名前や金額を印刷してくれる「代筆（印刷）サービス」を使うことにしていました。 出来は間違いないので、特に不満はなかったのですが… 昨今の値上げ値上げの風潮によって、通販での印刷サービスがかなり割高に…。 さすがの私もこれなら自分で書くか…と思うほどのお値段だったんですが、百貨店でご祝儀袋を購入すると無料で代筆してくれるサービスがあると知り、大阪の阪急うめだ本店の「スーク文具店」に行ってきました。近くに立ち寄る用事があったのも理由の一つ…