秋の昼下がり、東洋法制史専攻のハチヤ君と、地下食堂で話していた。 ハ「ねぇのりもさん、この前名月十三夜だったでしょ」 私「ああ・・・だけどあれって9月13日の月ってことじゃないの?」 ハ「いえぇ・・・ 旧暦9月13日頃に出る満月を昔っから、名月だっていって愛でてたんですよ。 ほら、この前、藤原宗忠の『中右記』のはなししたじゃないですか・・・ あそこに、長承4年(1135)に九月十三夜を名月とする っていう記録があるんですよ。 ほかに、吉田兼好が徒然草で九月一三日を名月とするって言ってたり・・・」 私「へぇぇぇ~~~ むかしからの決め事なんだね」 ハ「ま、この時期は実際に空気も澄んで、満月がきれ…