日産自動車の生産するスポーツカー。
PGC10〜BNR34型までは正式名称「スカイラインGT-R*1」で、スカイラインの中でも最強スペック(含む価格)を誇るマシンだった。
1st Generation(PGC10〜KPGC110)は後にフェアレディZ・432にも搭載されるS20型直6・2リッターDOHCエンジンを搭載したが、1973年の排ガス規制で生産中止*2となった。
2nd Generation(BNR32〜BNR34)はRB26DETT型エンジンを搭載、更に電子制御4WDシステム「アテーサE-TS」も装備し、最強の国産スポーツカーのひとつとして一時代を築き上げた。
2002年の排ガス規制で生産が終了したが、最終モデルとして、GT-Rの第2の故郷、ニュルブルクリンクの名を冠したV-specII Nur,M-spec Nurを1000台限定で発売し、即日完売した。*3
3rd Generation(CBA-R35)は2007年10月の東京モーターショーに合わせてこれまでの「スカイライン」から独立した「日産GT-R」として正式発表された*4。完全新設計による日産の最新・最高の技術の粋を集めた国産スーパーカーへと変貌を遂げており、プラットフォームやエンジン、トランスミッション、タイヤなどは全て専用で開発され、フロントミッドシップに搭載された「VR38DETT」型V6・3.8リッター・ツインターボエンジンは、第1級のエンジン職人により1基ずつ手作りで生産され、最高出力は国内最大馬力の353kw(480ps)*5を発生。それにクラッチやトランスミッションを車体後部に配置する独立型トランスアクスル4WDを組み合わせたプレミアム・ミッドシップパッケージを採用し、トランスミッションも6速マニュアルミッションをベースとした2ペダルのGR6型デュアルクラッチトランスミッション*6が新たに開発された。