カメラマンが本気出せば、これくらい……」なんて肩肘を張るつもりはない。ただ、そこに「お手本」があるなら、ついピントを合わせにいきたくなるのが性分なのだ。 【事情】雨と、たけのこと、私のズボラ 先日の馴染みの斜面で泥まみれになって掘り出した「たけのこ」がキッチンに鎮座している。 あく抜きまではなんとか終えた。だが、問題はここからだ。 「鮮度が落ちる前に、丁寧な一品に仕上げて、おいしく食べたい」 妙な義務感が、胸の奥でチリチリと音を立てる。 ところが、この日はあいにくの雨だった。買い物に出るのも億劫だし、何より胃袋が「今すぐ何かを入れろ」と暴動を起こしている。 私は、この立派な初物を、最も安易で、…