INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

マルチ投稿。放送上の注意

ご存知の通り、明日は20日でスカパーの主要有料チャンネルが無料放送されます。
で、幸か不幸かSAMURAIは空気を読まず(笑)ZST1-4を一挙放送。
ZST1だけ11:00-13;00、のこりは一気に午後3時から同9時まで)

もしこちらもPRIDE-GPも録画・視聴したい人は、それが終わる午後9時からのシフト放送「180ch」を。
また285chでは夜、パンクラスの03年ネオブラ大会の再放送もあるので、それも計算する人は午後10時からのシフト放送181chを参照。

「このままやったら死ぬだろ」(猪木調)。

佐伯さん・・・。
http://cgi.deep2001.com/cgi/deep2001.com/user-cgi-bin/a-nikki/a-nikki.cgi


2004/06/02 (水)  チクショー
●やっと風邪がよくなってきました。昨日定期的に行なっている検査をしました。うわー糖尿が悪化していました。また先生の怒られて、10年以内に70パーセントは死ぬといわれました。風邪ひいている時に心筋梗塞脳卒中になるときが多いので気をつけなさいと言われた。チクショー、最近耳が遠いがこれ何で?


2004/06/08 (火)  スーツ
●日曜日ラブインパクト、今日は記者会見と久しぶりにこの時期にスーツを着たら、厚い厚い。いつものように頭から湯気が出てきてます。雨も多いし最悪です。あーあー思わず新しいコーラ飲んじゃいました。

「思わず飲んじゃいました」じゃないって。

格闘家とナショナリズム、政治指向について

下のレスポンスを収録。

美味しいごはん 『http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/pride/headlines/20040618-00000017-spnavi-spo.html

ヒーリングこんなこと言ってますが、他にアメリカ出身の格闘家で戦争についてのコメントって誰か出してましたかね?エンセンも似たようなこと言ってましたけども。ヒーリングみたいな南部田舎育ちはこういう意識強そうですけど、北部都市部育ちは割りと冷めた目で見てる選手も多いんでしょうか。この辺、まとめられるのweb上ではグリフォンさんの他にいない!と思うんで、ぜひともお題に。』

リンク先のスポナビとは、ヒーリングが格闘家の地位を捨てて軍隊に入ろうかと悩んでいるという話。

榊原信行DSE社長が「ヒーリングは、長期化するイラク戦争で、(ファイターを続ける気持ちと)ナショナリズムとの間で悩んでいるようだ。感情が敏感になっていて『戦地に赴くべきではないか』とも考えており、GPが終わったら選手を引退し、戦場に行くかもしれない」と明かした。・・・・・・ 衝撃の事実が発覚したヒーリングは「兄も友人もたくさん戦場に行っている。将来のことは、まだ分からない」と悩める心境を告白した。ファイターを続けるか、戦地へ行くか。人生の岐路に立たされたヒーリングだが・・・。

同様の話は、エンセン井上にもあったわけだが(結局、米軍隊は体に刺青があり過ぎる(笑)と入隊を認めないらしく、基地の特別格闘技教官みたいなことをやることになったとか何とか)、さらには格闘家より地位のはるかに高いNFL選手の身分を捨て、アフガンに従軍して戦死した人もいるのだからヒーリングがかりに同じ選択をしても驚くには値しないかもしれない。



911直後のPRIDEで、ドン・フライガイ・メッツアーが次々に星条旗をはためかせ入場していたことも忘れがたい。しかしイラク戦争911は支持層が違うからな。911対テロ戦争は支持するが、イラク戦争大義がないという層もあるわけだし、取り合えずおいて議論を進めよう。


ヒーリングは「テキサスの暴れ馬」。
南部テキサスは、ブッシュのお膝元である。(「反中央(ワシントン)」的要素もかつて独立国だった同州には強いが、それは下院議員経験のないブッシュjrへの支持要因でもある)
そういう地理関係もあるだろうが、そもそも格闘家に、こういう問題での共和党支持傾向があるのではないか?というのをひとつの仮説としよう。

いや、一度あるんだその実験が。
格闘技関係のネット歴が無駄に長いほうである小生は、4年前も米国の格闘BBS、UGフォーラムの会員だった。
そこで2ちゃん風にかけば「格ヲタ的にはブッシュとゴアどっちを支持するの?」というスレッドを立ててみたのだが、はっきりブッシュ支持が多かったんだよね。

まア米国の場合は、「UFCが規制されるかされないか」という大政治問題が控えていたから、相当それが特殊事情になることも間違いない。

この問題はPC(ポリティカル・コレクトネス)の側から民主党、モラルマジョリティの立場から共和党の挟み撃ちにあっている話で、あんまり党派には関係ないらしい。


UFCに直接締め出しかけたのは(一匹狼的なスタンスだが)共和党ジョン・マケイン議員であり、第一回UFC-Jでランデルマンにベルトを巻いたのはかつての民主党の大重鎮で後に日本大使になったトマス・フォーリーだもの。
フォーリーは帰国後、産経の古森義久・北米局長(有名な柔道の高段者)に紹介され、齢八十にしてグレイシー柔術を学んでいるのだよ。


ゴアはリベラルだが、その奥さんは「暴力的歌詞を歌うラッパーを規制する会」みたいなのの会長だし、ブッシュは予備選の中で必然的にマケインを叩く立場であった。このへんのことも関係してくるのかのう。


しかし、やはり基本に立ち返ればやはり格闘技に興味を持つアメリカ人には「力の信仰」「マチズモ」がやはりバックにあり、その帰結として共和党指向が強まるのではないかね。かなり乱暴な推論ではあるが。

と同時に、格闘技がブルース・リーによって浸透したという経緯から、いい意味での?オリエンタリズムを受け入れる層、ハリウッド的文化を享受する層も格闘技ブームの大きな割合を占めている。
ハリウッドといえば共和党は圧倒的少数で、リベラルの天下なはずだが・・・タランティーノはご存知の通りカンフー・アクション大好きだが、華氏911にカンヌ映画賞をあげているわけで。
タランティーノは、現実のMMAには興味はないのかな?)


そしてさらに大きな変数が、差別問題であって。
レスリングは肌と肌を接触させるから、アフリカ系に門戸解放されるのが水泳(水を介して・・・)と並んでもっとも遅かったとも聞く。もちろん今ではそんなこともあるはずがないが・・・

ヒーリングは共和党支持でも、テネシー州育ちながらランペイジがブッシュ好きとは思えない。
なにしろhttp://www.so-net.ne.jp/pride/events/pride_gp_2004_2nd/0619.htmlだ。
ランペイジは、サップやランデルマンと比べても「怒れるアフリカン・アメリカン」を前面に打ち出しているな。




半分は材料を列挙しただけのメモ代わりなので、あまり段落と段落の間の論理はつながらない。また、何しろ滞米経験は1週間もないので畳上の水練の感あり。
これを触媒に、もっと深い議論をだれかしてくれることを望むのみだ。


【追加1】ティム・レイシックは前に書いたことがあるけど、インタビューで「最近怒りを覚えたことは?」と聞かれ「彼らに罪はないのに、アラブ系の人たちが迫害されているのを見ると腹が立つ!」と言ってました。こういう人もいる。


【追加2】昨日の毎日新聞夕刊によると、ブッシュ大統領の遊説にマケイン氏が同行、「米国を守り、世界をより安全で自由にする彼の決意は揺るがない」とイラク戦争への支持を表明したとか。
(マケイン氏は、実際にベトナムの戦場を知っている議員仲間として民主党大統領候補・ケリー氏と党派を超えた友人。ミラクルな案として、「ケリーがマケインを副大統領候補に指名」という説もささやかれていた)
その政治家としての全体評価は別だが、UFC規制の元祖としていわば我々の「敵」であるマケインは、残念ながらますます存在感を増している・・・

だれか止めろよ、副島を


「米国の大衆言論人の思想動向を紹介した功績はある」と
書いた副島隆彦氏だが、なんか遠いところに行ってる・・・。

http://snsi-j.jp/boyaki/diary.cgi

私の近刊の本、『人類の月面着陸は無かったろう論』(徳間書店刊、1600円足す消費税らしい)は、発売が始めの予定よりも10日間遅れて、今月末の6月30日になりました。 この件については、ここの「重掲」の方に書いたので、参照してください。 この件での戦いが、これから始まる。私は、自分にどういう運命が待ち構えているのかを、今のうちから凝視している。私なりに策を巡らしている、とも言える。私に対して、かけられて来るであろう謀略をすべて見抜く。私の目の前に現れる謀略人間たちに言っておく。副島隆彦を甘く見るなよ、と。私は、かわいそうな植草一秀(うえぐさかずひで)のようには、簡単には潰されない。

SAMURAI!のアホ。

というわけで、一番上にあるようにPRIDEはシフト放送で見ることにして、ZSTを録画しております。今、ZST3放送中。
前はビデオテープであったものをデジタル録画することが目的なので、試合自体は何度か見たものだからそれほど集中していません(というか、集中して8時間はさすがに見られない)ので、こうやっていろいろ書き連ねているわけです。
ホントはPRIDEに備えてひと寝入りしたいのだが、やっぱりわくわく日間(byちよちゃん)で寝られない(笑)。


しかし、ここでタイトルの話になるんだが、よりによって「ZST一挙放送」という何度も切れないカードを、PRIDEにぶつけるどんな必然性があったのかね。
ここで少なくとも1例を知っているが(笑)、視聴者層が被ることなんざ0.5秒で気づくだろうよ。スカパー同士で競合したいのかね、ん?

20日の無料放送でガチ系を大きく取り上げたその意気やよし(ほんとは会員的には、そこまで非会員にサービスせんでくれ、と心狭く思うが)だが、来月や先月じゃなんでダメだったんだよ。むしろ、PRIDEがあるならその前ふりの時間に一本だけ放送するとか、逆に大阪プロのようなコテコテのエンターテインメントプロレスをぶつけたほうがよかったじゃん。

それともアレか、SAMURAIだからカツモトと同じく、巨大な敵軍に正面から突撃して敗北の美学を貫くつもりだったのか(笑)

未来からの旅人たちへ。

そういうわけで、俺は午後9時からPRIDEを見る。今はどこまで進んでいるんだろうか。


桜庭は、そりゃあ勝つだろうな。勝ったあと、次にどうするかが問題だ。
僕はもう、日本人対決の封印を解くべきだと思うよ。田村はとっておきカードで、相手もいやがるだろうから難しいが、高瀬大樹美濃輪育久菊田早苗らとはいい試合ができるのではないか。少なくとも、ダンヘンとかは危険すぎるからな。
いや、サク勝ってるよね?


アローナとランペイジかあ。これはもう予想なんかしない。
とにかく、結果より見所ある盛り上がった試合を期待するのみ。絶対榊原社長は、アローナを梅雨の晴れ間の布団と思っているだろうからな。


ココロは、「干すかどうか様子を見ている」(笑)。




それより何より、シュルトvsハリトーノフだ。
うん、俺は8人の中で、だれに優勝して「ほしい」かとなればやっぱりシュルトさんだね。予定調和(誤用)が崩れて榊原社長が困る顔を見たいというのも相当あるが(笑)、やぱりマジメにこつこつ弱点を、つまづきながら克服していった選手がいい目を見てほしいんだよ。
ハリトーノフはニンジャ戦のように、打撃は結構穴がある。
前蹴りは捨てて、逆にシュルトがハリを押し込むようにしてショートで煉瓦パンチをぶち込んで・・・勝てるんじゃないかなあ。


というか、興行全体の満足度もセミーが勝つか負けるかで3割がた違ってくるな。
ああ、勝ってほしいね。勝てよ。



・・・なんでこれの題名を「未来からの旅人たちへ」としたのかというと、解説が必要。
かつて、日本SF界の中で、創作のほとんどを時間旅行、タイムマシンを中心に書き、働き盛りで夭折した広瀬正という作家がいた。
この人の書いた文章の中で、あるとき路上で頭を打って、数年分の記憶を一時的に無くした経験を書いたものがある。当時は戦後まもなくだったが、現在の意識が飛んでいた広瀬氏は「なぜ灯火管制がないんだ?なぜもんぺを誰もはいていないんだ?」とすごく不思議だったんだって。

その経験を、SF仲間にしたところ、「君は数年前の過去に行っていたんだね」と笑われたそうだ。しかし、そこで広瀬氏は考える。

「自分は戦時中の目で、戦争が終わった
日本の光景を見て不思議がったわけだ。
これは逆に、自分が『未来に行っていた』
ということなんじゃないか?」


まだ興行真っ最中(だよね?)に、このブログをチェックする人はいないだろうが、終了直後とかに見る人がいたら、結果を知った目から、今マジで予想や願望、心配をする俺の文章を見るわけだ(笑)。
かなり的外れな内容になっているという自信はあるが(笑)、それは未来から来た君が古代人を観察するような温かい目で見ていただきたい。