日本国と天皇の関係(番外編)

 ここ数日で書いた天皇関連の記事の本文に入らなかった没ネタの一部を開陳したいと思う。
※不敬な冗談
 「天皇制反対!」と主張している人に、「ふむ、そこで第二王朝の初代皇帝の人選についてなんだけどね、例えばこの・・・私なんかどうかね?」と一度だけ本当に言ってみた事がある。どうやら共和制の次ぐらいに天皇制が好きな人だったらしく、物凄い嫌な顔をされてしまった。
※尊皇風の冗談
 これはまだ試していないのだが、「自分は神武天皇を尊敬しているので、いつか神武天皇みたいな事をやってみたいです。」と自己紹介してみたい。
辛淑玉
 任免権が無い人から「辞めろ。」と命じられても「畏まりました。辞めます。」と言うとは到底思えない人物に抵抗するために「石原やめろネットワーク」という団体を作った事で有名な辛淑玉氏に対し、「朝鮮人は朝鮮に帰れ!」と無駄に怒鳴った人がいたらしい。
 この時辛氏は、桓武天皇の母に百済帰化人の血が混じっている事を自分にだけ通じる理由として、「わかりました。じゃ、天皇連れて帰ります。」と返答したらしい(参照→http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20090121/1232503768)。
 私が氏の立場だったら、下手に馬鹿な宣言をして言質を取られるより、「ならば天から降ってきた天孫族は天に帰れ!」と言い返しただろう。相手の日本人も偶然朝鮮の神話に詳しかったら泥沼になりそうだが・・・。
ムスカ
 三島由紀夫は「週刊誌的天皇制」という語を造って悲憤慷慨したらしい。
 だが『日本書紀』神代紀第十段によれば、俳優と皇室は元々一つの皇家だったのだ。地上に降りた後、釣鉤を巡る兄弟喧嘩で二つに分かれたがね。
※霊言
 少し前に幸福実現党から衆院選に出馬した大川隆法氏には『明治天皇昭和天皇の霊言』(幸福の科学出版・2009)という著作がある。
 それを揶揄しているサイトが余りにも面白かったので、普段ほとんど行かない店にまで足を伸ばして一生懸命探した程である。結局は文字の馬鹿でかさに腹を立てて買わなかったのだが、昭和天皇の霊が日本神道の神々の多くは幸福の科学を全面的に支援していると語ったとされている事が事実である事の確認はしてきた。
 そんな凄い支援を受けた筈の幸福の科学だが、衆院選では一議席も確保出来なかった。
 これにつき、大川氏をとことん貶めようとする勢力は、氏を嘘吐き呼ばわりするであろう。少し同情的な勢力は、氏は低級霊に騙されただけだと擁護するであろう。もう少しだけ同情的な勢力は、全面的支援は事実だったがそれでも負ける程氏が弱かっただけだと弁護するであろう。
 だが私はそれ以上に同情的なので、更に氏に有利な論法を考えてみた。「昭和天皇は支援をしている振りをされて幸福の科学を驕らせ、その後は大川氏を落選させて幸福の科学の権威を御削ぎになられた。」という筋書きは如何であろうか?「百戦錬磨の大帝の策謀の前では、流石の至高神もタジタジ。」とすれば、落選の良い言い訳になると思われる。
架空戦記小説
 「朕自ら近衛師団を率いて此れが鎮定に当たらん。」に着想を得た、市街戦に発展した2・26事件を描く架空戦記小説を、長年待望している。

悪あがきのすすめ (岩波新書)

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日本書紀〈1〉 (岩波文庫)

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明治天皇・昭和天皇の霊言

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