脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

恋姫†無双と風車十字打ちと義和団事件について

時代に恵まれなかっただけでor失言云々、金とか女に汚いから支持されなかっただけで、政治手腕そのものはありそうな政治家って誰?:哲学ニュースnwk
中川一郎・昭一親子。


 ここに書くネタに困るってことは平和なんでしょう。多分。


SRWBX進捗

  • 第46話「心」ベルゼブ乱入。トップエース:ミスマル=ユリカ@ナデシコYユニット。

生れいづる天命はこの手に奇跡を宿した

恋姫†無双 〜ドキッ☆乙女だらけの三国志演義〜

2006-12-18

恋姫†無双 〜ドキッ☆乙女だらけの三国志演義〜
妄想満載 煩悩爆発 純愛歴史AVGBaseSonより平成十九(2007)年1月26日発売。プラットフォーム:Windows98/Me/2000/XP
企画・ディレクター:K.バッジョ、シナリオ:K.バッジョ・尾之上咲太・神代いづみ・新井し〜な・assault、原画:片桐雛太*1・八葉香南・日陰影次・かんたか・さえき北都*2サウンド:たくまる*3水月*4・上原一之龍
メインキャスト
関羽本山美奈*5張飛芹園みや*6諸葛亮:楠木鈴音*7孫権:風音*8曹操乃嶋架菜*9


 歴史上の人物女体化もののパイオニア、になるのかな。まだ今ほど萌え文化に毒されていなかった中国をマジ切れさせてましたね。
 その人気からアニメ化されて今では健全路線突っ走ってますが、今回取り上げるこれはガチガチの一分の隙もないエロゲー。よくぞここから一般向けにジョブチェンジできたなと賞賛しきり。肝心の内容はゲーム性はほぼ皆無で実用性重視。正直「使える」ようになるまでがかなりたるいですが、キャラクターたちはそれぞれ魅力的かつ個性的なのでハーレムものが楽しめる人にとってはかなりの名作なのでは。登場人物ほぼ全員が事実上のバイセクシャルなんでそれが苦手な方はご注意を。ロリ成分もかなり入ってますのでそちらもご注意。個人的なお気に入りは華琳(曹操)・麗羽袁紹)・星(趙雲)辺り。取りあえず、「三国志」名乗る必要性をほとんど感じませんが、いい作品でございます。

風車十字打ち

2007-05-15

風車十字打ち
 ある日、江戸の土井大炊頭利勝*10駿河大納言・徳川忠長*11を擁して家光*12を除こうとするという密書を有力大名達に送った。しかし、どの大名もこの謀反に加担しようとせず、密書を老中・酒井雅楽頭忠世*13に送り返した。実はこの密書、利勝と忠世が大名の動向を探る為の策であった。しかし、それから数日後、またしても大名から密書が届けられた。それは先の密書と同じ内容であったが、その署名には忠長の家老・朝倉筑後宣正*14と記されていた。駿河大納言・徳川忠長が実兄の家光に不満を持っている事は明確であった。この密書には忠長の謀反、そしてそれに加担する大名を匂わせるものがあった。半年前、駿河藩に召抱えられた津上国乃介*15。実は国乃介は利勝から遣わされた忍びであり、謀反に加担する大名を探る為に潜入していた。折りしも奥祐筆・児島宗蔵*16もまた忍びである事を知った国乃介だったが、双方を忍びとして怪しんでいた藩上層部は国乃介と宗蔵を午後の部最初の第6試合に組み入れ、探りを入れようとしていた。(wikipediaより引用)


 南条範夫の名作短編集『駿河城御前試合』の6篇目。さすがにそろそろネタ切れか、前半の肌の粟立つような怪人たちは登場しませんが、山風のような人間離れした魔人ではない等身大の隠密の活躍が描かれます。登場する「忍者」が揃いも揃って任務に私情交えまくりの小人物なのが何とも微笑ましい限り。正直裏で策動する家老連の方がよっぽど人間離れした冷厳な精神構造してます。南条氏の作品の魅力の一つ、どんな怪物じみた達人でもとことん地に足の着いた小人物ってキャラ造形を是非ご堪能あれ。

義和団事件

2008-11-18
2006-12-27
2006-11-05

義和団事件
 19世紀末、中国華北・東北一帯で発生した排外事件。日本では北清事変とも。義和団は拳法で神通力を会得する村落防衛組織で、災害や失業などで増大した社会不安に対し各地で教会や官憲と衝突し、1899「扶清滅洋」のスローガンの下に大規模な排外運動に発展、北京の公使館地区や天津の租界を包囲。1900日本など列強8ヶ国が共同出兵すると、清朝内主戦派は列強に宣戦。列強は北京を占領して、'01辛丑和約(北京議定書)を締結し、多額の賠償金の他北京への駐兵権などを獲得した。日本はイギリスの要請もあり列強中最大の軍隊22,000人を派遣し、「極東の憲兵」としての地位を認められた。またロシア軍は東三省に残留し日本との対立を深めた。(『岩波日本史辞典』より引用)

 数多の苦難にさらされつつも何とか命脈を保ち続けた眠り続ける獅子大清帝国。その瀕死の超大国に止めを刺したのがこの事件。これによって、「極東の憲兵」としてロシアと真正面からの激突に踏み切らされた、日本にとっても非常に大きなターニングポイントとなったこの事件を大雑把に解説してみましょう。


 まずこの事件の中心勢力となったのは各地で同時多発的に発生した愛国的相互扶助組織。キリスト教の拙速かつ強引な布教に反発した保守的な困民層が結成したこれらの組織は、当時流行した水滸伝のような武侠崇拝と結合し、義和拳と呼ばれる格闘集団を生み出し、国土蚕食を続ける西洋列強への反抗を始めます。幾多の弾圧を潜り抜けた強固な信仰と鍛え抜かれた強靭な肉体は銃弾すらはじき返す、と信じる狂信者の群れは、合理的打算的思考に慣れきった西洋人を恐怖のどん底へと突き落とします。それらの武装蜂起が最高潮に達した1900年紫禁城は何をとち狂ったか、それに乗じて列強への宣戦布告を行い権益奪回を図りました。しかし、変法運動に失敗し旧態依然の清軍と所詮は烏合の衆の義和団が近代化された八ヶ国連合軍に叶う訳もなくあっさり降伏。以前に倍する権益を列強に差し出す羽目になりました。以後もスローガンを「扶清滅洋」から「掃清滅洋」に替え、しぶとく抵抗を続けますが、袁世凱率いる北洋軍によって完全に掃討されました。これで声望を得た袁世凱は、義和団事件で清の守旧派と実力者が一掃されたのをいいことに、権力を一手に集中させついには中華帝国の皇帝にまで上り詰めるのでした。

帰って来た今日の一行知識

義和団事件における五か国連合軍の死傷者は1000人以下
一方で義和団の死傷者は数万人規模。近代戦争はよほど両軍の技術水準が拮抗してないと一方的な虐殺にしかならないのでロマンがなくていけません。

*1:ネクストン所属。代表作:『春恋*乙女〜乙女の園ごきげんよう〜』、『あっぱれ!天下御免』、『絶対★魔王〜ボクの胸キュン学園サーガ〜』他。

*2:アフェス所属。代表作:『るいは智を呼ぶ』、『九十九の奏〜欠け月の夜想曲』、『家族交感』他。

*3:代表作:『かまいたちの夜』、『街』、『聖なるかな』他。

*4:代表作:『虹色のルシア』、『Amazing Grace』、『Flyable CandyHeart』(歌手、KIYO名義)他。

*5:代表作:武蔵坊弁慶(『真剣で私に恋しなさい!』)、霧生つかさ(『あかね色に染まる坂』)、穂坂七海(『テレビの消えた日』)他。

*6:代表作:七草愛子(『オタカノ―こんなに可愛い彼女がオタクなわけがない』)、銀子(『黄昏のシンセミア』)、弓館ドリス(『聖エステラ学院の七人の魔女』)他。

*7:代表作:シルヴィア=ファン・ホッセン(『プリンセスラバー!』)、桐原冬子(『CROSS†CHANNEL』)、尾張澪(『ずっとつくしてあげるの!』)他。

*8:代表作:秋月かすみ(『魂響〜御霊送りの詩〜』)、柊歩(『ホワイトブレス〜絆〜』)、弥生・B・ルートウィッジ(『ハピメア』)他。

*9:代表作:南條怜奈(『CURE GIRL』)、セルリア=セレスタイト(『Re:birth colony〜Lost azurite〜』)、三橋あおい(『痴漢のライセンス』)他。

*10:下総古河藩初代藩主。侍従。父水野信元、養父土井利昌。秀忠の側近として補佐。秀忠将軍就任後は老中として活躍、家光に禅譲後も実権を保持し続けた

*11:駿府藩主。権大納言。父秀長、母崇源院。徳川の故地駿府を拠点に55万石を領すも、兄家光に疎まれ乱行を理由に賜死。

*12:徳川第3代将軍。左大臣。父徳川秀忠、母崇源院。「生まれついての将軍」として幕府権力の強化に尽力。酒井忠世土井利勝松平信綱らの輔弼を得て、参勤交代や鎖国などの江戸時代の根幹となる諸制度を整備した。

*13:上野厩橋藩第2代藩主。侍従。父重忠、母山田重辰女。秀忠付筆頭年寄として活躍。続く家光期にも老中のち大老として活躍するも西の丸の失火により失脚。

*14:駿府藩御附家老筑後守。父在重、母末高正長女。上田合戦で頭角を顕し、累進。忠長附家老となるも乱行の監督不行届として改易に連座し失脚。

*15:松平志摩守配下。120石。土井利勝が忠長の密書の宛先を探るために派遣した隠密。児島宗蔵との諍いから正体がばれ、駿河城御前試合にて宗蔵に敗死。

*16:幕府が忠長の密書の宛先を探るために派遣した隠密。自身の正体を探ろうとした情婦の腰元あいを始末したことから正体がばれ、駿河城御前試合にて粛清。