東京の図書館から、前回と今回の2回シリーズで、小金井市立図書館のライブラリである、ダニエル・アドニが弾くメンデルスゾーンの無言歌集の2枚目です。 2枚目は、第5集の後半から始まり、第8集まで、そして「2つのピアノ曲」ほか3曲が収録されています。そのすべてにおいて、奇をてらった演奏はなく、実に堅実でありながらも、ダイナミックさと繊細さが同居する、作品が持つ精神性や内面を表現しています。 こういった演奏である故なのか、メンデルスゾーンの無言歌集、ひいてはメンデルスゾーンの作品すべてが評価されてこなかったとも言えるのではないでしょうか?ドイツ音楽至上主義を批判する人たちの中で、メンデルスゾーンの芸術…