宮中の、新年最初の歌会。 皇族・貴顕・側近だけでなく、一般国民も参加できる文化行事。
毎年出されるお題について詠んだ短歌が日本全国のみならず海外からも寄せられ、この中から選歌として選ばれたものはこの歌会始で披講される。
怒り いらいら まっさきに むけられてしまうと ただ じっと きいて 肯定も否定も 頷くこともなく ただ きいていた あの ご近所さんの女性や スーパーの女性の話 もう 会えなくて きくこともない どうしてるかなあ… シーちゃん と いつも 気がかり… ひとと ただの ひとりのひととも… まったく つながり 無く まったく 役立たぬ そういう 自分 怒り いらいら あれらは あるいは 認知機能の衰え その 始まり? だったかなあ? と どちらも 年かさの女性なので 身につまされるのだった これから あの道筋 たどるの? とか 自分の こころ のぞいてみる どちらも お出かけ好き 活動的なひと …
皇居では毎年1月、「歌会始」なるものが行われる。 今年も19日に「和」なるお題で開催され、天皇徳仁は「をちこちの 旅路に会へる人びとの 笑顔を見れば心和みぬ」と、能登半島大震災などなかったかのような呑気な歌を詠んだ。 いや、大震災があったにもかかわらずではなく、あったからこそ、まるでそんなものなどなかったかのように予定通りに宮中行事を行う必要があるのだろう。 こうした宮中行事は、現実がどうであろうと、この国は今までもこれからも平穏無事で、為政者が責任を問われるような問題は何もない、という幻想を振りまくためにこそ行われるのだ。 そうした宮中行事の本質が最も露骨に現れたのが、敗戦の翌年、1946年…
俳句では単に「二日」(ふつか)と言えば、 一月二日のことを指します。 正月二日 仕事始め 初荷(はつに) 初市(はついち) 初商(はつあきない) 初売り(はつうり) 買初(かいぞめ) 農林水産業・商業の初仕事 鍬始(くわはじめ) 初山(はつやま) 綯初(ないぞめ) 初漁(はつりょう) 初染(はつぞめ) 織初(おりぞめ) 家庭の初仕事 縫初(ぬいぞめ) 掃初(はきぞめ) いろいろ楽しみたい、三が日の中日 歌会始め(うたかいはじめ) 初芝居(はつしばい) 着衣始(きそはじめ) 書初(かきぞめ) 初湯(はつゆ) 初夢 正月二日 元々1月2日は「事始め」とされ、 新年を迎えて初めての「事」を行うのに …
◯唄うことの起源 唄うは、口を貝のように開いたり閉じたりしながら、訴えることが語源という説があります。訴うは、うたうと発音されていたそうです。 ◯禁秘抄 順徳天皇の禁秘抄、これは神事を扱う教科書です。 第一に御学問、第二に管弦、第三に和歌です。歌会始は、奈良時代以降続いています。 ◯宗教と医療 葬式や鎮魂の儀式などは、宗教や芸能の人の司るものでした。 そこには、医療の治療者もまた関わっていたのです。 ◯ホツマツタエ アワ歌 ホツマツタエは、紀元前7世紀に書かれ、日本語の基本となる大和言葉の元となりました。 アワ歌は、葛垣打琴に合わせて歌うと、音声が明らかになり、五臓六腑が整うと書かれています。…
平兼盛(40番)🌹拾遺集🌹恋一・622 忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は物や思ふと 人の問ふまで💐 〜人に知られまいと恋しい思いを隠していたのに、 とうとう隠し切れずに顔色に出てしまった。 何か物思いをしているのではと、 人が尋ねるほどまでに…。 💠 平 兼盛 💠 たいらのかねもり (生年不明~990年) 三十六歌仙のひとり。 天徳四年(960年)、村上天皇の頃に歌合せが行われた折、 兼盛はこの和歌で 壬生忠見の和歌と競い合いました。 優劣つけがたい名歌でしたが、 天皇がこの歌を小さく口ずさんだので、 この平兼盛の和歌が選ばれたと伝えられています。 平兼盛と壬生忠見の歌は、天徳内裏歌会てんと…
🌿三条右大臣(25番)『後撰集』恋・701 💠 名にし負はば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな 〜恋しい人に逢える「逢坂山」 「さ寝」という名のさねかずら その名に違わぬのであれば、 逢坂山のさねかずらを手繰り寄せるように、 誰にも知られず あなたのもとにいく方法を 知りたいものです。 💠三条右大臣🌸さんじょううだいじん (藤原定方)ふじわらのさだかた(873~932年) 醍醐天皇の時 (924年)に右大臣となる。 屋敷が京都の三条にあったことから、 三条右大臣と呼ばれました。 和歌や音曲にすぐれ 三条右大臣のいくつかの和歌は、 「後撰和歌集」などに伝えられています。 藤原兼…
今日は久々に朝から良く晴れて、立山連峰から昇る朝日を拝むことができた。 8月29日にブログを書いた時点で、日の出位置はまだ毛勝山の左方(北方)であったが、この4週間ほどで随分南方へ移動した。日の出位置近くで、ぼんやりと霞む、まるでブロッケン現象のような山があったので『山頂へ行かなくてもブロッケン現象は見えるのか?』と一瞬勘違いをしてしまった。下は、今日の午前中、パークゴルフをした常願寺川河川敷から撮影したものであり、勘違いした山影は影ではなく実在する山だと分かった。 今年の歌会始めのお題は「窓」であり、入選した富山県南砺市の西村忠さんは、 剱岳 三ノ窓より 朝日さし 富山平野に 田植はじまると…
▼「詠進歌」清書(墨書)! 令和4年歌会始のお題は「窓」である。 詠進要領は宮内庁ホームページ(リンク参照)のとおり。 詠進の期間はお題発表の日から9月30日までとなっている。例年のペースであれば、8月末日ぐらいまでには推敲を重ね、先輩であり和歌の師匠でもある大西先生の添削を受け清書(墨書)に漕ぎ着けているはずなのだが、どうしたわけか今年は、最後の詰めがなかなかまとまらないのである。経験的に、このような場合はしばらく和歌からはなれて、日数をかけてじっくり構えて対応することが肝要である。 基本的に、和歌を詠むとは自分と向き合い、自身の心に問いかけて素直な気持ちを言の葉に表現する(詠む)ものである…
不自由の考察 妙な国である。 国体を構成する「宮内庁」という公的機関が、広く一般国民から「短歌」を募り、「歌会始」と称して一陽来復の新春を寿ぎ、歌の腕前を競い合うという。 世界広しと言えども、これほど優雅に春を祝う国は有るまい。 歌会始と聞くと、僅かながらも胸をざわつかせるものが有る。 皇居歌会始とは比べるべくも無いが、我が父は半世紀もの間、市の広報に愚にもつかない「川柳」を投稿し続けて悦に入っている。 そのくだらなさで一頭群を抜く出来栄えに、家族は都度肝を冷やし、思い止まるよう説得するが、既に耳は遠く、独断と専行は続くのである。毎月、「市報」の配布から暫くの間、近隣の目は冷たい。(-ω-) …
毎年1月に 皇居で 開催される 「歌会始」 新型コロナの 影響で 今年は 延期されて いましたが それが つい先日 3/26(金) 皇居にて 開催 されました! さて当日、 いつも通り、 仕事が 終わり 帰宅する わたくし これまた いつも通り 「OK Google ただいま!」 そうしますと、 設定した 通り、 スマートスピーカーが ニュースを 読み上げます! それを 聞き流しながら 帰宅後 ルーティン (にゃんずのトイレ掃除やごはんの準備諸々)を こなして いきます そして ニュースは 件の 「歌会始」を 報じます ・感染防止対策 ・今年のお題は「実」 ・入選者の短歌 などが アナウンサー…
3月26日、近鉄鳥羽駅で満面の笑みを見せる愛子さま。この日は白のドレスを纏った 10年ぶりとなる伊勢神宮参拝。高まる気持ちをおさえきれなかったのか、近鉄鳥羽駅に降り立った天皇家の長女・愛子さま(22)は、出迎えた三重県の一見勝之知事(61)らの顔を見るや、少女のように満面の笑みを浮かべた。 【画像】爽やか…! 愛子さまのフレッシュな「スーツ姿」 その6日後、4月1日に今度は日本赤十字社の本社エントランスで愛子さまは初々しい笑みを見せた。 「早く職場になじみ、皆さまのお役に立てますよう、頑張ってまいりたいと思っております」 紺色のスーツに身を包み、日赤入社にあたり報道陣にそう抱負を述べた愛子さま…
縁あって冷泉家住宅を訪問、ご当主である貴美子ご令室より懇切丁寧なるご説明を受けましたのでご報告致します。まず、冷泉家について簡単に説明致しますと、皇室に仕える公家のひとつで、その仕事は和歌と有職故実で、和歌については藤原俊成・定家の血筋を継いでおり、蔵には定家などの直筆の和歌集が収められているのです。有職故実とは藤原定家が記した「明月記」にあるように古の時代からのしきたり(儀式、衣服、作法など)を伝える役割を云います。 門を潜り、大きな玄関に入り、お座敷を幾つか抜けたところの大広間があって、そこで貴美子様のご説明が始まります。前の方はお座布団の席で、膝に支障のある方用に低い椅子が並んでおります…
3月20日、学習院大学の卒業式に出席された愛子さま /(C)JMPA 3月26日、10年ぶりに伊勢神宮に参拝するため、三重県を訪問された愛子さま。現地は歓迎ムードに包まれている。 【写真あり】学園祭へは、流行りのジレ&ワイドパンツでお出かけに 神宮関係者はこう語る。 「多気郡にある斎宮歴史博物館も見学されると伺いました。秋篠宮家の眞子さんや佳子さまも伊勢にいらっしゃいましたが、斎宮歴史博物館にはお立ち寄りになっていません。 愛子さまのご希望があってのご訪問のようです」 天皇の代わりに伊勢神宮の神々に仕えるために選ばれた未婚の皇女が“斎王”であり、斎王たちの住居が斎宮だ。 斎王と同じように、天皇…
神武天皇陵を参拝されるためご一家で奈良県へ(2016年7月21日、Ph/JMPA) 愛子さまが3月26日、1泊2日の日程で三重県と奈良県を訪問され、伊勢神宮と初代天皇とされる神武天皇陵を参拝される予定だ。お一人での参拝は初めて。皇室では即位や退位、結婚などの人生の節目に、伊勢神宮にまつられている天照大神に報告されることが慣例となっている。 今回は、愛子さまの初めてのご参拝や天皇皇后両陛下の「親謁(しんえつ)の儀」を振り返る。 【写真】皇后雅子さま、十二単に身を包まれる美しきお姿。愛子さまはセーラー服姿で緊張した表情を見せられる 愛子さま 中等科時代に両陛下と共に伊勢神宮、神武天皇陵へ初めてのご…
4月から公開される宮内庁公式インスタグラムのイメージ(宮内庁提供) 宮内庁は25日、4月から交流サイト(SNS)のインスタグラムを使って、皇室の情報発信を始めると発表した。SNSの活用は初めてで、天皇、皇后両陛下の活動の様子などを写真で紹介する。SNSを利用する機会が多い若者に、皇室への理解を深めてもらう狙いとしている。 宮内庁は公式アカウントを開設し、4月1日午前0時から公開を始める。当初は、歌会始など今年1~3月に実施された行事の場面を中心に掲載し、順次拡大していく。秋篠宮ご夫妻ら他の皇族については、今後掲載を検討するという。 皇室の情報発信を強化するため、宮内庁は2023年4月、新たに広…
皇族数の減少は、皇室制度の存続にかかわる問題だ。令和も6年となった。政府と与野党は様々な課題を放置せず、結論を出すべき時期にきているのではないか。 自民党の「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」が4か月ぶりに会合を開き、皇族確保の具体策として、皇族女子が結婚後も皇族の身分を保持することが望ましい、との意見で一致した。 皇室典範は、皇族女子が結婚した場合は皇族の身分を離れる、と定めている。 皇室は現在、天皇、皇后両陛下を含め、上皇さま、上皇后さま、他の皇族方の計17人で構成されている。そのうち未婚の皇族女子は、両陛下の長女愛子さまや秋篠宮家の次女佳子さまら5人に上る。 皇族女子は、歌会始や国民…
~隋書が、魏志倭人伝から邪馬台国を削除していた~ 2024.3.18. 殿岡 誠一郎 魏志倭人伝によれば、邪馬台国は「山島」にあった。この「山島」こそが、倭人伝のキーワードであった。このキーワードをもとに、邪馬台国探求の旅が始まる。邪馬台国は、九州の北部沿岸にある“山”の麓にあったのだ。しかも、倭人伝にいう邪馬台国は、後世の中国の正史からは完全に無視されている。倭人伝が邪馬台国としたのは、邪馬台という地名の誤記または誤認、だった。 一方、中国歴代の正史は、各時代の日本の都の所在地を示していた。外交関係を結ぶためには必須の情報であるから当然であるが、それにとどまらず、中国の史書は、日本の歴史をそ…
今年新年歌会始入選歌 ◎ 和菓子屋をなりはひとして五十年 寒紅梅に蕊をさす朝 岩倉由枝
能登半島地震。県立飯田高校卒業式。卒業式後のホームルームでひとりずつ卒業証書が手渡された=1日午後2時27分、石川県珠洲市(安元雄太撮影) 時間は川の流れにたとえられる。来し方行く末を思うとき、人は時間の岸に立つ。誰かを待つときも。<帰り来るを立ちて待てるに季(とき)のなく/岸とふ文字を歳時記に見ず>。いまの上皇后さまが平成24年の歌会始で詠まれた一首である。 ▼その前年の東日本大震災では、多くの人が津波にさらわれ行方不明となった。季語に「岸」という言葉がないように、帰りを待つ思いに四季はない―。残された人の心に寄り添い、待つ身の切なさをこれほど優しく詠(うた)った一首を他に知らない。時間はそ…
みなさん、おはようございます! 今月もまた「非公式大和評議会(仮)」の場で大和首長達が各街間の情報共有と連携を執り行う事となりました。※大和評議会の再開迄となりますが、この集まりを毎月一回(毎月第一週目の日曜日22:00-23:00)のサイクルで開催いたします。 評議会 1. 前回(2024/2/4) 議事内容:前半は各街首長からの今期のご挨拶そして後半は「2024年歌会始」(今年のお題は龍/辰/Dragon)が行われました。歌会始めで発表されたどのお歌も新年を寿ぐに相応しく、躍動感に溢れウルティマオンプレイヤーの心を揺さぶるような感動的なものばかりでした。 ※ 以下実況アーカイブでご確認いた…
「カカント」 <波>2024.3 p2-p5 「カカント」から始まる一節を口ずさみながら『ダンシング・ヴァニティ』を思い出したりもしていました。歌会始や青山真治監督のことも。
手を振る天皇、皇后両陛下と愛子さま。笑顔がまぶしい(撮影/写真映像部・松永卓也) 天皇陛下が64歳の誕生日を迎えた2024年2月23日、生まれて初めて一般参賀に行ってきた。午前中に3回ある参賀の初回、陛下に向かって正面やや左寄り、前から3列目という場所から祝った。不謹慎な例えと承知しつつ説明するなら、間違いなくSS席だった。そこから陛下、皇后雅子さまと長女愛子さま、秋篠宮ご夫妻と次女佳子さまを見た。あれこれと思ったことを書いていく。 【写真】お手振りをする天皇、皇后両陛下を前に自然と傘を閉じた参賀者たち * * * まずSS席にたどり着くまでの道のりだ。宮内庁ホームページ(HP)で「参賀者は午…
2月23日、天皇陛下の64歳のお誕生日を祝う一般参賀に臨まれた天皇ご一家 2月21日、天皇陛下と雅子さまが能登半島地震で被災した石川県を3月下旬に訪問される方向で調整が進められていることが一斉に報じられた。陛下は、これまで警視庁創立150周年の記念式典、天皇誕生日の一般参賀でのおことばなど、折にふれて能登地域の人々を見舞われるお気持ちを示されてきた。 【写真あり】天皇陛下の64歳のお誕生日を祝う一般参賀に臨まれた天皇ご一家 「元日の発生直後から、両陛下は能登半島地震の被災地を訪問したいというご意向を示されてきました。ただ、“訪問が災害対応の支障になってはならない”とも一貫して考えられていて…
【動画】天皇誕生日の一般参賀で、ベランダに並ぶ天皇、皇后両陛下=代表撮影 天皇誕生日の一般参賀で、ベランダに並ぶ天皇、皇后両陛下=2024年2月23日午前10時24分、皇居・宮殿、嶋田達也撮影 天皇陛下が64歳の誕生日を迎えた23日、皇居で天皇誕生日の一般参賀があった。新年一般参賀は能登半島地震の被害状況などを踏まえて中止となったため、参賀は今年になって初めて。 【全文】天皇陛下の記者会見 能登半島地震に「深く心を痛め」 【動画】2月23日に64歳の誕生日を迎えるのに先立ち、記者会見に臨む天皇陛下=宮内庁提供 皇后さまと並んで座る天皇陛下。手元には「歌会始の儀」で使う輪島塗の懐紙箱が置かれてい…