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戸田奈津子

映画

戸田奈津子

とだなつこ

映画字幕翻訳者

東京出身。1958年昭和33年津田塾大学英文科卒業。

大作デビューは「地獄の黙示録1979年、日本公開1980年)」

2003年度文化庁長官表彰受賞。

大作映画を中心に多くの字幕翻訳を行うほか、来日したスターの通訳や字幕翻訳に関する講演活動なども行う。

それまで男性中心の字幕翻訳の世界に、女性の字幕翻訳者を増やす土台を作った開拓者であることや、活動の長さにおいては「洋画字幕の第一人者」と称されることも。

しかし、そうした字幕や通訳での誤訳・珍訳も多く、ファンや監督を巻き込んだ騒動となった「ロード・オブ・ザ・リング」の字幕については、DVD版発売時には他の翻訳者による字幕に差し替えられた。

また「オペラ座の怪人」でも同様の問題が指摘され、発売予定のDVD版の字幕は別の翻訳に差し替えられることが発売元から発表されている。


  • 一般の日本語には見られない彼女独特の言い回しは、揶揄的に「なっち語」など言われることもある。

例:「誤訳を?」「資料にあたらにゃ」「クビになるかもだ」

こうした独自の言語感覚については「一つの発言につき最大で20文字程度、1秒あたり3文字が限界なので、必然的に『省略話法』が多用される」といった擁護意見もあり、かつ戸田自身も「ロード・オブ・ザ・リング」や「オペラ座の怪人」の「誤訳」問題に際し「字幕には字数に制限があるから意訳もします」とコメントしている。

しかし、戦争映画で軍隊用語を愚直に直訳したり*1、スポーツ映画で、ボクシング界では使われていない用語を創作*2した例にあるように、その誤訳は必ずしも“省略”を指向していない。

*1サハラを舞う羽:軍隊用語として「構え銃」という訳語が広く用いられている号令を「銃を構えろ」と訳した

*2ミリオンダラー・ベイビー:「4回戦」「6回戦」というボクシング用語を「4ラウンドの試合」「6ラウンドの試合」と訳した