貞享2年9月15日(1685年10月12日)〜延享元年9月24日(1744年10月29日) 日本の江戸時代の思想家。倫理学者。丹波国出身。 百姓の子でその後呉服屋に丁稚奉公に出た。1727年に出逢った在家の仏教者小栗了雲に師事して思想家への道を歩み始め、石門心学の開祖となった。彼の思想は商人を中心に支持が広がった。
堺屋太一「日本を創った12人(後編)」(PHP新書)を読みました。前編はまだ読んでいないんですが、後編の方が面白そうだったので(^_^;) 大久保利通や渋沢栄一が取り上げられていることに特に驚きはなかったのですが、石田梅岩が取り上げられていることに驚きました。 日本思想系の本を読んだことがある人なら名前くらいは聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、まさか日本を創った12人として取り上げられるとは。中江藤樹や吉田松陰ではないんだというところに意外性を感じました。 では、その石田梅岩は何をしたのか?それは現代日本人にも多少は残る「勤勉と倹約」の庶民哲学を広めたことだと。著者は、それが現代…
幸手市を探索しているつもりだったのだが、いつのまにか杉戸町に入り込んでいた。 歩いていると薬医門が見え、その隣に説明板らしきものが見えた。 こういうものが見えると確認したくなる。 ここではないが、同じような人がいるのだろう。 写真を撮りたいのだが、たまに一文字一文字確認するように読んでいる先客がいることがある。 早くどいてくれないかなあ。 写真撮りたいんですけど。 しばらく少し離れた所に佇み、どいてくれるのを待つ。 どかないなあ。 やっとどいてくれた。 と言いながら、自分も書いてあることを時間をかけて読むのであった。左隣に畑があるのだが、そこで住民らしき人が作業をしており、そこに近くに住んでい…
石門心学とは、江戸時代の思想家で亀岡出身の石田梅岩が広めた学問(考え方)である。 ここがその講舎跡だということで石碑が建っている。 石田梅岩は道徳をよく説き、特に商人に影響力を発揮した。 この立札には、「350年を経た今日においても、多くの京都商人の経営理念に取り入れられ、商人の商業道徳の基本となるとともに、現代の人権文化の発展にも大きな影響を与えている」と絶賛されている。20年以上前CSRが一種のブームとなった時、日本にも石田梅岩という人がいると再評価されたことがあった。 そのCSRもいつの間にか下火となり、いまではSDGsが喧しいが、既視感なきにしもあらずである。 ここには以前公団住宅が建…
一条真也です。たった一字に深い意味を秘めている文字は、世界でも漢字だけです。そこには、人のこころを豊かにする言霊が宿っています。その意味を知れば、さらに、こころは豊かになるでしょう。今回の「こころの一字」は、「利」です。 論語 増補版 (講談社学術文庫) 作者:加地 伸行 講談社 Amazon 企業とは、一般に利益を追求する存在であるとされています。「利」という言葉は『論語』にも登場します。「利によって行えば怨み多し」行動がつねに利益と結びついている人間は、人の恨みを買うばかりである。「君子は義に喩(さと)り、小人は利に喩る」君子はまっさきに義を考えるが、小人はまっさきに利を考える。 孔子は、…
一条真也です。たった一字に深い意味を秘めている文字は、世界でも漢字だけです。そこには、人のこころを豊かにする言霊が宿っています。その意味を知れば、さらに、こころは豊かになるでしょう。今回の「こころの一字」は、「職」です。 ベルーフ(Beruf)という言葉があります。キリスト教の宗教改革で知られるマルティン・ルターおよびルター聖書の校訂者たちが用いた言葉で、神から与えられた「使命」という意味があります。ここからプロテスタントのあいだには、自分が従事する世俗的な職務を、神に与えられた「天職」として意識する生活態度が生まれました。 プロテスタンティズムの 倫理と資本主義の精神 (岩波文庫) 作者:マ…
「修養」の日本近代自分磨きの150年をたどる大澤絢子NHK出版2022年8月25日 第1刷発行 2022年秋、日経新聞の書評で見て気にはなっていたのだけれど、 「修養」に対するちょっとネガティブっぽい本という感じがして、特に読みたいとは感じなかった。そして、2022年年末に銀座の教文堂で発行している「おすすめ本」のチラシの中に、本書を見つけた。二度も目に入ったわけだし、、、とおもって図書館でかりてみたら、すぐに借りられた。 著者の大沢さんは、1986年茨城県生まれ。茨城県立日立北高等学校卒業、お茶の水女子大学文教育学部卒業、東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程修了。博士(…
本日は(2ヶ月前くらいに実施した)某オーナーからのマネジメント相談についてのお話。FC加盟オーナー専用「マネジメント相談所」開設 - フランチャイズオーガナイザーのブログ こちらのオーナーはYouTube「フランチャイズチャンネル」大好きオーナーでして、そんな背景もあり、マネジメント相談所1時間枠のうち40分くらいはフランチャイズについての相談を受け答えする形になってしまいました。笑「実はここのフランチャイズの0次募集に加盟しているのですが、現状こういう結果でして・・」「このフランチャイズに加盟を検討しているのですが、実際どう思われますか?」などなど。40分くらい経った頃に、「●●オーナー!も…
先日(約1ヶ月前。当ブログ恒例の先日詐欺)は京都駅で加盟前最終面談を実施。 この方、現在我々のフランチャイズで加盟開発を担っているAちゃんが入社前、2020年2月に自分が一度個別説明を実施した方でした。その際には御夫婦で参加され、一通り事業解説を実施した後、「現在事業をやっていることもあり、融資を自身で動いてみます。融資が通りそうであれば、加盟します」と仰ってましたが、そこから一切連絡がありませんでした。こちらもこちらで、良質なFC展開をするためのスタンスとして、加盟決断のプロセスに極力関与しないですから、まあ放置ですよね。笑そしてそこから1年10ヶ月後に突然「加盟の意思が固まりました」と連絡…
一条真也です。わたしは、これまで多くのブックレットを刊行してきました。わたしのブックレットは一条真也ではなく、本名の佐久間庸和として出しています。いつの間にか44冊になっていました。それらの一覧は現在、一条真也オフィシャル・サイト「ハートフルムーン」の中にある「佐久間庸和著書」で見ることができます。整理の意味をかねて、これまでのブックレットを振り返っていきたいと思います。 『心学入門』(2009年7月刊行) 今回は、『心学入門』をご紹介します。2009年7月に刊行したブックレットです。かつて、孔子の思想的子孫と言うべき明の王陽明は「心学」を開き、日本の石田梅岩は江戸時代に「石門心学」を唱えまし…
一条真也です。わたしは、これまで多くの言葉を世に送り出してきました。この際もう一度おさらいして、その意味を定義したいと思います。今回は、「平成心学」という言葉を取り上げることにします。 論語 (岩波文庫) 作者:金谷 治 発売日: 2014/12/18 メディア: Kindle版 伝習録 (岩波文庫 青 212-1) 発売日: 1936/09/30 メディア: 文庫 都鄙問答 (岩波文庫 青 11-1) 作者:石田 梅岩 発売日: 2007/02/01 メディア: 文庫 かつて、孔子の思想的子孫と言うべき明の王陽明は「心学」を開き、日本の石田梅岩は江戸時代に「石門心学」を唱えました。そしてい…
興味を引くものを見聞きするたび、iPhoneのメモアプリにキーワードとそれに関するWEBリンクを貼って蓄えておく習慣がある。その分量が自分でもげんなりしてくるほどになってきて、もはやどうしたらいいのかわからない。なので、定期的にこのブログで放出していくことで、なにかが整理される気がしたのでやっていく。 これは内容と全く関係ない菜の花畑。 ・舌下免疫療法 www.kitasato-u.ac.jp 毎年それはひどい花粉症に苛まれていて、根治する方法を探っている。鼻の奥の粘膜を焼く方法もあるが、粘膜とはいえ自分の体を焼きたくない。となると、舌下免疫療法が候補に上がる。花粉症の原因となる抗原(スギ花粉…
一条真也です。106冊目の「一条真也による一条本紹介」は『アンビショナリー・カンパニー』(現代書林)。株式会社サンレー創立55周年記念出版。「サンレーグループの大いなる志」というサブタイトルがついています。著者名は「一条真也」ではなく、「佐久間庸和」です。 『アンビショナリー・カンパニー』(現代書林) これで4冊が揃いました! これまで、ペンネームでは多くの著書を上梓してきました。しかし、本名、そして、サンレーの社長としては、『ハートフル・カンパニー』『ホスピタリティ・カンパニー』『ミッショナリー・カンパニー』(すべて三五館)に続く4冊目の出版となります。「出版寅さん」こと内海準二さんのプロデ…
世界のエリートが学んでいるMBAマーケティング必読書50冊を1冊にまとめてみた https://amzn.asia/d/8ypTxVz 学びまとめ あらゆる商品は必ず陳腐化する ⇒市場が衰退しているから経営が厳しい、は理由になってない 例)クリーニング業界の衰退 「衣料再生業」と広く捉え、衣料保管サービス・洋服お直し業者・手作り風製品販売など 例)コンビニ 「顧客にとってもっと便利な存在になる」ために変革を遂げている 市場調査は「好み」がわかるが、存在しない製品の「ウォンツ」はわからない ターゲットを絞り込みすぎない 例)大戸屋の米国戦略 米国にいる日本人ではなく、米国人をターゲットにした。市…
政経につづき、今回は倫理です。この2科目は共通テストで傾向の差がはっきり出ています。最初にそのことを確認しましょう。 18歳成人・公共の影響 22年4月から18歳成人となりましたが、これと合わせる形で導入された「公共」の影響は無視できません。 つまり、
[0201]【蘆山寺】を創建した【 】は、魔を滅する「豆大師」や疫病退散の「角大師」として、また、おみくじの祖としても知られ、18代天台座主となった。(2021)[0202]蹴上浄水場にある石碑に刻まれた「御目ざめの 鐘は知恩院 聖護院 いでて見たまへ 紫の水」の歌は【 】が詠んだものである。(2011)[0203]明治5(1872)年に京都博覧会の附博覧として披露された「都をどり」を振り付けし、六世片山九郎右衛門と結婚して京舞と能楽の交流を深めたのは【 】である。※四世は八世片山九郎右衛門と結婚。(2013)(2016)[0204]7月15日に四条通を挟んで麩屋町通の南北に生竹が1本ずつ建て…
「朱花の恋」三好昌子。副題「易学者・新井白蛾奇譚」。 今日は朝から日差しがあるものの、北風の冷たいこと、まさに刺すようであった。自転車をこぎだしたものの、荒川まで出てこれはたまらぬとUターン。すごすごと帰宅して、猫とぬくぬく過ごしつつ読書をすることにした。 新井白蛾は江戸時代に実在した儒学者であるが、易経の研究で有名で「易の中興の祖」と言われているようだ。もともと、易経は四書五経のなかに入っているので、儒学にとっては重要な書ではあるものの、基本的には占術として広まったので、学問的な側面は忘れられていた。白蛾は、占術と学問とのはざまに成立するのが本来の易の性質であると考えていたようで、どちらか一…
渋沢栄一 名言・語録23件 (日本資本主義の父) 「礼儀ほど美しいものはない」 「信用は実に資本であって商売繁盛の根底である」 「正しい商売には秘密はない」 「商業にも高度な教育は必要だ」 「自分さえよければという考え方では、不幸に陥る」 「悪い習慣というのは、ばい菌が増殖するように勢力を増す」 「完全なる富は完全なる信念から生じなければならない」 「才能が劣っていても誠意ある者を選ぶ」 「正しい方法で得た財産でなければ、貧しいほうがよい」 「たくさんの用事を言いつけられる者が、結局一番幸せになる」 「世の中の事はすべて心の持ちよう一つでどうにでもなる」 「逆境は自ら招いた境遇なのだ」 「ほと…
インド太平洋会研究会主催「横井小楠殉節地の碑掃除プロジェクト」 京都市長選候補のニノ湯しんじさんが来てくれました。お天気が良かったのでこの日を選びましたが、北風が吹き付け、老女は到着した時点で既に後悔。小楠の好きな肝心のお酒も忘れた。なぜここにニノ湯候補が?ガダルカナルの戦いに始まります。戦後75年。日本人はガダルカナルの戦いで思考が止まり、現在のソロモン諸島、メラネシア地域、太平洋島嶼国の事を知らない、知ろうともしない。ソロモン諸島が台湾から中国に外交関係をスイッチした2019年9月から、インド太平洋研究会の中にメラネシア研究会を設置し、情報収集と情報発信を行なってきました。その中で一貫して…
さすがにまだ3時なので酔うわけにはいかず、お茶を挟みます。自分偉い! しかもローズヒップティー。酔い防止に効果ありそうじゃないですか?知らんけど(笑) ただ、貧乏性ゆえにティーバッグ1つだけ。いつものことながら味が薄い。あ、これは貧乏性ではなく、石田梅岩が日本の庶民に広めたという倹約の精神? マグカップも10年くらい使っている九谷焼。購入からまもない頃、銀箔入りなのにレンジでチンして焦がしてしまったものを使い続けているという…。物を大切にするゴメゴメックスです。
ブログ「今日も生涯の一日なり」の連続記入、本日で7000日に達した。少し感慨がある。何ごとにも歴史がある。ふり返ってみたい。 2004年9月28日からブログを始めた。プロ野球の楽天が私の住む仙台に本拠地を構えることになったのを機会に楽天のブログを開設。一日数行ほど書いていくうちに思いがけず1ヶ月続いた。最初の目標は冗談で松井秀喜の連続出場1768試合と言っていた。2010年に名球会の2000本安打の2000日を越えた。以下、追い抜いて来た記録。張本勲のヒット数の日本記録3085本。ピート・ローズのメジャーリーグ記録4256本。イチローの日米通算記録4367本。 5000日を越えたあたりから野球…
一条真也です。11月18日は、サンレーの創立記念日です。会場の都合で式典は前日の17日に開催しましたが、引き出物として、2024年(令和6年)度の「庸軒ごよみ」を参加者に配布いたしました。 2024年版ができました! 「庸軒ごよみ」は、わたしが「庸軒」の雅号で詠んだ短歌を掲載したカレンダーです。1年が過ぎるのは早いもので、もうカレンダーの季節なのですね。「庸軒ごよみ」の誕生のきっかけは、2006年の サンレー創立40周年にあたり、記念に作成し、各方面にお配りしたことです。すると、嬉しいことに、予想を超える高い評価を賜りました。さらには、「また作ってほしい」との要望をたくさん頂戴しましたので、翌…
2023/10/19 ジェイムズ・ジョイス「ユリシーズ II」(集英社文庫)11.12 ブルームにとって性と死と食はたがいにつながっている。 1922年の続き 「12.キュクロプス」で様々な文体模倣を行ってきたが、この先は章全体が文体模倣だ。19世紀とそれ以前の文体は、もったいぶっていて、過剰な装飾語をつかい、単語を羅列し、長い文章を書く。映像メディアのない時代はことばだけで情報を伝えるので、いきおい文章の量が増えるのだ。会話だけ読めば、ストーリーがわかる21世紀のエンタメに慣れ親しんだ読者はジョイスの文章にどこまでついていけるか。 13.ナウシカア 日本の読者は「ナウシカ」をジブリのアニメで…