貞享2年9月15日(1685年10月12日)〜延享元年9月24日(1744年10月29日) 日本の江戸時代の思想家。倫理学者。丹波国出身。 百姓の子でその後呉服屋に丁稚奉公に出た。1727年に出逢った在家の仏教者小栗了雲に師事して思想家への道を歩み始め、石門心学の開祖となった。彼の思想は商人を中心に支持が広がった。
マンガ日本の歴史36 花ひらく江戸の町人文化石ノ森章太郎 中央公論社1992年8月5日 初版印刷 1992年8月20日 初版発行 『マンガ日本の歴史 35 将米将軍吉宗と江戸の町人』の続き。 megureca.hatenablog.com 35巻では、吉宗の後をついだ家重と、それを支えた田沼意次の時代。36巻では歴史の流れを振り返って、文化人たちの話。 目次序章 文化人たちの豊かな表出第一章 俳諧・絵画の新しい風第二章 宣長国学ともののあわれ第三章 源内と本草学の発展第四章 『解体新書』 蘭学の発達第五章 江戸っ子文化の萌芽 1700年頃になると、人びとは儒教的な倫理から解放され、人間性に目覚…
一条真也です。9月20日の朝、かねてより病気療養中だった父・佐久間進が満88歳で旅立ちました。25日の通夜、26日の葬儀も無事に終え、ご弔問・ご参列いただいた皆様、また供花・弔電を頂戴した皆様には心より感謝申し上げます。 『佐久間進のすべて』より 荼毘に付されて父の肉体は消滅しましたが、その精神は生きています。というのも、父は生前に多くの言葉を遺してくれました。今回は、「『これはよい』の法則」を紹介いたします。父は、さまざまな経験を通し、さまざまなユニークな法則を発案してきました。「これはよい」という、ひらがな5文字には、それぞれ心を豊かにしてくれる心得が盛り込まれています。その心得とは以下の…
どんな教師になりたいかという小論文について考えるヒントになりそうな、山鹿素行の言葉を紹介します。 配所残筆 : 山鹿素行遺稿 - 国立国会図書館デジタルコレクション の20-22コマに学者のあるべき姿について。 山鹿語類 第1 巻第1−12 君道第1−12 - 国立国会図書館デジタルコレクション 149コマ281ページ 「記誦詞章を事として、日用の工夫いささかなきがゆへに、聖学の名あつて其行跡凡人に劣れり」という学者ではいけないと言う指摘。 第14号 (2020年) ダウンロード | 総合人間学会 の 「福沢諭吉の学問観」 http://synthetic-anthropology.org/b…
堺屋太一「日本を創った12人(後編)」(PHP新書)を読みました。前編はまだ読んでいないんですが、後編の方が面白そうだったので(^_^;) 大久保利通や渋沢栄一が取り上げられていることに特に驚きはなかったのですが、石田梅岩が取り上げられていることに驚きました。 日本思想系の本を読んだことがある人なら名前くらいは聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、まさか日本を創った12人として取り上げられるとは。中江藤樹や吉田松陰ではないんだというところに意外性を感じました。 では、その石田梅岩は何をしたのか?それは現代日本人にも多少は残る「勤勉と倹約」の庶民哲学を広めたことだと。著者は、それが現代…
幸手市を探索しているつもりだったのだが、いつのまにか杉戸町に入り込んでいた。 歩いていると薬医門が見え、その隣に説明板らしきものが見えた。 こういうものが見えると確認したくなる。 ここではないが、同じような人がいるのだろう。 写真を撮りたいのだが、たまに一文字一文字確認するように読んでいる先客がいることがある。 早くどいてくれないかなあ。 写真撮りたいんですけど。 しばらく少し離れた所に佇み、どいてくれるのを待つ。 どかないなあ。 やっとどいてくれた。 と言いながら、自分も書いてあることを時間をかけて読むのであった。左隣に畑があるのだが、そこで住民らしき人が作業をしており、そこに近くに住んでい…
石門心学とは、江戸時代の思想家で亀岡出身の石田梅岩が広めた学問(考え方)である。 ここがその講舎跡だということで石碑が建っている。 石田梅岩は道徳をよく説き、特に商人に影響力を発揮した。 この立札には、「350年を経た今日においても、多くの京都商人の経営理念に取り入れられ、商人の商業道徳の基本となるとともに、現代の人権文化の発展にも大きな影響を与えている」と絶賛されている。20年以上前CSRが一種のブームとなった時、日本にも石田梅岩という人がいると再評価されたことがあった。 そのCSRもいつの間にか下火となり、いまではSDGsが喧しいが、既視感なきにしもあらずである。 ここには以前公団住宅が建…
一条真也です。たった一字に深い意味を秘めている文字は、世界でも漢字だけです。そこには、人のこころを豊かにする言霊が宿っています。その意味を知れば、さらに、こころは豊かになるでしょう。今回の「こころの一字」は、「利」です。 論語 増補版 (講談社学術文庫) 作者:加地 伸行 講談社 Amazon 企業とは、一般に利益を追求する存在であるとされています。「利」という言葉は『論語』にも登場します。「利によって行えば怨み多し」行動がつねに利益と結びついている人間は、人の恨みを買うばかりである。「君子は義に喩(さと)り、小人は利に喩る」君子はまっさきに義を考えるが、小人はまっさきに利を考える。 孔子は、…
一条真也です。たった一字に深い意味を秘めている文字は、世界でも漢字だけです。そこには、人のこころを豊かにする言霊が宿っています。その意味を知れば、さらに、こころは豊かになるでしょう。今回の「こころの一字」は、「職」です。 ベルーフ(Beruf)という言葉があります。キリスト教の宗教改革で知られるマルティン・ルターおよびルター聖書の校訂者たちが用いた言葉で、神から与えられた「使命」という意味があります。ここからプロテスタントのあいだには、自分が従事する世俗的な職務を、神に与えられた「天職」として意識する生活態度が生まれました。 プロテスタンティズムの 倫理と資本主義の精神 (岩波文庫) 作者:マ…
「修養」の日本近代自分磨きの150年をたどる大澤絢子NHK出版2022年8月25日 第1刷発行 2022年秋、日経新聞の書評で見て気にはなっていたのだけれど、 「修養」に対するちょっとネガティブっぽい本という感じがして、特に読みたいとは感じなかった。そして、2022年年末に銀座の教文堂で発行している「おすすめ本」のチラシの中に、本書を見つけた。二度も目に入ったわけだし、、、とおもって図書館でかりてみたら、すぐに借りられた。 著者の大沢さんは、1986年茨城県生まれ。茨城県立日立北高等学校卒業、お茶の水女子大学文教育学部卒業、東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程修了。博士(…
本日は(2ヶ月前くらいに実施した)某オーナーからのマネジメント相談についてのお話。FC加盟オーナー専用「マネジメント相談所」開設 - フランチャイズオーガナイザーのブログ こちらのオーナーはYouTube「フランチャイズチャンネル」大好きオーナーでして、そんな背景もあり、マネジメント相談所1時間枠のうち40分くらいはフランチャイズについての相談を受け答えする形になってしまいました。笑「実はここのフランチャイズの0次募集に加盟しているのですが、現状こういう結果でして・・」「このフランチャイズに加盟を検討しているのですが、実際どう思われますか?」などなど。40分くらい経った頃に、「●●オーナー!も…