内山節

生徒に「なんで勉強しないといけないの」と言われたらどうするかという小論文のテーマがありました。答えるヒントになりそうな言葉を紹介します。教育社会学にもこういう視点はありそうです。 「（前略）自分のものであったはずのものが、気が付いてみると、何者かに乗っ取られている。それが現代社会の姿なのかもしれない。 自分が学ぶために学校に行ったのに、その教育は社会システムを再生産するための装置になっていて、この社会システムに使われていく人間として、自分が教育されている。それをとおして、自分が何者かに乗っ取られていく。（後略）」 『里という思想』p194（内山節、新潮選書） この言葉に教師はどうやって答えるか…

自由論―自然と人間のゆらぎの中で 作者:内山 節 岩波書店 Amazon 4月から通っている大学の授業で紹介された内山節の「自由論」(岩波書店という本は、これまで気づかなかったさまざまな視点を私に与えてくれる良書であると感じた。 今回は同書で取り上げられた「論理性の問題」についての議論を紹介したい。概略は以下の通り。 優れた思想は、理論的な整合性や論理的な体系性を持っていると多くの人々は考える。学問や思想にとっては、論理的であることが正しさになった。そして人々は、その論理を証明するために、多くの言葉を費やすようになった。 論理的であるためには、そこで用いる概念の抽象化が必要になる。用いる言葉の…

2022年9月27日 曇り時々晴れ 二子山から3週間、リハビリ山行8㎞コースに選んだ上野村の諏訪山。午後からの雨予報にせかされた。稜線は秋を感じさせるさわやかな風に癒されたが、全体的には残暑厳しい蒸し暑さだった。 自転車デポのため下山口の楢原へ、林道は舗装路上に鋭利な落石だらけ。倒木や大きな石をよけながら、どけながら。 浜平登山口は快適な駐車場脇 殆どが谷沿いの道 かつては整備されていたことを伺わせる 急登を登りきると枝尾根の稜線 道は稜線から少し下がった所 時には稜線 有難い梯子 ご褒美の眺め 三笠山（ヤツウチグラ）とその手前は眺めがよいがあいにくの雲 間の稜線 諏訪山（カミヤツウチグラ）に…