1935年、大阪生まれ。詩人、小説家。 詩集『返礼』でH氏賞受賞。『物語の明くる日』で室生犀星詩人賞受賞。『植物祭』で田村俊子賞受賞。『冥途の家族』で女流文学賞受賞。「立切れ」で川端康成文学賞受賞。『中勘助の恋』読売文学賞受賞。『ひべるにあ島紀行』で野間文芸賞受賞。『釈迢空ノート』で毎日出版文化賞、紫式部文学賞を受賞。『西鶴の感情』で伊藤整文学賞、大佛次郎賞を受賞。
『波うつ土地・芻狗』/富岡多惠子/講談社文芸文庫/1988年刊 本を読むことはどこまでも個人的な行為だから、自分以外の誰かに本を勧めることは難しい。その逆も然りで、誰かに勧められたものを読むときも、過剰な期待は相手にも自分にもしないようにしている。かなりの例外として舌を巻いた(つまり、ピッタリとそのときの自分の好みだった)のが富岡多恵子の小説で、勧めてくれたのは大学の先生だった。 文芸評論の分野で仕事をしていた人だから、参照されるライブラリが豊富だったことはもちろんだと思う。加えて、私はその先生のゼミでコラムや小説を書いて提出していたから、読書傾向は把握しやすかったはずだ。しかし、それにしても…
富岡多恵子&坂本龍一 blog.fmyokohama.jp radiko.jp ja.wikipedia.org merurido.jp 凄いなぁ坂本センセふぁんくだクリントンもさスライさんもさ www.youtube.com シンセとさファンク良いテクノもねクラフトベルクジェイ茶色 www.youtube.com rollingstonejapan.com ジェイビィ武道館観た1度だけピファンク2度スライも2回 www2s.biglobe.ne.jp ja.wikipedia.org www.youtube.com 発電の赤坂2度も幕張もテクノ丼はさ1回だけだ rockinon.com ww…
富岡多恵子 さん 作家。 1935年(昭和10年)7月28日、生まれ。2023年(令和5年)4月8日、死去。 訃報 富岡多恵子さんが死去 作家 - 日本経済新聞 作家・詩人の富岡多恵子さん死去 87歳 小説「波うつ土地」 | 毎日新聞 富岡多恵子さん死去 作家、87歳:時事ドットコム 作家の富岡多惠子さん死去 「冥途の家族」「西鶴の感情」:朝日新聞デジタル 作家の富岡多恵子さん死去 87歳 - 産経ニュース 作家、富岡多恵子さん死去 87歳、日本芸術院会員|47NEWS(よんななニュース):47都道府県52参加新聞社と共同通信のニュース・情報・速報を束ねた総合サイト マイケル・ラーナー さん …
だんだん暖かくなって、気持ちもやや前向きになってきました。 さくらを見ると、今年のさくらをナツと一緒に見ることができなかったなーと思う。 こうして、毎年、見送ったひとを思う。 さて、備忘録として最近見たモノ、まとめておこう。 ○映画「ザリガニの鳴くところ」 プロデューサーがリーザ・ウエザースプーンですから、フェミ的要素は期待したのですが、 なんというか、とても素晴らしかった。最初は、殺人事件の犯人捜しで始まるけれども、沼の近くに生まれて育つ少女の人生の過酷さと、しかし、自然の恵みの豊かさに圧倒されながら見る。沼のそばの家を捨てられないことに始めはいらっとしたけど、じゃあ、どこへ行けばいい?とも…
昨日はまるで意識をしておりませんでしたが、井上ひさしさんの祥月命日であ りました。そのせいなのかな、古い「父と暮らせば」を録画したビデオテープを デジタル変換しながら、この舞台を見ることになったのは。すまけいさんは、 井上ひさしさんがやってらした「こまつ座」のただ一人の俳優であった時期があ りましたです。一時期舞台を離れていた幻の役者であったすまけいさんが復活し たのは、井上ひさしさんのおかげでありましたものね。 毎日がどなたかの祥月命日でありまして、また日々新たにそこに加わって、あ ちら側の世界はにぎやかになるのでありました。 ここひと月ほどでも、大江健三郎さん、坂本龍一さん、畑正憲さんなど…
『男流文学論』、めちゃくちゃおもしろ大当たり本でした。 著名で評価も高い男性作家の文学作品に対するフェミニズム批評です。上野千鶴子(社会学者)・小倉千加子(心理学者)・富岡多惠子(作家・詩人)による鼎談形式ですね。歯に衣着せぬ物言いが痛快でキモチイイ~~♡になりました。 男流文学論 (ちくま文庫) [ 上野千鶴子(社会学) ]価格: 1100 円楽天で詳細を見る ラインナップはこんな感じです。読む前からこんなにワクワクする目次ある? 村上春樹の『ノルウェイの森』は読んだことがあったので村上春樹から始めます。 私のための村上春樹年表↓ 風の歌を聴け 1979年 羊をめぐる冒険 1982年 世界の…
【 “かたち” と気持主義】 実相寺昭雄監督は、俳優が演じる役のキャラクターがどんな気持ちなのかを気にすることに関して非難していた。以下の件りでは、そこが改めて強調されている。
【映画と徒弟制度】 実相寺監督は、自分と合うスタッフを集めて “コダイグループ” を率いた。自身では、その組織体のありように疑問を抱いていたようである。
テレビ『ウルトラマン』(1966)などで知られる故・実相寺昭雄監督は、1970年代にATGで自主制作の映画を撮っていた(『実相寺昭雄研究読本』〈洋泉社〉参照)。そのころに詩人・小説家の富岡多恵子氏と「現代詩手帖」1974年10月号にて対談している。タイトルは “映体と時代 映像の現場から” 。映体というのは映像の文体というような意味で、富岡氏の造語らしい。
新宿で三本たてつづけに映画を観てどれも良かったという話。 「コット はじまりの夏」はいかにもアイルランド、という「毒親」がつくりだす行き場のなさ、どうしようもなさを効果的に作り出しているのだけれども、撮影がいいんだとおもう、三十五ミリのスタンダードのサイズで、端正に撮っている。「アンジェラの灰」とかのフランク・マコートをみても、アイルランドのダメ親父ってのは本当にダメなんだよな。やっぱり酒が旨いからか、なんなのか。「アクアマン」の続編はまあベッタベタのコテコテで、ついていけなくなる人もいるんだろうが、私はこれはこういうもんだと楽しむことにしているので(DC作品はあらかた視聴して追えている。この…
読んだ 喜味こいし・戸田学「いとしこいし漫才の世界」 野坂昭如「騒動師たち」 「現代詩文庫15 富岡多恵子詩集」 鶴見俊輔「思い出袋」 大崎清夏「目をあけてごらん、離陸するから」 柴崎友香「続きと始まり」 安堂ホセ「ジャクソンひとり」 佐々木敦・児玉美月「反=恋愛映画論」 北村匡平・児玉美月「彼女たちのまなざし 日本映画の女性作家」 入沢康夫「詩的関係についての覚え書」 湯川豊篇「新しい須賀敦子」 後藤明生「関係 他四編」 観た 増村保造監督「最高殊勲夫人」 黒澤明監督「用心棒」 増村保造監督「青空娘」 小津安二郎監督「長屋紳士録」 大島渚監督「愛と希望の街」 小津安二郎監督「淑女は何を忘れた…
私小説家=正直な人? 日本文藝家協会編『新茶とアカシア』(光村図書出版、2001年)を、拾い読みしました。 本書はおかしなタイトルですが、2001年に発表されたエッセイの中から優れたものを日本文藝家協会が選りすぐったもの。著者は、阿川弘之、金重明、岩橋邦枝、高橋昌男、嵐山光三郎、古山高麗雄、坂上弘、庄野潤三、吉川潮、別役実、司修、高田宏、山崎正和、山本道子、小林恭二、松本健一、清水邦夫、佐伯一麦、大岡信、有吉玉青、又吉栄喜、原田康子、養老孟司、野田秀樹、三浦哲郎、水木しげる、川西政明、大庭みな子、石毛直道、中野孝次、リービ英雄、増田みず子、原研哉、阿部牧郎、古井由吉、なだいなだ、川村湊、林京子…
本の買取強化中です。JR小倉駅北口「小倉の古本屋」古書城田 JR小倉駅北口(新幹線口)の古本屋、古書城田です。北九州市内をはじめ福岡県内&近県、本の出張買取、本の遺品整理を行なっています。大量歓迎です。査定無料、出張費無料です。どうぞご相談くださいませ。 (買取専門)090-8839-9159 メール:shirota@mx71.tiki.ne.jp 古物商許可証 [第32483号/福岡県公安委員会] 全国古書籍商連盟北九州古書組合所属 店舗はJR小倉駅北口、徒歩1分の場所にございます。ファミリーマート小倉駅北口店さんのすぐ裏手となります。ご来倉の折は、どうぞお気軽にお立ち寄りくださいませ。 〒…
個人的な記録として続けている。 自分の知っている人、影響を受けた人、なんとなくそれを記録して覚えておきたいとそんな感じだろうか。 例によって朝日新聞12月31日、18面「2023年亡くなった方々」よりチョイスして一部追加している。 2023年に亡くなった方々:朝日新聞デジタル 訃報 2023年 - Wikipedia 1月10日 ジェフ・ベック(78) 年明け早々、ジェフ・ベックの訃報に接したわけだ。ヤードバーズの三人のギタリストの一人。クラプトンが2代目、3代目がジェフ・ベック、そして4代目がジミー・ペイジか。ヤードバーズの名前はチャーリー・パーカーに由来するなんて知らなかったな。 1月11…
昨年は映画館へは二回しか足を運ばずでありました。 どちら10月に見物のもので、当方ひいきの方が出演であります。 ・ BAD LANDS 安藤サクラ主演 安藤さんが出演するB級風の雰囲気のあるドラマが好みであります。 映画祭に参加するような映画は見たことがありません。安藤さん演じる ヒロインが、どうしようもない男からDVにあって、左耳が難聴になると エピソードがありまして、当方も左耳が聞こなくなっていたので、それに 共感することにです。安藤サクラさんは、当方と同じ誕生日であります からね。 www.youtube.com ・ キリエの歌 アイナ・ジ・エンド主演 これまた、当方のひいきであるBiS…
毎年、備忘録的に書き残しているものですが、2023年に亡くなった方々を、列記しておきます。中には、2023年に死去されていたことが分かった方々もいらっしゃいますが。あくまでも、個人的に少しでも心に引っかかった人を列挙しています。著名人でも含まれていない方はいますので、その点は悪しからず。いつもは年末に更新してきたのですが、今年は間に合わず、年を越してしまいました。もしも、万が一、期待して待っていた方が、万万が一いらっしゃったとしたら(くどい)、ごめんなさいでした。 2021年 9月21日、白鳥みづえさん、歌手、77歳。 2022年 1月18日、小田久郎(おだ・きゅうろう)さん、詩人/「思潮社」…
2023年の読書メーター読んだ本の数:130読んだページ数:33957ナイス数:749人が人を罰するということ ――自由と責任の哲学入門 (ちくま新書 1768)の感想議論の展開がダイナミックで目からウロコ。素晴らしい。読了日:12月26日 著者:山口 尚別れの色彩 (新潮クレスト・ブックス)の感想独特の重みがあって読み応えがある。読了日:12月26日 著者:ベルンハルト・シュリンク職場のメンタルヘルス・マネジメント ――産業医が教える考え方と実践 (ちくま新書 1714)の感想知ってることばかりだった。読了日:12月20日 著者:川村 孝日本企業はなぜ「強み」を捨てるのか (光文社新書 12…
【本】0113 キリスト教の核心をよむ/山本芳久0113 霊に憑かれた女/ジュリアン・バーンズ0118 怒り(上)/吉田修一0119 怒り(下)/吉田修一(一気読み)0125 パレード/吉田修一0203 東京湾景/吉田修一(最高)0203 余録の人生/深沢七郎0209 となりのカフカ/池内紀0210 香水/パトリック・ジュスキント/池内紀訳0214 パレスチナへ帰る/エドワード・サイード/四方田犬彦訳・解説(良文)0216 感情教育/中山可穂(恋愛小説)0219 マラケシュ心中/中山可穂0222 旧約聖書物語/文・脇田晶子 絵・小野かおる0225 パレスチナ/芝生瑞和0225 パレスチナ合意 …
詩集といわれるジャンルの本を開いてみると、なるほど、「1ページに記されている文字数」は小説や学術書よりも少ない。なんとなく目に優しく、すぐに読み進めることができそうな気がしてくる。 実際には、そんなこともない場合がほとんどである。少なくとも私という読み手にとってはページの余白は解釈の余白でもあり、詩においてテキストを読んでから考えを巡らす時間はときに学術書のそれよりも長くなる(基本的に“説明”の比重が少ない形式なので、これは妥当なのかもしれない)。 一方、詩は人間が書くものなので、書いた人のバックグラウンドや時代的なバックグラウンドが重要な補助線になってくれる。読解のための時間を惜しまずに「勉…
『私の女性詩人ノート』は詩人・たかとう匡子さんによる近現代の女性詩人論であり、現在三冊出ている。感想をまとめておきたい。 ちなみにわたしは詩を読むのが苦手で、この本で取り上げられている詩人の方々もあまり知らない。でもこの本作のように誌の解説や背景の説明があるとずいぶん読みやすい。詩を読む勉強にもなったと思う。 とりあえず今年は二冊しか読めなかったけど来年『Ⅲ』も読みたいと思ってる。 私の女性詩人ノート 作者:たかとう 匡子 思潮社 Amazon 「はじめに」で著者が本作を書くに至った動機として、村野四郎氏の「(女性詩には)戦争をきっかけにした時代的葛藤の痕跡が見られない」という文章が引用され、…
取り急ぎ記録……。 ●李龍徳『死にたくなったら電話して』河出文庫 www.kawade.co.jp ●波田野節子『李光洙ー韓国近代文学の祖と「親日」の烙印』中公新書 www.chuko.co.jp ●持田叙子編『安岡章太郎短篇集』岩波文庫 www.iwanami.co.jp ●川崎賢子編『左川ちか詩集』岩波文庫 www.iwanami.co.jp ●草間小鳥子『源流のある町』七月堂 www.shichigatsudo.co.jp ●現代詩文庫15『富岡多恵子詩集』思潮社 iss.ndl.go.jp ●アントニオ・タブッキ 須賀敦子訳『インド夜想曲』白水社 www.hakusuisha.co.j…
ふーん、森茉莉はシモキタに棲んでいて、萩原葉子ともお友達。紅茶好きで氷好き。 総電気時代になってから出て来たものはすべてなめくじか、のっぺらぼうのような化け物ばかりである。 でも、ヒラメの刺身が好物。吉岡実は筑摩で担当だったんか? 私という変物は、自惚れと怒りとを混合すれば出来上がる、のだと。 舅は賀茂鶴を飲んでたんか。 金井恵美子、宮城まり子、白石かず子、富岡多恵子らともお友達。
1971年から75年まで、新潮社から「書下ろし新潮劇場」という戯曲のシリーズが28点刊行されていた。当時、唐十郎やつかこうへいの小劇場がブームだったせいだろうが、別役実や安部公房、井上ひさし、秋元松代、山崎正和など劇作家や戯曲も書く人のほか、辻邦生、佐江衆一などこれが唯一の戯曲という人までいる。ラインナップは、 移動 別役実 1971 未必の故意 安部公房 1971 舟は帆船よ 山崎正和 1971 七本の色鉛筆 矢代静一 1972 八百屋お七牢日記 田中千禾夫 1972 にぎやかな部屋 星新一 1972 (上演されたらしい)愛の眼鏡は色ガラス 安部公房 1973 結婚記念日 富岡多恵子 197…