1935年、大阪生まれ。詩人、小説家。 詩集『返礼』でH氏賞受賞。『物語の明くる日』で室生犀星詩人賞受賞。『植物祭』で田村俊子賞受賞。『冥途の家族』で女流文学賞受賞。「立切れ」で川端康成文学賞受賞。『中勘助の恋』読売文学賞受賞。『ひべるにあ島紀行』で野間文芸賞受賞。『釈迢空ノート』で毎日出版文化賞、紫式部文学賞を受賞。『西鶴の感情』で伊藤整文学賞、大佛次郎賞を受賞。
近松名作集 (21世紀版・少年少女古典文学館 第18巻)作者:富岡 多恵子講談社Amazon■少年少女向けの古典現代語訳シリーズですが、文字が大きいし、解説が丁寧なので、誰にとっても読みやすい作りです。近松の浄瑠璃集は富岡多恵子が担当です。江戸時代の貨幣制度では、江戸と大坂(大阪)では金貨と銀貨という違う貨幣が使われ、変動相場制だったんですね。「江戸の金遣(づかい)、大坂の銀遣(づかい)」という言葉があるそうです。勉強になるなあ。■『冥途の飛脚』は、通しでお話を読むのは始めてだけど、これは非常にできが良いですね。内田吐夢が『浪花の恋の物語』で映画化していたけど、こちらはあまり印象がない。 ma…
『波うつ土地・芻狗』/富岡多惠子/講談社文芸文庫/1988年刊 本を読むことはどこまでも個人的な行為だから、自分以外の誰かに本を勧めることは難しい。その逆も然りで、誰かに勧められたものを読むときも、過剰な期待は相手にも自分にもしないようにしている。かなりの例外として舌を巻いた(つまり、ピッタリとそのときの自分の好みだった)のが富岡多恵子の小説で、勧めてくれたのは大学の先生だった。 文芸評論の分野で仕事をしていた人だから、参照されるライブラリが豊富だったことはもちろんだと思う。加えて、私はその先生のゼミでコラムや小説を書いて提出していたから、読書傾向は把握しやすかったはずだ。しかし、それにしても…
富岡多恵子&坂本龍一 blog.fmyokohama.jp radiko.jp ja.wikipedia.org merurido.jp 凄いなぁ坂本センセふぁんくだクリントンもさスライさんもさ www.youtube.com シンセとさファンク良いテクノもねクラフトベルクジェイ茶色 www.youtube.com rollingstonejapan.com ジェイビィ武道館観た1度だけピファンク2度スライも2回 www2s.biglobe.ne.jp ja.wikipedia.org www.youtube.com 発電の赤坂2度も幕張もテクノ丼はさ1回だけだ rockinon.com ww…
富岡多恵子 さん 作家。 1935年(昭和10年)7月28日、生まれ。2023年(令和5年)4月8日、死去。 訃報 富岡多恵子さんが死去 作家 - 日本経済新聞 作家・詩人の富岡多恵子さん死去 87歳 小説「波うつ土地」 | 毎日新聞 富岡多恵子さん死去 作家、87歳:時事ドットコム 作家の富岡多惠子さん死去 「冥途の家族」「西鶴の感情」:朝日新聞デジタル 作家の富岡多恵子さん死去 87歳 - 産経ニュース 作家、富岡多恵子さん死去 87歳、日本芸術院会員|47NEWS(よんななニュース):47都道府県52参加新聞社と共同通信のニュース・情報・速報を束ねた総合サイト マイケル・ラーナー さん …
だんだん暖かくなって、気持ちもやや前向きになってきました。 さくらを見ると、今年のさくらをナツと一緒に見ることができなかったなーと思う。 こうして、毎年、見送ったひとを思う。 さて、備忘録として最近見たモノ、まとめておこう。 ○映画「ザリガニの鳴くところ」 プロデューサーがリーザ・ウエザースプーンですから、フェミ的要素は期待したのですが、 なんというか、とても素晴らしかった。最初は、殺人事件の犯人捜しで始まるけれども、沼の近くに生まれて育つ少女の人生の過酷さと、しかし、自然の恵みの豊かさに圧倒されながら見る。沼のそばの家を捨てられないことに始めはいらっとしたけど、じゃあ、どこへ行けばいい?とも…
昨日はまるで意識をしておりませんでしたが、井上ひさしさんの祥月命日であ りました。そのせいなのかな、古い「父と暮らせば」を録画したビデオテープを デジタル変換しながら、この舞台を見ることになったのは。すまけいさんは、 井上ひさしさんがやってらした「こまつ座」のただ一人の俳優であった時期があ りましたです。一時期舞台を離れていた幻の役者であったすまけいさんが復活し たのは、井上ひさしさんのおかげでありましたものね。 毎日がどなたかの祥月命日でありまして、また日々新たにそこに加わって、あ ちら側の世界はにぎやかになるのでありました。 ここひと月ほどでも、大江健三郎さん、坂本龍一さん、畑正憲さんなど…
『男流文学論』、めちゃくちゃおもしろ大当たり本でした。 著名で評価も高い男性作家の文学作品に対するフェミニズム批評です。上野千鶴子(社会学者)・小倉千加子(心理学者)・富岡多惠子(作家・詩人)による鼎談形式ですね。歯に衣着せぬ物言いが痛快でキモチイイ~~♡になりました。 男流文学論 (ちくま文庫) [ 上野千鶴子(社会学) ]価格: 1100 円楽天で詳細を見る ラインナップはこんな感じです。読む前からこんなにワクワクする目次ある? 村上春樹の『ノルウェイの森』は読んだことがあったので村上春樹から始めます。 私のための村上春樹年表↓ 風の歌を聴け 1979年 羊をめぐる冒険 1982年 世界の…
【 “かたち” と気持主義】 実相寺昭雄監督は、俳優が演じる役のキャラクターがどんな気持ちなのかを気にすることに関して非難していた。以下の件りでは、そこが改めて強調されている。
【映画と徒弟制度】 実相寺監督は、自分と合うスタッフを集めて “コダイグループ” を率いた。自身では、その組織体のありように疑問を抱いていたようである。
テレビ『ウルトラマン』(1966)などで知られる故・実相寺昭雄監督は、1970年代にATGで自主制作の映画を撮っていた(『実相寺昭雄研究読本』〈洋泉社〉参照)。そのころに詩人・小説家の富岡多恵子氏と「現代詩手帖」1974年10月号にて対談している。タイトルは “映体と時代 映像の現場から” 。映体というのは映像の文体というような意味で、富岡氏の造語らしい。
未来におきたいものは: 鶴見俊輔対談集 単行本 – 2002/6/1 鶴見 俊輔 (著) 未来におきたいものは: 鶴見俊輔対談集 作者:鶴見 俊輔 晶文社 Amazon f.2024/8/11 (2024-63)p.2002/5/31 大江健三郎「揺すぶり読み」の力。金芝河再会富岡多恵子老いの奥行き赤瀬川原平老人力と赤ん坊力多田道太郎カードシステム事始片岡義男繰り返し読むということ奈良美智ひとりで歩ける人横尾忠則笑う骸骨福島瑞穂たよりになるのは、エゴイスト西島建男私の中のアメリカ加藤典洋・赤坂憲雄(司会)歴史の遠近法室謙二2001.9.11橋本治いま、私たちの立っている場所
週4で更新するくらいにJ-POPや邦ロックをよく聴く日々だが、熱くなった後には必ず冷めるときが来るだろう。この熱もいつか冷めるんだろうなと思いながら、拙いブログを書き続けている。今回のハイライトは久々に聴いた高橋優。 あいみょん『猫にジェラシー』 さらさ『Golden Child』 高橋優「現下の喝采」 Galileo Galilei「リトライ」 MONO NO AWARE『ザ・ビュッフェ』 鉄骨渡り「汗と体温」 寺尾紗穂「愛のありか」 富岡多恵子『物語のようにふるさとは遠い』 South Penguin『R』 あいみょん『猫にジェラシー』 タイアップなど既発曲(会いに行くのに、ラッキーカラー…
・先日とある古本屋に行った際に店員が電話でお客と話していた内容が興味深かったためついつい盗み聞いてしまったのだが、店員が話している内容からの推測した感じでは、成瀬書房本の私家版を買ったが、通常本とどこも違う感じがするため返品したいと客が言っているようであった。まあ確かに、私家版と一般頒布版で違いはほとんどないと思われるが、それがために返品というのもなあと思わんでもない(というか、現品を確認してから買えよ、と思った)。 ・そういえば、成瀬書房についていつから始まっていつ頃消滅したかよくわからない。その上、24年8月現在であまり成瀬書房について扱っているページはほとんどなく、下記のページが何となく…
■今日買った本。計8510円。 a)ブックオフ愛媛松前店にて。→初入店。 1・芳崎せいむ『金魚屋古書店 16』小学館 ¥10 b)トマト書房にて。→初入店。 2・島尾敏雄、池田龍雄・絵『月下の渦潮』沖積舎 ¥400 3・ロバート・マックロスキー・作/絵、石井桃子訳『ゆかいなホーマーくん』岩波書店 ¥300 4・田島征三『しずかのさんぽ』偕成社 ¥200 5・与田凖一・作、吉井忠・絵『あかちゃんのはなし』福音館書店 ¥100 6・アーサー・ガイサート・絵、ボニー・ガイサート・文、久美沙織訳『リバータウン』BL出版 ¥700 7・高橋たか子『人形愛』講談社 ¥600 8・ガートルード・スタイン、富…
富岡多恵子訳のガートルード・スタイン「三人の女」に収録された3つ目の短編「やさしいレナ」がいい。 主人公のレナは我慢強く、やさしくて気立てのいいドイツ娘だった。他の女中たちも、単純でやさしいレナのことが好きだった。そのうちの2、3人はいっしょになってレナを意地悪して困らせたけれど、それでもレナはこの生活すべてが楽しかった。だけどレナは知らなかった。自分がこの女中仕事を好きで、楽しいことを自分でよくわかっていなかった。そのうち、伯母のいいつけでレナは仕事をやめた。親戚の用意した男と結婚して家庭に入ったレナは、なにか悲しく弱っていったけれど、それがどうしてなのか自分で分からなかった。かわいそうに、…
すべての辻褄をこのことひとつで合わせていた/いるのかもしれない。と最近思いはじめ、私の心の沼で、心の溜め池でそれをあたためている。 月永理絵『酔わせる映画 ヴァカンスの朝はシードルで始まる』、熊谷高幸『自閉症 私とあなたが成り立つまで』、富岡多恵子『写真の時代』など。 『泥の河』小栗康平/監督、たまらない、もっていきようのない気持ちをもった。鈴みたいな子どもたちの高いささやかな、消えそうな声。蟹のシーンが記憶に刻まれる。このシーンのこと、監督本人が何かの本で書いていた。白い火に裏返りからだのなかみぜんぶを見せる。あの時間のゆっくりさ、なぜか、やっと、という穏やかさも受け取ってしまい、これからも…
若いころモダンダンスの修行のためにヨーロッパへ渡り移住したダンサーが、いまはコンテンポラリーダンスをしているというので、コンテンポラリーダンスってどんなですか、と聞いたことがあった。そのひとは、自分からなにかをしようとしないことかな、テーマにするのは自分より環境のほうで、例えばテーマを重力にするなら体を重力に動かされるままにしておくんだけど、環境にゆだねた動きはどこかで必ずぴたっと止まるときがあって、止めようと思っていなかった体が止まったことに自分で驚くのが大事。と手振りまじりで教えてくれた。 富岡多恵子の当世凡人伝という短編集にある、ワンダーランドという一編を読みながら、そのことを思い出した…
国立文楽劇場で《女殺油地獄》を見る。まともに文楽を見るのは初めてなので、席は自動のお任せで取ったので最前列。今度はもう少し後ろで、太夫と人形を一望できるところに坐ってもいいかもしれない。「河内屋内の段」の亘太夫と團吾のコンビが面白く、特に團吾の三味線の音がぶりぶり鳴っていて、合いの手の声も渋かった。勘壽の徳兵衛、清十郎のお沢の夫婦のやりとりも良かったが、やはり玉助の与兵衛と一輔のお吉の「豊島屋油屋の段」の凄惨な殺害のシークェンスでの動きが凄かった。人形遣いのほうが人形のように見えてくる。とても不思議なものを見た。文楽でこの演目が復活したのは1962年らしいから、もう『青春残酷物語』のあとだ。ま…
富岡多恵子がYA向けに訳した『近松名作集』を図書館から借りてきて「女殺油地獄」を読む。与兵衛という男のあっけらかんとした殺しの場面が一切の斟酌がなくて、驚く。グザヴィエル・ゴーチエの『シュルレアリスムと性』を読む。
1988年11月、京都新聞社から刊行された河野仁昭(1929~)のエッセイ集。著者は愛媛県生まれ。 目次 ・詩への架橋――私の現代詩入門 天野忠 黒田三郎 石垣りん 吉野弘 鮎川信夫 中桐雅夫 茨木のり子 田村隆一 谷川俊太郎 川崎洋 永瀬清子 高田敏子 会田綱雄 黒田喜夫 吉原幸子 中江俊夫 北村太郎 富岡多恵子 安水稔和 三木卓 大野 新 井上俊夫 青木はるみ 角田清文 ・詩人たちの肖像 開花期をもちえずに――倉橋顕吉 安藤真澄さん追懐 山前実治さんの思い出 毅然たる静けさ――荒木文雄 恥部を見てしまう眼―─天野忠 湖北のひと――武田豊 天野隆一さんの近作 ユリカモメのうた――児玉実用 詩…
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編集 7月28日誕生日の全国35万人の皆さんおめでとうございます (拙句)馬面(づら)に似る駒草の嶺に咲く 雅舟 【花】 コマクサ 【花言葉】 高嶺の花 【短歌】峰近く駒草は咲きいたりけり小さな風に素直にゆれて 鳥海昭子 高山植物の代表と言われている花です。花の形が馬に似ているために「駒草」と呼ばれています。山形県の蔵王登山の途中見つけました。 【季語】 駒草【俳句】 駒草や谷へかたむく道しるべ 若井 新一 駒草の溶岩に腹這ふカメラマン 小路智寿子 駒草も夢に過ぎずと囁く風 菅原 達也【三行詩】 駒は雅語うたことば 馬草刈るとは俳諧語 ホース一語の英米語 【万葉歌】 ま遠くの雲居にみる妹が家に…