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2018-01-19 こんな外相を待っていた、政治家として再評価すべき河野太郎

[]こんな外相を待っていた、政治家として再評価すべき河野太郎〜単刀直入に韓国に対して意見を言う外務大臣 12:05



 河野太郎外相の対韓国外交姿勢が注目を集めています。

 16日、カナダ・バンクーバーで韓国の康京和外交部長官(外相に相当)と会談し、慰安婦日韓合意の韓国新方針の拒否をあらためて明言します。

「日本側にさらなる措置を求めることは全く受け入れられず、協議にも応じられない」(河野太郎外相)

 さらに「竹島は日本固有の領土である」と直接、主張いたします。

 またバンクーバーでの外相会合での演説では、北朝鮮に擦り寄る韓国を強くけん制して、「北朝鮮の『微笑外交』に目を奪われず、結束して圧力を最大限まで高めるべきだ」と演説します。

(関連記事)

河野太郎外相 韓国外交官に「竹島は日本固有の領土」と主張

http://news.livedoor.com/article/detail/14174155/

河野太郎外相、慰安婦日韓合意の韓国新方針を拒否、康外相との会談で強く抗議

http://www.sankei.com/politics/news/180117/plt1801170016-n1.html

河野太郎外相「北朝鮮の『微笑外交』に目を奪われず、結束して圧力を最大限まで高めるべきだ」 外相会合での演説詳報

http://www.sankei.com/politics/news/180117/plt1801170042-n1.html

 前任の岸田文雄氏ふくめて歴代の日本の外相と比較しても、河野太郎外相の韓国に対する姿勢は、はっきり強く韓国政府を批判することに歯に衣着せぬ物言いであるという点で突出しているといってよろしいでしょう。

 ともすればこれまで日本政府は慰安婦問題など歴史問題で韓国に対して同情や過度の道徳的負い目を持っていたり、あるいは日本文化特有の「多くを語らず」でことなかれ外交でごまかしてきた感があります。

 しかし、韓国による一方的な日韓国際合意見直しという愚行により、国民の8割以上が「韓国嫌い」と日本世論が硬化、おそらくいまだかつてないほど、日韓関係は悪化しつつあるこの局面で、明確な態度で韓国批判を繰り返す河野太郎外相の登場は、まさにタイムリーであると言えましょう。

 もともと、あの悪名高き『河野談話』により、朝日新聞とともに慰安婦問題でA級戦犯の烙印を押されたお父上の息子というだけで、ネット上ではおそらくむすこも反日という、ガセレッテルの十字架を背負わされていた男でしたが、いやそのような負のイメージを払拭するかのようにでしょうか、ここに来て、対韓国で先鋭化する河野太郎氏なのであります。

 おそらく父上のことは本人も別人格ということでわりきっていることでしょうが。

(関連記事)

河野太郎外相 「河野談話の評価は『本人に聞けよ』という話だ」「日韓合意のゴールポストはもう固定された」 

http://www.sankei.com/politics/news/171124/plt1711240006-n1.html

 強く韓国政府批判を繰り返すこの河野太郎外相の姿勢は、当然ながら韓国メディアも警戒し始めています。

 韓国・中央日報は河野外相のことを「口さえ開けば強硬発言」と報じています。 

口さえ開けば強硬発言の河野外相「北の微笑外交に目を奪われてはならない」

http://japanese.joins.com/article/622/237622.html?servcode=A00&sectcode=A00

 ・・・

 その韓国への厳しい姿勢は、もともとなのかそれともあの父の負のイメージを払拭せんとしてなのか、そこはご本人ではない限り存知得ません。

 とにかくここへきてますます理不尽な振る舞いをする韓国に対して、毅然と堂々と日本政府の方針を明言し続ける河野太郎外相なのです。

 河野太郎、政治家として男を上げています、再評価必至でありましょう。

 これまでは韓国の蛮行に対して日本外務大臣の煮え切らない言語不明瞭な態度に、多くの国民はフラストレーションを溜め込んできました、日本は何を遠慮している、もっとはっきり態度でしめさないのかと。

 しかし、この局面で、ずばり単刀直入に韓国に対して意見を言う日本の外務大臣が登場したのです。

 こんな外相を待っていました。

 これは日本国民にとって歓迎すべきでしょう。

 読者のみなさんは、この政治家をどう評価されますでしょうか?



(木走まさみず)

oldmanoldman 2018/01/19 12:24 河野太郎は極左リベラルとして悪名高い男ですが、急に人間性が変わるとは思えません。どこかで馬脚をあらわすのではないでしょうか。

↑ 2018/01/20 22:13 右か左かという分け方は、思考停止、何も語っていないに等しい。どうしてもカテゴライズしようとするなら、小泉と同じ、利権に縁のない(縁が持てない?)都市型保守。国家主義的色彩が薄く個人主義志向という点では菅直人に近いかもしれないが、経済的再分配については自由競争を重視しつつも恐らく中立的。安全保障に関しては極めて保守的か。この類型に属する政治家が少ないんだよな。自民との保守政治家は99%が全体主義的国家主義的だから。

2018-01-18 「繋がぬ沖の捨小舟」と化す民進と希望

[]「繋がぬ沖の捨小舟」と化す民進と希望〜残念ながら、当面日本の野党は絶望的に駄目だと思う 14:48



 さて今回は少し時事を離れたネタからお付き合いください。

 『苦海浄土 わが水俣病』(1969年、講談社文庫1972年)は、石牟礼道子(いしむれ みちこ、1927年3月11日)氏による、第1回大宅壮一ノンフィクション賞を与えられたが、受賞を辞退したという、日本の公害病の悪しき先例となった熊本県の水俣病を扱ったルポルタージュ作品です。

 私はこの『苦海浄土』を中学生のときに学習塾の先生から与えられ読みまして、その石牟礼道子氏の筆致の迫力に圧倒され、まさに鳥肌が立つようなおもいで一気に読み終えたことを覚えています。

 『苦海浄土』の文章が持つ迫力は、その熊本方言による登場人物たちのあるがままの膨大なインタビュー発言にこそあります。そこには作者石牟礼道子氏の事実をあるがままに伝えんとする鬼気迫る覚悟が感じられるほどの迫力があるのです。

 たとえば、発病した女性の一人は、手が震えて着物の前をあわせられなくてそれを夫に手伝ってもらう女としてのつらさを、次のように語るのです。

 インターネット公開授業のサイトより、一部引用してご紹介。 

 「うちは、こげん体になってしもうてから、いっそうじいちゃん(夫のこと)のことがもぞか(いとしい)とばい。見舞にいただくもんなみんな、じいちゃんにやると。うちは口も震ゆるけん、こぼれて食べられんもん。そっでじいちゃんにあげると。じいちゃんに世話になるもね。うちゃ、今のじいちゃんの後入れに嫁に来たとばい、天草から。

 嫁に来て三年もたたんうちに、こげん奇病になってしもた。残念か。うちはひとりじゃ前も合わせきらん。手も体も、いつもこげんふるいよるっでっしょが。自分の頭がいいつけんとに、ひとりでふるうとじゃもん。それでじいちゃんが、仕様ンなかおなごになったわいちゅうて、着物の前をあわせてくれらす。ぬしゃモモ引き着とれゆううてモモ引き着せて。そこでうちはいう。(ほ、ほん、に、じ、じい、ちゃん、しよの、な、か、お、おな、ご、に、なった、な、あ。) うちは、もういっぺん、元の体になろうごたるばい。親さまに、働いて食えといただいた体じゃもね。病むちゅうこたなかった。うちゃ、まえは手も足も、どこもかしこも、ぎんぎんしとったよ。」

インターネット公開授業

石牟礼道子著  苦海浄土 わが水俣病     by 池田博明

http://spider.art.coocan.jp/biology2/isimure.htm

 全編を通じて、事実を事実としてあくまでも被害を受けた人たちの視線でもって『水俣病』の実態に迫っていくのでありました。

 このルポルタージュは中学生の私にはかなりきつい内容でしたが、事実が持つ迫力に圧倒されつつ、しかしジャーナリズムのもつ力のすばらしさにもまた同時に感動を覚えたのでした。

 さて、このルポ作品には、小さな詩歌が添えられています。

繋がぬ沖の捨小舟(つながぬおきの すておぶね)

生死の苦海果もなし(しょうじのくがい はてもなし)

 これは、元は「真言宗檀信徒勤行経典」よりの引用だそうですが、当時の水俣病患者の絶望的な立ち位置がよく表現されているではないですか。

 綱で繋がれていない沖を漂う捨てられた小舟は、あちらにゆらり、こちらにゆらり、目的もなく、たださまようがごとく浮かんでいる。

 その小舟の姿は、明日の命もわからぬ、明日への希望を何も見出せない、水俣病をわずらう患者の、絶望的な苦しみの日々の生活に、だぶるわけです。

 ・・・

 ・・・

 さて読者に時事を離れたネタからお付き合いいただいたのは、18日付けのこのどうしようもない体たらくの野党の記事を目にしたからです。

民進と希望、統一会派白紙 民進内に反対相次ぐ

2018年1月18日05時00分

https://www.asahi.com/articles/DA3S13318148.html 

 くっついたり、はなれたり、私はこの野党の惨状を見て、なぜか上記『苦海浄土』の小さな詩歌、「繋がぬ沖の捨小舟、生死の苦海果もなし」を思い出してしまったのであります。

 いったい、民進党、希望の党、無所属の会、立憲民主党、の旧民進党の政治家諸氏は、政治家として、何を目指し、どこへ向かおうとしているのか、これではまったく見えません。

 その姿は「繋がぬ沖の捨小舟」のごとく、あちらにゆらり、こちらにゆらり、目的もなく、たださまようがごとく浮かんでいるように見えます。

 いったいこのような分裂と合体騒動を後何回繰り返せば気が済むのでしょう。

 まさにこれでは「生死の苦海果もなし」ではありませんか。

 今の私には、今の野党の惨状をもはや冷笑する気持ちもありません。

 「繋がぬ沖の捨小舟」を絶望的に眺める者のように、この国のこの野党の政策論にの次のくっついたりはなれたり、この有権者無視の果てのない愚行を憂うのみであります。

 残念ながら、当面日本の野党は絶望的に駄目だと思います。



(木走まさみず)

buzzhawkerbuzzhawker 2018/01/18 19:03 <a href="https://buzzhawker.com/blog/best-kite-flying-festival-celebrated-on-international-kite-festival-around-the-globe/">International Kite Festival</a>

2018-01-12 日本に謝罪要求をした韓国に呆れの声が殺到

[]「日本は断交しちゃいなよ」(アメリカ)〜日本に謝罪要求をした韓国に呆れの声が殺到 15:08



 今回は小ネタです。

 さて、安倍晋三首相が「日韓合意は国と国との約束だ。これを守ることは国際的かつ普遍的な原則だ。韓国側が一方的にさらなる措置を求めることは、全く受け入れることはできない」と、きっぱりと韓国の要求を拒否いたしました。

首相、慰安婦巡る謝罪要求「全く受け入れられない」

日韓合意の履行求める

2018/1/12 10:32

 安倍晋三首相は12日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が従軍慰安婦問題で日本側に求めている謝罪に応じない考えを示した。「日韓合意は国と国との約束だ。これを守ることは国際的かつ普遍的な原則だ。韓国側が一方的にさらなる措置を求めることは、全く受け入れることはできない」と述べた。首相官邸で記者団に語った。

 首相は慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」を確認した2015年の日韓合意を履行するよう韓国側に求めた。同合意に基づき、日本は元慰安婦や遺族に現金を支給する財団に10億円を拠出した。首相は「日本側は約束したことは全て誠意をもって実行している。韓国側にも実行するよう強く求め続けていきたい」と語った。

 文氏は10日の記者会見で、慰安婦問題の解決には「日本が真実を認識し、被害者に心から謝罪」することが必要と指摘していた。

 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25598420S8A110C1000000/

 韓国の要求を拒否するのは当然のことなのですが、「日本が真実を認識し、被害者に心から謝罪することが必要」(文大統領)の意味するところは、安倍首相の2年前の謝罪は「心からの謝罪」ではないといっているに等しいのです。

 2年前の安倍首相の謝罪を再度確認しましょう。

 外務省公式サイトより当該部分抜粋。

 日韓両外相共同記者発表 平成27年12月28日

  

 (1)慰安婦問題は,当時の軍の関与の下に,多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題であり,かかる観点から,日本政府は責任を痛感している。

 安倍内閣総理大臣は,日本国の内閣総理大臣として改めて,慰安婦として数多の苦痛を経験され,心身にわたり癒しがたい傷を負われた全ての方々に対し,心からおわびと反省の気持ちを表明する。

 

http://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/na/kr/page4_001664.html

 2年前安倍首相は「日本国の内閣総理大臣として改めて,慰安婦として数多の苦痛を経験され,心身にわたり癒しがたい傷を負われた全ての方々に対し,心からおわびと反省の気持ちを表明」と、ちゃんと「心からおわびと反省の気持ちを表明」をしているではありませんか、しかもそれを韓国政府は合意して受け入れたのです。

 それを今になってまた「心からの謝罪」を求めるとはどういうことなのでしょうか?

 日韓合意を破棄はしないといってますが、これでは際限がないわけで、事実上合意は骨抜きになったわけです。

 これですね、今回の韓国による「新方針」については海外でも高い関心で報じられています。

 たとえば9日付けのニューヨークタイムス(NYT)は「韓国が慰安婦に関する日韓合意を破棄しないと表明」と大きく報じています。

South Korea Says It Won’t Scrap Sex Slaves Accord With Japan

f:id:kibashiri:20180112111338p:image

https://www.nytimes.com/2018/01/09/world/asia/south-korea-japan-sex-slaves.html

 報じられるこれらの記事などに対する海外読者のコメント反応ですが、これがたいへん興味深いです。

 下記サイトが今回の海外読者の反応をまとめてらっしゃいます。

パンドラの憂鬱

海外「韓国にはうんざりだ!」 またも日本に謝罪要求をした韓国に呆れの声が殺到

http://kaigainohannoublog.blog55.fc2.com/blog-entry-2568.html

 失礼していくつかのコメントをご紹介。

 韓国しつこいという意見をいくつか。

■ 韓国からの謝罪要求。もう何度目か分からないね……。 +1 グアム

■ 日本はもう相手にしない方がいいよ。

  もう韓国は謝罪もお金も日本から受け取ったんだ。

  日本がこれからも謝罪と賠償を続けるなんてことはありえない。

  後でまた「まだ十分じゃない」って言われるだけ。 +16 アメリカ

■ 今日のニューヨーク・タイムズの記事によると、

  日本は2015年に公式に謝罪を行ったんだけど、

  ムン大統領は「心からの謝罪じゃない」と言うことで、

  また物事を複雑化させてるようだね。 +1 スイス

■ また国内向けの同じパフォーマンスを繰り返すの……?? フィリピン

■ 罪を犯してない人間に謝罪を求めたって、

  本当の謝罪なんて返ってくるはずがないだろ。 +2 アメリカ

 ベトナム人などからはベトナムでやったことは忘れたかとの批判も。

■ ベトナム戦争時に韓国軍は多くの一般市民の命を遊び感覚で奪った。

  韓国政府はベトナムに対して謝罪しましたっけ? +2 ベトナム

■ 韓国はベトナムでやったことを認めてないですよね? +11 国籍不明

 事情に詳しい意見も。

■ 馬鹿げてる。

  日本が今まで謝ってきた回数を考慮すると、韓国はおかしいよ。

  いつまで「心からの謝罪じゃない」って言うつもりだよ。

  ああ、分かってるさ。日本が恥をかく姿が見たいんだろ?

  それにお金だってもっと欲しいんだ

 (ちなみに日本から賠償金を受け取ってるのに韓国はそれに言及してない。

  国民には払わずに、当時の政府が自分たちのために使ったから)。

  ただ、日本も学校ではこの問題を避けようとしてるからね。

  そのことにも事実として言及しておかないと。

  それでももう十分だ。

  こんなデタラメがいつまでも続いていいはずがない。 +4 米軍所属

■ 慰安婦像の撤去も合意に含まれてたんだよね。 +4 イギリス

■ 政府が変わったからって、前政権の時に交わされた合意について、

  再交渉出来る権利が発生するわけじゃないのになぁ。

  日本は過去に何度か賠償金を払ってるし、

  合意が「最終的」なものであることも明確にしてる。

  再交渉する余地なんてないんだ。

  さあ、後は韓国側がちゃんと合意に沿って、

  大使館前の慰安婦像を撤去するのか見守ろうじゃないか。 +36 アメリカ

 日本は断交しちゃいなという極論も。

■ 日本は断交しちゃいなよ。

  そうすれば韓国は謝罪を求めてくる代わりにペコペコしてくるようになる。

  今まで韓国はいくら日本からお金を奪ってきたよ。

  まるで保険詐欺みたいじゃん。 +24 +1 アメリカ

 ・・・

 やれやれです。

 あまりにも非常識な韓国による国際合意見直しの「新方針」なのでありますが、唯一の良い影響としては、国際的にも韓国の非常識さが広く認知され始めてきたことでしょうか。

 韓国政府はこのようなことを繰り返していると、本当に国際的な信用を落とすことになります。

 老婆心ながらご忠告させていただきます。

 まあ、残念ながら今の文大統領には、海外の声など聞く耳はないのかもしれませんが。

 ふう。



 (木走まさみず)

2018-01-11 この局面で韓国政府と主張が完全にシンクロする朝日社説

[]この局面で韓国政府と主張が完全にシンクロする朝日社説 14:23



 今回は10日付け朝日新聞社説を取り上げたいのです。

 9日に発表された韓国の日韓合意新方針を受けて10日付け朝日・読売・産経3紙の社説がこの問題を取り上げています。(ちなみに毎日は11日付けで文大統領年頭記者会見含めての社説を掲げていますが、ここでは割愛します)

【朝日社説】慰安婦問題 合意の意義を見失うな

https://www.asahi.com/articles/DA3S13305833.html?ref=editorial_backnumber

【読売社説】日韓慰安婦合意 文政権が骨抜きを謀っている

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20180110-OYT1T50006.html

【産経社説】慰安婦問題で韓国の日韓合意「新方針」はあり得ない 日本に甘えるのはやめよ

http://www.sankei.com/column/news/180110/clm1801100001-n1.html

 朝日新聞だけこの局面で喧嘩両成敗的な論説を唱えます、すなわち韓国だけでなく日本も努力するのは当然なのだと、日本政府に注文をつけているのです。

 朝日社説は「めざすべきは、元慰安婦のための支援事業のていねいな継続であり」「日韓両政府の協力の拡大」だととなえます。

何よりめざすべきは、元慰安婦のための支援事業のていねいな継続であり、そのための日韓両政府の協力の拡大である。

 その意味で「「1ミリたりとも合意を動かす考えはない」(菅官房長官)と硬直姿勢をとるのは建設的ではない」と日本政府の姿勢を批判します。

 その意味では日本側も「1ミリたりとも合意を動かす考えはない」(菅官房長官)と硬直姿勢をとるのは建設的ではない。

 日本が「韓国側から言われるまでもなく、合意を守るためにその範囲内でできる前向きな選択肢を考えるのは当然」と言い切ります。

 アジア女性基金では歴代の首相が元慰安婦におわびの手紙を送ってきた。韓国側から言われるまでもなく、合意を守るためにその範囲内でできる前向きな選択肢を考えるのは当然だ。

 一方的に日韓2国間国際合意を骨抜きにされたこの局面で、いまだにまだ日本政府の姿勢を批判しいっそうの努力を求めるとは、朝日新聞論説室は、当ブログが昨年指摘したように、やはり正常な判断力がないとしか思えません。

2017-12-30 この局面でお気は確かか?朝日新聞論説室よ〜「さらに日本政府にできることを考え行動する姿勢」(朝日新聞社説)だと?

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20171230/1514609975

 そもそもです、韓国側が少女像を巡る問題の解決に向けて努力することを約束したことに今回の韓国側声明ではまったく触れていません。

 これはおかしいでしょ。

 このことは、読売社説でも産経社説でも強く批判しています。

【読売社説】

 市民団体がソウルの日本大使館前に設置した、慰安婦を象徴する少女像について、康氏が言及を避けたことも理解しがたい。

 合意では、韓国側が少女像を巡る問題の解決に向けて努力することを約束した。しかし、文政権はいまだに、撤去に向けた具体的な行動に踏み切っていない。

 外国公館の安寧と威厳を守ることは、国際条約が定める受け入れ国の責務だ。少女像を放置するならば、韓国は規範を無視する国家だと見なされても仕方ない。

【産経社説】

 ソウルの日本大使館前の慰安婦像撤去に努力すると約束しながら果たされていない。像は、慰安婦について旧日本軍が強制連行した「性奴隷」などと歴史をゆがめ、日本を非難する運動の象徴である。放置は許されない。

 国際同意した努力義務を履行していないばかりか、それに一切触れていない韓国側「新方針」に日本として批判をするは当然だと考えますが、朝日社説は少女像には一言も触れることなく、代わりに日本政府の姿勢を批判しているわけです。

 一歩譲って日本政府の態度を批判するのは朝日の勝手だとしましょう、しかし少女像撤去に対する韓国政府の努力義務違反と沈黙をなぜ批判しないのだ、そこにはなぜ沈黙する?

 これでは韓国政府「新方針」と主張が完全にシンクロしてしまっているじゃないですか。

 いったいどこの国のメディアの社説なのだか? 

 しかしひどい論説です。

 またしてもくどいとお叱りを受けそうですが、何度でも指摘しなければならないと思っています。

 ふう。



(木走まさみず)

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20180111

2018-01-09 韓国政府新方針の真の狙いは二年前の日韓同意の実質無効化

[]韓国政府新方針の真の狙いは二年前の日韓同意の実質無効化 16:21




 韓国の康京和外相は9日、従軍慰安婦問題の解決を確認した2015年12月の日韓合意に関する韓国政府の新方針を発表いたしました。

 本件では基本的に日本政府は静観でよろしいでしょう。

 韓国政府が勝手に日韓二国間の国際合意を見直して再交渉を目指し、勝手に再交渉を諦めたわけです。

 しかしながら韓国政府がこの「新方針」で何を成し遂げようとしたのか、そして何をどう諦めたのか、諦めてないのか、は、冷静に分析する必要があります。

(関連記事)

韓国、慰安婦で10億円拠出 再交渉求めず、新方針発表

http://www.sankei.com/world/news/180109/wor1801090029-n1.html

 新方針を整理します。

 基本は、「合意は同問題の真の解決にならない」としながらも、「合意の再交渉は求めない」ということです。

 で、朴槿恵(パク・クネ)前政権時代だった2015年末の同合意に基づき設立した慰安婦被害者支援財団「和解・癒やし財団」に日本政府が拠出した10億円に、韓国政府も同額の10億円の予算で負担し、拠出金のだぶった扱いについては日本側と協議するとしました。

 ここは非常にわかりづらい新方針であります。

 時系列で整理します。

 最初韓国政府は一部慰安婦本人や支援団体の意向もあり、日本政府が拠出した10億円を全額韓国政府が肩代わりし、日本政府には拠出金を返却、その上で、慰安婦被害者支援財団「和解・癒やし財団」を解散、実質2年前の日韓同意を骨抜き・無効にしようと計画いたします。

 しかし外交裏交渉で、日本政府は同意の変更は一切認めない、すなわち10億円の返却は一円も認めず、日本政府が慰安婦に援助金を拠出した実績を無にしようとする韓国政府の動きに、てこでも同意しませんでした。

 日本政府の強い反発と国内支持団体の板挟みにあった韓国政府は、日本政府の同意なきまま韓国政府による10億円の拠出を強行、しかし日本政府への拠出金返却はあきらめ、そうなるとお金がダブりますから、その使途は「日本側と協議」とうやむやにしたわけです。

 この苦肉の策を説明しつつ、康氏は「被害当事者の意思を十分に反映しなかった合意は慰安婦被害者問題の真の解決にならない」と表明する一方で「合意が両国間の公式なものだったことは否定できない」として、「これを勘案し、日本政府に再交渉は要求しない」と述べたのです。

 財団の解散についても、財団の今後の運営に関しては、「当該官庁で被害者、関連団体、国民の意見を幅広く聞き、後続措置を講じる」との方針でぼかしました。

 そして日本に対しては、「日本が自ら国際的かつ普遍的な基準に基づき、真実をありのまま認め、被害者の名誉、尊厳の回復と心の傷を癒やすための努力を続けることに期待する」とし、「被害者がいちずに望むことは自発的かつ真の謝罪」と強調します。

 2年前の「不可逆的な解決」は完全に無視、これからも無期限に韓国側は慰安婦問題を取り上げる権利を有し、日本は「自発的かつ真の謝罪」が求められ続けることを示唆します。

 整理しましょう。

 つまり今回の新方針の真の狙いは、以下の三点でした。

 ・日本に10億円を返す。

 ・財団を解散する。

 ・もって二年前の同意を実質無効にする。

 しかし、当たり前ですが国際合意を一方的に破棄することに日本は同意しませんから、実に中途半端な形で、その狙いはねじられて新方針となりました。

 ・日本とは別に韓国政府も10億円を拠出する、そのお金の使途は両国で協議する。

 ・財団の今後の運営は国民の意見を聞き決定する。

 ・今後も日本は「自発的かつ真の謝罪」が求められ続ける

 真の狙いからだいぶねじられましたので、韓国政府は、「きょう申し上げた内容が、皆さんが望むものを全て充足させると思わない」とし、「この点について非常に申し訳なく思う」と謝罪までしています。

 その上で「今後も政府は最善を尽くし、被害者の意見を傾聴しながら追加的な後続措置を講じていく」と、見直し作業自体継続されることを明言しています。

 ・・・

 まとめます。

 9日に韓国外交部長官により発表された日韓合意への新たな対応方針でありますが、その内容は以上まとめましたとおり、韓国政府の当初の同意破棄にも近い実質同意無効方針の過激な内容から日本政府の強い反対も受けたので、だいぶあいまいな意味不明な新方針になりました。

 最初にも申しましたが、本件では基本的に日本政府は静観でよろしいでしょう。

 韓国政府が勝手に日韓二国間の国際合意を見直して再交渉を目指し、勝手に再交渉を諦めて意味不明の新方針を出してきたわけです。

 しかしその経緯を見れば彼らが国際合意をすきあらば破棄しようと意図していることは明白です。

 韓国政府の新方針の真の狙いは国際同意破棄にあります。

 そもそも当ブログでは文在寅大統領のことを徴用工の問題に関して「国際的ペテン師」と批判してまいりました。

 過去エントリーより当該部分を抜粋してご紹介。

 歴代屈指の大「嘘付き」が大統領になったということでしょうか。

 韓国の文在寅大統領は17日、就任から100日の記者会見をし、徴用工の問題について「(日韓)両国間の合意は個々人の権利を侵害できない」としました。

 その上で、「両国間の合意にも関わらず、徴用工、強制徴用を受けた個人が三菱などの企業を相手に持つ個人の権利(請求権)は残っているというのが、韓国の憲法裁や最高裁の判例だ」と指摘。「韓国政府はこの立場で歴史問題に臨んでいる」と強調したのです。

 歴代韓国政府見解である「徴用工に関しては賠償を含めた責任は韓国政府が持つべき」という日韓両政府間で解決済みのこの問題を、初めて公式に覆して蒸し返した点で、歴代屈指の大「嘘付き」大統領ということができましょう。

 国家間の約束事を簡単に覆し「大嘘」を付く、これすなわち「国際的ペテン師」であります。

2017-08-19 韓国「ペテン師」大統領をかばう朝日新聞社説 より抜粋

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20170819/1503133614

 韓国政府に騙されてはいけません。

 彼らは口とは裏腹に、国際合意を平気で破ろうと意図しているのです。



(木走まさみず)