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2017-03-08 村上春樹的「ここだけ表現の自由」テクニックの構造

[]村上春樹的「ここだけ表現の自由」テクニックの構造〜村上春樹さんの大江健三郎化が止まらない! 11:36

 さて、村上春樹さんの大江健三郎化が止まりません。

 かつておそらく最も下衆で下品な村上春樹論であるとの多くの罵声と一部の称賛を浴びた当ブログの「村上春樹さんを熱く考察する」シリーズでありますが、ネット上で顰蹙(ひんしゅく)を買ってまいりました、未読の読者はご一読あれ。

(関連エントリー)

2015-04-23 村上春樹発言に見る見事なストラテジー&タクティクス

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20150423

2015-04-07 深遠なるテーマ「村上春樹が大江健三郎化する理由」を熱く考察する

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20150407

2012-09-30 「利(益)は中国に有り」〜尖閣で日本政府批判をする無責任なアウトサイダーたち

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20120930

 で、村上氏の新作「騎士団長殺し」(新潮社)が思わぬ波紋を呼んでいるのであります。

 論議を呼んでいるのは第2部、謎に包まれた登場人物「免色(めんしき)」のセリフです。

 この免色は物語のキーとなるキャラクターで、白髪の54歳の独身男性であります。

 でこの男、ある人物の過去を語る中で〈南京虐殺〉に触れ、主人公の肖像画家に対し、日本軍が降伏した兵隊や市民の大方を殺害したなどと説明します。

 その上で、免色は、

 「おびただしい数の市民が戦闘の巻き添えになって殺されたことは、打ち消しがたい事実です。中国人死者の数を四十万人というものもいれば、十万人というものもいます」

 と語るのです。

 よ、四十万人、ですと?

 犠牲者数を過大に膨らませている中国の南京大虐殺紀念館でさえ「30万人」なのにそれを上回る「四十万人」なのであります。

 ネット上でも賛否両論起こりながら、さっそく中国・人民日報サイトも好意的に報道しておるようでありますね。

(関連記事)

2017.3.7 17:12

村上春樹さん新作、「南京事件」犠牲者「四十万人というものも」で波紋 中国・人民日報サイトも報道

http://www.sankei.com/life/news/170307/lif1703070034-n1.html

 ・・・

 これですねえ、「小説の中のキャラクターのセリフにすぎない」、そもそもファンタジー作品なのであり、「言論の自由」「表現の自由」で守られるべき創作作品の中のひとつの描写にすぎない、との「正論」があるわけです、「神聖なる芸術の領域に汚らわしい大人のイデオロギーを持ち込んで批判するな」との「正論」であります。

 それはそのとおりなのですけど、村上春樹さんのテクニカルなところは、実は小説の中の人物に「汚らわしい大人のイデオロギーや事実」で固めながら一部だけ神聖なる芸術の領域であるファンタジー的要素を組み込んでいるところなのであります。

 つまりです、図解すると、「かつて中国の南京で日本軍が降伏した中国人をたくさん殺害した。その数は四十万人とも言われている。」という発言骨子の構成は、「中国南京」という現実の地名と現実の戦闘があった史実のもとに、文中で「打ち消しがたい事実」と指摘した「日本軍が降伏した中国人をたくさん殺害」した「事実」を固めた上で、死者数は「40万人」とここだけファンタジー(ここだけ表現の自由)が適用されているわけです。

■(図解)村上春樹的「ここだけ表現の自由」テクニックの構造

f:id:kibashiri:20170308105540p:image

 これはずるい、もとい高等なテクニックです。

 素晴らしいです。

 ノーベル賞獲得を目指して、村上春樹さんの大江健三郎化が止まりません。

 巨大なる市場でもある中国人民への迎合を、もはや隠さなくなった村上氏なのであります。



(木走まさみず)

2017-03-05 少し潮目が変わった感が漂う石原氏ボケ会見

[]少し潮目が変わった感が漂う石原氏ボケ会見〜性格の悪いババアによる死にぞこないのジジイいじめみたいな 16:51



 「死ぬまで生き続けるつもりはない」

 確かにそう聞こえたのでした。

 自宅にてPCで仕事の原稿打ちながら、石原さんの会見を横のTVで確認していたら、冒頭で「『座して死を待つ』わけにはいけない」などと、言い回しつつ、それに続く語りで「・・・死ぬまで生き続けるつもりはない」と石原氏がご発言、私は思わずキーボードを打つ手を止めてTVの画面を確認してしまったのでございます。

 「死ぬまで生き続けるつもりはない」

 確かに御大はこう語っていたのです。

 「死ぬまで生き続ける」ここがよく考えると意味がそもそもわからないけど、それに「つもりはない」という強い否定形がからむと、あら不思議なんかかっこいいの(苦笑)です。

 画面を見れば、年老いたモノノフのような御大のお顔が、宙を睨んでいるのでございます。

 (だいぶ老けてらっしゃるかな、ボケは大丈夫か?)

 どのような文脈からなのか、確かに私の耳には石原御大が「死ぬまで生き続けるつもりはない」と語ったのが聞こえたのでございます。

 さっそくネットで会見記事の文字起こしで確認してみました。

 うむ、どうやら石原氏会見詳報記事の文字起こしを見れば、私が聞き間違えたのは、会見冒頭で田中角栄氏について語っていたコの個所のようでありますね。(文中太字にしてみました)

 たまたまその後に書いた田中角栄(元首相)さんの「天才」という本が評判になったんですけど、あの田中さんが脳梗塞で倒れた後、あのロッキード裁判というまったくインチキの冤罪(えんざい)の裁判と思うものに、憤懣(ふんまん)やるかたなく、一言もしゃべらずに亡くなるまで十数年過ごされた心境というのは、思えば思うほど痛ましい気がしまして、私自身はそのざまで死ぬまで生き続けるつもりはないし、そのことをはっきりさせるためにこういう機会を設けさせていただきました。

豊洲問題

石原氏会見詳報(1)冒頭発言 科学が風評に負けるのは国辱 より抜粋

http://mainichi.jp/articles/20170303/mog/00m/040/006000c

 なるほど、本当は、脳梗塞で倒れた田中角栄氏が後年一言もしゃべれなかったのは思えば思うほど痛ましいと、私自身はそのざまで死ぬまで生き続けるつもりはないと、ここらで言いたいことは言うと、こう言いたかったのでありますね。

 「死ぬまで生き続けるつもりはない」

 (では、いさぎよく、お願いいたします・・・何が?いやなんでもありませぬ(^_^;))

 しかし、いいなあ。

 ・・・

 ドラクエのモンスターカテゴリーであてはめれば、「生きる屍(しかばね)」(=リビング・デッド)系の悲しき自己矛盾を抱えた存在である、「死ぬまで生き続けるつもりはない」石原御大。

 デズニー映画的には、幽霊船&海賊船の骸骨船長のほの悲しい叫び、「浴びるほどワインを飲み干すが、すべて骨の隙間からダダ漏れしてしまうのだ」

 夜な夜な海原をさまよい酒に興じるが、永遠に酔うことはない「生きる屍(しかばね)」の宿命・・・

 ・・・

 ・・・

 さて石原氏の会見であります。

 これをどう評価するか、少し潮目が変わった感があります。

 当ブログはこの会見、石原氏に一本、旗を上げます。

 それまでの「リリー姫の悪代官退治」的わかりやすい勧善懲悪劇から、なにやら登場人物がそれぞれ一癖も二癖もあるミステリーサスペンス劇(じゃっかんホラーとコメディ的要素含む)」に、舞台の雰囲気がガラッと変わったような感じ・・・

 正義の味方ずらしてたリリー姫もよく見るとけっこう性格の悪いババアだよね的な。

 今回の悲壮感漂う石原氏会見は明らかにこれまでの世論に影響を与えましょう。

 なんといいますか、少し言葉が悪いですが、

 「性格の悪いババアによる死にぞこないのジジイいじめ」みたいな、

 やっぱし、どちらにも正義などなかったんだね、みたいな感じ。

 ふう。



(木走まさみず)

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2017-03-02 魑魅魍魎たちが湧き出す「森友学園」問題の深淵に立ちすくむ

[]魑魅魍魎たちが毎日のように湧き出す「森友学園」問題の深淵に立ちすくむ〜いましばらくなまあたたかく、事態の推移を読者とともに見守りたい 15:46



 さて今回は小ネタでございます。

 うーむ、国権の最高機関である国会において、不埒(ふらち)な国会議員による内閣総理大臣夫人を揶揄する暴言が飛び出しました。

 自由党の山本太郎共同代表は2日午前の参院予算委員会で、学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地払い下げ問題について、安倍晋三首相の妻の昭恵さんの名にちなんで「アッキード事件」と発言したのであります。

(参考記事)

【産経新聞】

山本太郎氏「森友学園問題は“アッキード事件”」参院予算委で発言 安倍晋三首相「限度を超えている!」

http://www.sankei.com/affairs/news/170302/afr1703020013-n1.html

 安倍首相はこの暴言に対して、「限度を超えている。極めて不愉快だ」とブチ切れました、お怒りです。

 ええい、山本太郎議員、またしてもあなたですか!

 何が“アッキード事件”だ!、くだらないネットスラングを国会で不用意に使うのは国会議員としていかがなものか。

 いまだ(元)名誉校長昭恵さんの本件との関わりの全貌は明らかにはなっていません、なっていませんが“アッキード事件”とはあたかも昭恵さんが当疑惑の核心人物であるがごとくの悪意あるレッテル貼りでしょ、個人的誹謗中傷とも言えましょう、だいいち、礼を失しています!!

 この無礼者めが!!

 ふう。

 「無礼者」と言えば、鴻池祥肇先生が久しぶりにメディアに出て吠えまくりましたですね。

(参考記事)

【産経新聞】

鴻池祥肇参院議員ぶら下がり全文・上「オバハンが紙に入ったもの出して来た。『無礼者!』ゆうて突き返した」

http://www.sankei.com/politics/news/170301/plt1703010031-n1.html

鴻池祥肇参院議員ぶら下がり全文・下「あんなん教育者にしたらいかん。幼稚園はもう閉じたほうがいい」

http://www.sankei.com/politics/news/170301/plt1703010034-n1.html

 TVのワイドショーでも大きく取り上げられましたので、読者の皆様もご覧になったことでしょう、特に先生がジェスチャー入りで「無礼者!」「帰れ!!」と再現していたくだりは、何度も放映されていましたです、はい。

 多くの視聴者が、「おいおい。鴻池さんよ。どちらかといえばアナタのほうがよっぽど不遜な態度に見えますが、普通にガラ悪いですよねアナタ」との常識的な印象をお持ちになったのは、不詳・木走はよおく理解しております、はい。

 上記産経記事より、当該箇所を抜粋ご紹介、なお文中太字は私が勝手に付けております。

 「ところが、どうしても会いたいと。これも政治家の宿命や。どうしても会いたいということで、3年前の4月、私が委員会に出ているときに、委員会をちょっと失礼して5分だけ、質問もしていない一委員でしたから、(議員)会館事務所に戻って会いました」

 「夫婦で来ていたと思います。籠池さんと奥さんと。そのときに財務省か大蔵省かな、よう分からんけど、お願いの儀があるような風なことをちらっと聞いた。同時に、紙に入ったものを『これでお願いします』ゆうて。オバハンの方が。一瞬でカネだと分かりましたよ。だからそれを取って『無礼者!』と言ったんだ。男のツラ銭ではたく、政治家のツラを銭ではたくような。そんなん教育者ちゃう、帰れ、と。私は委員会室に戻りました」

 「ただ、それがカネであったか、コンニャクであったか。カマボコかういろうか知らん。確かめてへんから。だからあれはコンニャクでしたというなら、そうかなと思わざるを得ないな。しかし、現実として私が手で持って投げ返した。その後、出入り禁止やん、当然。ところが何か、報告か何かに1、2回行ってくれたよね、神戸の事務所に。それはそれでええやん、報告だと。水まくわけにはいかへんから」

 「僕は思いましたよ。くそーと思って。すぐに投げ返したけど、歩きながら、俺の今までの人生でこんな汚物を投げられたようなことは初めてだけれども、反省しようと。それは俺に貫禄と、それと徳がなかったのだと。『こいつなら金で動くかもしれない』と思われたことが腹が立ったけど、これは俺が徳がないんやと

 うーむ、さすが鴻池祥肇先生でございます。

 このような無礼な振る舞いに合われたにも関わらず、「俺の今までの人生でこんな汚物を投げられたようなことは初めてだけれども、反省しようと。それは俺に貫禄と、それと徳がなかったのだと」ご自身の反省に結び付けているのでございます。

 さてここまで堂々と鴻池祥肇先生自らがすすんでマスコミの前で会見し「いっさい金はうけとっとらへん!えっへん!!」と発言したのでございます。

 はい、先生は受け取っていません、この言葉信じてよろしいでしょう。

 なぜ鴻池祥肇先生のお言葉を信じてよろしいのか、その理由は? ですって?

 それは先生の行動原理が公明正大、いな恐ろしいほど単純だからです。

 それはもし先生が不正な金を受け取っていたならば、先生は絶対記者会見など進んで開いたりはしないのです、かつて8年前にそうしたように、たとえ党を除籍になろうとも徹底的にマスコミから逃げ回りばっくれるはずだからです。

 8年前、2009年1月15日発売の「週刊新潮」に、【鴻池(先生当時麻生政権の官房副長官在任中)の「議員宿舎」に泊まる超一流企業の「美人妻」】と題した写真付きの記事が報じられたのでございます。

 まあ写真付きで言い訳のしようもないのでありますが、先生、なんと新潮の記者からのインタビューの依頼から発売までの2週間、徹底的に逃げ回ったのであります。

 そこでこの記事は鴻池祥肇先生取材無しでの強硬掲載となるのですが、先生は発売後も沈黙を守ります、で発売後、内閣官房長官の河村建夫氏から首相官邸に呼び出され、「政府の中枢にある人が誤解されるのは不適切だ」と厳重注意を受けたのでございます。

 さらに4か月後、2009年5月13日発売の同じく「週刊新潮」に、4月28日に不倫女性と静岡県の熱海温泉へ旅行、30日まで同じ部屋で宿泊し、その際、国会議員に与えられるJR無料パスを使ったことを報じた記事が掲載されます。

 万事休す、先生は「体調不良」を理由に官房副長官を辞任、最後まで記者会見を開かず逃げ回ったのでございます。

 ね、わかりやすいでしょ。

 この話、オチがあるのです。

 新潮の当時の記事によれば、先生は不倫事件の2年前エッセイを出しています。

 当時の新潮記事より抜粋ご紹介。

 2年前、『お天道さんは見てござる』という立派なタイトルのエッセイ集を出版し、その冒頭、〈口やかましくいろいろ両親から躾けられた覚えはありませんが、これだけは小さい時分から教え込まれました。いたずらすれば、仏壇の前に座らされたりしてね。ご先祖さん、お天道さんに顔向けできないような、恥ずかしいことはしてはいけないと〉

 と、今となっては空々しく聞こえる奇麗事を真顔で述べている。

 さらにこの著書には、40年連れ添った夫人について記した「女房への想い」という一項がある。

 〈あの阪神淡路大震災。あの時、幸せなことに女房の横に寝てました。友人の中には、違うところで寝ていたやつがいて、いまだに恨まれてるようだが。

 ともかく、その瞬間「テポドンが打ち込まれた!」と思ったな。ゴー、ドーンー!と来た時に、本能的に蒲団をバツと女房にかけてかばった〉

 エッセイのタイトルが『お天道さんは見てござる』であります、すばらしい。

 ・・・

 ・・・

 森友学園問題はいよいよカオス化してまいりました。

 ただでさえ登場人物多すぎなのに、新たな魑魅魍魎たちが毎日のように湧き出してまいります。

 さて当ブログとしては、本件に関していましばらく事態の推移を読者とともに見守りたいと思います。

 現段階でこのカオスを評論するのは絶対無理であります。

 国会では無礼者国会議員が“アッキード事件”などとほざき、正直者で有名な男気ある自民党重鎮の先生が久しぶりにマスメディアの前にご光臨、「無礼者め!」と一括あそばされました。

 私たち小心な国民は、魑魅魍魎たちが毎日のように湧き出す「森友学園」問題の深淵を覗き込みながら、ただ立ちすくむのみであります。

 深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのであります。

 おお、こわっ(^_^;)

 当ブログとしては、いましばらくなまあたたかく、事態の推移を読者とともに見守りたいと思います。

 ふう。




(木走まさみず)

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2017-03-01 ストーカー犯罪:日本でも「犯罪者GPS監視」制度の導入を検討すべき

[]ストーカー犯罪:日本でも「犯罪者GPS監視」制度の導入を検討すべきではないか 07:48



 東京都小金井市で昨年5月、音楽活動をしていた大学生の冨田真由さん(21)が刺されて一時重体となった事件で、殺人未遂罪などに問われたファンの無職、岩埼友宏被告(28)の裁判員裁判の判決公判が28日、東京地裁立川支部で開かれました。

 阿部浩巳裁判長は、岩埼被告に懲役14年6月(求刑懲役17年)を言い渡しました。

 公判では冨田さんが「普通に過ごすはずだった毎日を返してほしい。傷のない体を返してほしい」と意見陳述、その際、岩埼被告が「じゃあ殺せよ」などと大声を出し、退廷を命じられる場面もあったことは、私たちの記憶に新しいです、と言いますか強烈なかつ鮮烈な印象が記憶に残ってしまっています。

 さて、被害者の冨田さんは「今から不安と恐怖しかない」と訴えています。

 判決について、代理人の弁護士を通じて、「たった約14年後には、犯人が塀の外を歩いている、そう思うと、今から不安と恐怖しかありません」というコメントを出しました。

 また、法廷でみずから意見陳述を行ったことについては、「自分にしか言えないことを伝えたいと思っていたし、ちゃんと自分の口から話さないと後悔すると思ったので、なんとしてもやり遂げたいという気持ちでした。法廷に入ったあとも、ついたて1枚の向こうに犯人がいると思うだけで、さらに恐怖が襲いかかってきて、声もなかかなか出すことができませんでした」と記されています。

 冨田さんの意見陳述の際に岩崎被告が「じゃあ殺せよ」などと一方的な発言を繰り返し、裁判長に退廷を命じられたことについては、「突然、犯人からどなられたので、本当にびっくりしました。怖かったけれど、負けてはいけないと自分に言い聞かせて、絶対に聞いてほしいところまでは読むことはできました。最後まで読むことはできませんでしたが、私にできることはすべてやり遂げられたと思っています」とコメントしています。

(関連記事)

音楽活動の女子大学生刺傷 懲役14年6か月の判決

2月28日 16時47分

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170228/k10010892981000.html

被害の女子大学生 意見陳述書の全文

2月23日 15時17分

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170223/k10010887421000.html

 芸能活動をしていた女子大学生が刃物で刺された本事件は、警察が被害者から事前に相談を受けながら、防ぐことが出来ませんでした。

 過去のストーカー事件を教訓に導入された未然防止のためのシステムは、今回、思い込みやミスから機能せず、警察の危機意識の欠如が浮き彫りになっています。

 一方で、今回のストーカー的行為はツイッターというSNSへの書き込みで、過去の事件とは異なる面もあり、対策を改めて考えなければならない現実も突きつけられています。

 本件は、・事件を防げなかった警察の対応の問題点、・SNSによるストーカー行為の危険性、・新たなストーカー対策として何が必要か、など、多くの早急に改善されるべき行政側の課題が浮上していると言えましょう。

 と同時に、今回取り上げたいのは、このような凶悪なストーカー事件における、事後の被害者側に対する、残念ながらほとんど検討・実践されていないのが現状ですが、この国の司法や行政によるストーカー被害者に寄り添うようにあるべき「配慮」や「医療的ケア」を伴う、凶悪ストーカー被害者に対するサポート体制についてです。

 犯罪の被害にあわれた方やそのご家族は被害によって大きなこころの傷を受けます。

 今回の富田さんもご自身で語ってらっしゃますが、このような犯罪の被害者やご家族の中には、肉体的後遺症に苦しむだけでなく、PTSD(外傷後ストレス障害)やうつ病などのこころの問題を抱える場合も少なくありません。

 中・長期的に、被害者やご家族にどう配慮していくべきか、どう接すべきか、どのような制度を用意すればそのメンタルヘルスに関して二次被害を与えないで適切に治療できるのか、心の安寧をもたらすことが可能なのか、あくまで被害者視点によるサポートについて早急に検討すべきではないでしょうか。

 具体的に二点、問題提起をさせていただきたいです。

 ひとつは「被害者参加制度」についてです。

 2008年12月から、これまでは傍聴席で見守るしかなかった殺人や傷害事件などの被害者やご遺族などが、刑事裁判の場で発言するなど、直接裁判に参加できる「被害者参加制度」がスタートしました。

 今回もこの制度により、富田さんは法廷でみずから意見陳述を行ったわけですが、その状況自体がこのような凶悪なストーカー事件の場合には、被害者にとって極めてハードルの高い苦痛の伴うリスキーな状態を現出させてしまうことについて、もう少し配慮があってしかるべきではないでしょうか。

 「自分にしか言えないことを伝えたいと思っていたし、ちゃんと自分の口から話さないと後悔すると思ったので、なんとしてもやり遂げたいという気持ち」とご本人は述べていますが、「法廷に入ったあとも、ついたて1枚の向こうに犯人がいると思うだけで、さらに恐怖が襲いかかってきて、声もなかかなか出すことができませんでした」と、その恐怖は察して余りあるわけで、ましてや

冨田さんの意見陳述の途中で岩崎被告が「じゃあ殺せよ」などと一方的な発言を繰り返し、ご本人による陳述は中断を余儀なくされたわけですが、これでは新たなPTSDやうつ病などの発病要因になりかねません。

 「ついたて1枚」の隔たりのみによる、このような「加害者」と「被害者」の接触は、今回のケースのような場合、「被害者」にのみ負荷がかかり「加害者」にはむしろどのような形であり被害者と関わりたいというその歪んだ「願望」が一部かなうことになりかねません。

 被害者が意見陳述する場は別室に用意し、加害者がいかに不規則発言を繰り返してもその音は被害者には全く届かない、というような配慮がなされるべきではないでしょうか。

 この点に関しては早急に具体的な改善策を検討可能だと思われます。

 ・・・

 二点目は、「たった約14年後には、犯人が塀の外を歩いている、そう思うと、今から不安と恐怖しかありません」という富田さんの切実な悲壮なコメントに対して、私たちは具体的に社会の制度をしっかりと整えていくべきではないか、という点です。

 このような凶悪犯罪被害者の側に立った支援体制について、具体的な策の検討を始めるべきでしょう。

 自分に対して、病的な執着を示し無慈悲なストーカー行為を繰り返し、そして待ち伏せて何十回も包丁でもってさしまくった凶悪犯罪者が、数年後、無罪放免、野に放たれるわけです。

 富田さんおよびご家族の不安と恐怖はいかばかりでしょう。

 検討すべき制度として「性犯罪者GPS監視制度」、すなわち凶悪な性犯罪などを犯した前歴者を、GPSを利用して監視する制度を日本でも導入することです。

 現在特定の前歴者にGPSの取り付けを義務付ける制度がある国はアメリカ合衆国(半分以上の州)、大韓民国、イギリス、フランス、ドイツ、カナダ、スウェーデンなどで実施されております。

(関連サイト)

性犯罪者GPS監視

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%A7%E7%8A%AF%E7%BD%AA%E8%80%85GPS%E7%9B%A3%E8%A6%96

 具体的には端末と充電器がセットになっている「足輪」をはめます、足首のブレスレットが外れたり切断されたりすると同じく通報されるしくみになっています。

 完全防水機能付きでプールも入浴も問題ないですが、短いズボンを履くと一目でわかるため夏の暑い日でも靴下の下に付けたり長ズボンを履いたりするようです。

 出所後「GPS監視」を行えば、たとえば被害者の現在生活圏の100キロ以内に近づかないような指導が可能になります。

 加害者の現在位置が把握できれば、なによりも被害者側のメンタルな安心感につながります。 

 実は日本では宮城県が性犯罪者に対して条例制定を目指しています。これに対し、仙台弁護士会は新たな刑罰を課すに等しいとして、反対声明を発表しています。

 「加害者」の人権を重視して反対しているのです。

 確かに「GPS監視」が性犯罪の再発抑止にどこまで有効なのか、議論があることは事実です。

 しかし、元加害者の居場所がリアルタイムに把握できることは、ストーカー犯罪被害者のメンタルケア、心の「安心」には寄与することは間違いないでしょう。

 今回の事件を契機として、このような凶悪ストーカー犯罪の、被害者やご家族にどう配慮していくべきか、どう接すべきか、どのような制度を用意すればそのメンタルヘルスに関して二次被害を与えないで適切に治療できるのか、中・長期的にも「心の安心」をもたらすことが可能なのか、あくまで被害者視点によるサポートについて早急に検討すべきではないでしょうか。

 読者の皆様はこの問題いかがお考えでしょうか。



(木走まさみず)

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2017-02-22 「人としてどうなのよレベル」を罰せれない民進党の悲しき現状

[]「人としてどうなのよレベル」を罰せれない民進党の悲しき現状 14:29



 さて、民進党国会議員・後藤祐一氏であります。

 無意味に弱い立場の者に攻撃的な人、必要以上に弱者に対し高圧的に振る舞う人、っていますよね。

 報道にもあるとおり、後藤氏は国会議員という立場を利用して、女性官僚に「人事評価を下げてやる」「お前をクビにできる」などと、威圧的な態度で接したわけであります。

(関連記事)

【産経新聞】

「人事評価下げてやる」「お前をクビにできる」…後藤祐一衆院議員、防衛省女性官僚に威圧的な言動連発

http://www.sankei.com/politics/news/170221/plt1702210029-n1.html

 実は隠れたポイントはその粘着した内容だけでなく、粘着にかけた「時間」なのであります。

 記事より抜粋。

 防衛省関係者によると、後藤氏は数時間にわたり、大声を上げたり、机をたたいて抗議した。特に女性官僚には「人事評価を下げてやる」「お前をクビにできる」などと、高圧的な態度で接したという。

 「数時間にわたり、大声を上げたり、机をたたいて抗議」、ここであります。

 瞬間的にカッとなって暴言をはいたのではなく、数時間にわたり机を叩いたりして粘着していたらしいのです。

 この後藤氏、2年前、酒に酔いタクシーで議員宿舎前に到着し、なかなか降りようとせず、釣り銭をめぐって「受け取る法的根拠は何か」などと長時間運転手を怒鳴り続け、手に負えないと判断した運転手が警察に通報した事件がありました。

 氏はその後、自分で転倒して頭を打つなど全治1週間の軽傷を負ったのでした、たしか党から「一年間禁酒の刑」を受けたわけですが、この件も今にして思えば「反論できぬ弱者に対する強い立場を利用した一方的かつ執拗なハラスメント行為」と考えることもできましょう。

(関連記事)

【産経新聞】

民主・後藤祐一氏に禁酒令 「釣り銭受け取る法的根拠は何か!」泥酔してタクシー運転手に難癖、警察沙汰に

2015.6.4 19:28

http://www.sankei.com/politics/news/150604/plt1506040020-n1.html

 ・・・

 反論できぬ弱者に対する強い立場を利用した一方的かつ執拗なハラスメント行為であります。

 国会議員としてというより「人としてどうなのよレベル」の最低な行為なのであります。

 で、です。

 もとより今回の後藤氏の行為は前回のタクシー事件と同様、何ら法に触れるものではなく、民進党からは、今回もまた超あまあまの「厳重注意」のみであります、訓告すらないのです。

 そんな中、後藤氏は本件で謝罪をするわけですが、この会見内容がひどすぎるわけです、自身の行為を正当化するが如きの釈明に及んだことで更に批判を浴びるという最悪の展開になっています。

(関連記事)

パワハラは国民のため?「ご理解頂きたい」民進党・後藤祐一議員の呆れた自己弁護に批判収まらず

http://www.buzznews.jp/?p=2106353

 自らのパワハラ行為を「国民の知る権利と、これ(日報問題)今皆さん注目されてますから、事の真相を明らかにするための過程だったんだということはご理解頂きたい」と自己弁護したわけです。

 パワハラしたのは国民の為だったんだとか。

 やれやれ、やった行為もひどいが事後の言い訳のほうがもっと酷いってどういう事でしょうか?

 相当重症です、付ける薬が見当たりません。

 ・・・

 ・・・

 ネットでは後藤氏に対して大批判が巻き起こっています。

(関連エントリー)

あまりに酷い 民進議員が防衛省女性職員にパワハラ

http://blogos.com/article/211156/

 後藤氏が批判されることは当然ながら、しかし真の問題は後藤氏本人にとどまらないでしょう。

 もちろんこのような小人物は国政の場から退場すべきですが。

 本件の真の問題は、彼の所属組織・民進党のモラルハザードにこそあります。

 組織内の問題人物の処分すらまともにできないのです。 

 このような人間性に問題がある人物に対して、その悪行に「厳重注意」という制裁としてはクソの役にも立たぬペナルティにもならぬ口頭「注意」でごまかすわけです。

 問題人物の問題行為は不問にふし、問題人物の組織内のポジションはしっかりと傷付けず守る、こんなことで組織は維持できるのでしょうか。

 まあしかし、蓮舫代表も「二重国籍」問題で説明を二転三転させた末、いまだに戸籍謄本の開示を拒み、何食わぬ顔で党首を続けてるわけです。

 「問題人物の問題行為は不問」、党首からして実践している、それが今の民進党なわけです。 

 これがこの国の野党第一党の悲しき現状なのであります。

 残念ながら、打つ手なしです。



(木走まさみず) 

やしの実やしの実 2017/02/22 16:58 木走さんが言いたいことを全て言ってくれた。
もう一つ付け加えるのなら・・・、
民進党の特に予算委員会に名前を連ねる多くが
「東大法学部 & 財務省」 出身となっている。
所詮、「エリート思想」の塊で、庶民など「虫けら」ぐらいにしか思っていないのだろう。
普段は「弱者の人権」とか「国民に寄り添う」とか言っているのにね。