高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 いわきサンシャインマラソン:フラダンスと前夜祭を堪能!

2月13日土曜日、福島県いわき市で開催される「いわきサンシャインマラソン」出場のための移動日。
2016年になって初めてのマラソンでの遠征だ。大阪からだとなかなか行き難い北関東の1県としてようやく行く事ができた。
せっかく福島県というなかなか行く事ができない土地に縁あって行くことができるので、1分1秒でも長くいたいと思い、朝4時30分に起きて、午前6時の新大阪駅の始発の新幹線で東京駅へ。

上野東京ライン常磐線が東京駅に乗り入れていない特急だったので、上野駅に移動して、広い構内から午前9時発の常磐線「特急ひたち」を探し出し、いざ、福島県いわき市へ。
常磐線は東京で過ごした大学時代に利用した事が多くあって、北関東地方の方々が都心に出るための線として大混雑・よく揺れる・よく止まるというイメージが強かったが、何年か振りに利用した常磐線の「特急ひたち」はかなり快適で、席の上にはランプが3つあり、緑は乗客が在籍中、黄色はもうすぐ予約した乗客が乗ってくる、赤色は予約者無しを示している事を知り、これは便利なシステムだと感銘を受けた。

常磐線に乗って、大学院生の頃に薬剤師のバイトをしていたマツモトキヨシで最初に本社面接を受けた千葉県の新松戸駅修士1年の頃に東京の飯田橋から千葉県野田市に移転した母校の東京理科大学薬学部キャンパスに行くために乗り換えた柏駅を通過すると、10年前を思い出して懐かしかった。
千葉県の次に茨城県を縦断して、土浦市水戸市勝田市などを通過。
土浦市は「かすみがうらマラソン」、勝田市は「勝田全国マラソン」、常磐線から少し離れた古河市では「古河はなももマラソン」、つくば市では「つくばマラソン」、そして2016年10月30日には水戸市で「水戸黄門漫遊マラソン」が新たに開催される。1県で5つもフルマラソンの大会があるとは、茨城県はまさにマラソン県だ。山が少ない関東平野の広い土地があって、都心からもアクセスが良いからだろう。

新大阪駅を出て約5時間半、いわき駅に到着。「特急ひたち」がかなり快適で全然苦じゃなくてあっという間だった。


いわき駅前には「いわきサンシャインマラソン」の出場ランナーを歓迎する横断幕も。テンションが上がってきた。

ただこの日は快晴で、冬とは思えない小春日和。着込んできたのが失敗だった。翌日の本番の天気予報が暴風雨とは信じられないくらいの陽気だった。
ホテルのチェックインまで時間があったので、駅のロッカーに荷物を預けて、いわき市に来たら是非行ってみたかった「スパリゾートハワイアンズ」へ行ってみる事にした。
いわき市の隣駅の湯本駅へ。ここは、いわき湯本温泉と呼ばれる有名な温泉街だ。

スパリゾートハワイアンズ」は、駅前の温泉街から少し離れた場所にあるので、無料送迎バスで行った。
到着すると、そこはプールあり、スパあり、ホテルありの一大リゾート施設。こんな周りに何もない場所に、いきなりこんなリゾート施設があるなんて驚きだ。
この日は土曜日である事もあって、たくさんの家族連れやカップル、友達同士が来ていた。「ここは、1人で来るところではないな・・・」と入る前から思い知り、自意識過剰な自分は恥ずかしいくらいだった。

そうそう、この2006年公開で蒼井優主演の「フラガール」を観て、ここいわき市に廃れてしまった炭鉱に代わる町おこしのひとつとして、この施設が開設された事を知りました。蒼井優とその親友役の徳永えりがかわいかったなぁ。



みんな水着になってプールでワイワイ遊んでいるのを傍目に、スパに行って長旅の疲れを癒し、せっかく来たのだから観てみたかった13時30分からのポリネシアン・サンライトカーニバルを端っこの無料観覧席から観ることにした。ここでは、1日2回、昼と夜にフラガールによるショーが開催されているそうだ。
知らなかったのだが、ハワイ発祥のフラダンスとタヒチ発祥のタヒチアンダンスは異なるそうで、ゆったりとした音楽で腰をスローに動かすお馴染みの踊りがフラで、ドンドコドンドコと太鼓が連続して鳴って激しく腰を動かす踊りがタヒチアンだそうだ。
最初はフラダンス。

観覧席の家族連れなどもステージに上がってフラダンス。これは家族で楽しめて良い思い出になる。レイももらえるそうだ。

サモアの火の踊りなどもある。火を見事に扱うだけではなく、素手で触ったり、口の中に入れたりする演技に圧倒された。

そして、最後は美しいフラガールが集団でのタヒチアンダンス。一糸乱れぬダンスに、激しいリズムで腰を振っていてかなりの運動量で大変なハズなのに、常に笑顔で観客を見ているのはスゴイ。





ショーが14時15分頃に終わった後、「スパリゾートハワイアンズ」をひと通り堪能できたので、湯本駅に戻っていわき駅に戻って、駅前のホテルにチェックイン。
荷物を置いた後、いわき駅近くのいわきワシントンホテル椿山荘で16時から開催される前夜祭に参加した。
前夜祭のスタートは、ここでもやっぱり出場ランナーを歓迎するフラダンス。こちらは既に十分堪能しているのだが。


そして、大会関係者の方々のご挨拶。その中でも、3.11の東日本大震災原発被害による風評被害が5年経った今でも根強く残っているそうで、福島県産の食べ物などはむしろ他県よりも厳重な検査をしていて安全なので、是非食べて行って下さい、といういわき市長の悲痛な叫びがとても印象的だった。
自分のエントリー代などが少しでも復興支援の手助けになって、1日でも早く復興してくれればと思う。

「いわきサンシャインマラソン」は例年天候に恵まれないそうで、今年も暴風雨になるという予報。
そんな予報を受けて、舞台には大きなてるてる坊主があり、壇上に上がる方々はこれに拝んだ上で話をされていた。

そして、その後は福島県産の食べ物などを食べての立食パーティー
福島県産の椎茸を使ったうどんやチョコレートフォンデュなどで、明日に向けてしっかりと栄養補給。


前夜祭の中では、地元アイドルによるコンサートも。

終了するかと思いきや、いきなりいわき市出身の相撲芸人・あかつさんが乱入。

とんねるずダウンタウンのバラエティなどで観ていて知っていたが、生で観ると、しゃべりもうまいし、司会者にいじられやすいキャラだし、ネタも面白かった。このまわし姿でキレの良いダンスをされると思わず笑ってしまう。


そして、楽しみにしていたゲストランナーの紹介。
オリンピックメダリストのエリック・ワイナイナ選手やオリンピック代表の尾崎好美さん、中距離のトラック選手だった小林祐梨子さんなどが来ていた。
特に、現役の頃から知っていた小林祐梨子さんがロングヘアーになっていて、現役の頃と印象が異なり、とても美しかった。




ゲストランナーのコメントが終わった後、彼らは気軽に我々出場ランナーとの記念撮影に応えてくれて、自分も前夜祭会場で合流したNさんと共に、エリックと尾崎さん、小林さんに記念撮影をしてもらった。
一緒に撮影して頂いた写真の掲載は著名人のパブリシティ権の侵害になるので避けるが、一緒に撮らせて頂いた貴重な写真はとても良い思い出になった。
写真以外にもサインをして頂いている方もいて、自分はサインを書いて頂くためのゼッケンや参加Tシャツなどをホテルに置いてきてしまったことを激しく後悔。
Nさんがエリックにもらっていたサインには、彼の座右の銘でもある「Never Give up」の文字が。これは生涯の宝物になりそうだ。羨ましい。

こんなにゲストランナーと気軽に触れ合う事ができる大会は、これまで数多くマラソンに出場してきたが初めてだ。
こんなに楽しい前夜祭であれば、前夜祭に参加するだけでも、ここに来る価値があるなぁと思った。
この前夜祭がある事も、この大会のリピーターが多い事の所以のひとつだと実感した。
これまでは前夜祭は時間があれば参加すれば良いと思っていたが、今後は必ず出席するようにしよう。
そんな風に思いながら、翌日の天候が土曜日の快晴から一転、雨になる事を覚悟して就寝した。