kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

国権主義に傾斜する「日本創新党」に支持者から失望の声

昨日、「きまぐれな日々」の4月19日付エントリ「『日本創新党』は『たちあがれ日本』と瓜二つのトンデモ政党」に、下記のコメントをいただいた。
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1066.html#comment9457

創新党に新自由主義的なものを期待して支持していた勢力は早くも離反しているようです。

もっとも我々の考えでは新自由主義というより古典的自由主義で我々こそ正当な自由主義だと思っていますが、管理人様の立場が異なるのはわかっているので、それをここで議論するつもりはありません。

問題は、政府の役割は小さく、民間中心で経済発展を目指す、という重商主義、政府の都合より個人の自由が大事なので税は安く規制は緩くすべき、ということを期待して支持していたのに、最近、立ち上がれ日本に代表されるような国家主義的、軍事重視の勢力が入ってきてしまっていることです。

この傾向を知って以来運動と距離を置いているという知り合いもたくさんいます。

本来は民間は賢くて政府は愚かだという(新?)自由主義の立場からは、軍事重視なんて正反対ですし、個人の自由が最高の価値なのに国家の勝手で徴兵や戦争なんてされたらたまったものではありません。創新党は徴兵は唱えていませんが軍事重視で戦争になれば徴兵になりますから同じです。

本来、古典的自由主義の立場では政府は自由や財産を守る道具にすぎないわけで、その道具が自己目的化した国家主義、例えば戦時中の国家主義は大きな間違いのはずです。ところが、どうも、山田党首の考えは、国家主義的なものに近いように思えます。

正直なところ、youtubeで流れている山田党首の演説を聞いて強い違和感を感じました。

やはり自民党改革派の若手に期待してみようかと思います。おそらく7月11日、投票用紙には、比例区では「自由民主党」、選挙区では「(自民党公認候補の名前)」を書くでしょう。たぶん同じ行動をする“志民”もたくさんいると思いますよ。党員と違って支援する義務はないですから。

2010.06.13 08:21 志民ですが・・


なぜ新自由主義新保守主義国家主義)の親和性が高いかというと、それは格差の拡大によって生じる人々の不満をそらすための手段を必要とするからだろうと私は思うが、それはおいといて、山田宏が極右の本性を現して平沼赳夫安倍晋三に接近したことによって、日本送信塔、もとい創新党は支持を着実に失っているようだ。

立ち枯れ日本ともども、参院選の結果が楽しみである。

確かにネットでは菅直人は不人気で、小沢一郎の人気が異様に高い

小沢の「よみがえり」&進む党内融和+「菅叩き」への疑問 : 日本がアブナイ! より。社民連時代からの菅直人支持者であるブログ主は、最近の小沢一郎支持者(当ブログの用語では「小沢信者」)による菅直人叩きをぼやいている。

 話がそれるけど。先日、知人が「ネットの世界(政治系のブログやMIXI、掲示板、ツイッター)では、小沢のことを擁護、支援するものの方が人気がある。逆に菅に期待、支援しているものは、かなり批判を受けたり、アクセスやランキングの順位とか下がっている」みたいなことを言っていた人がいたので、「そんなに差があるのかな〜」と、思っていたのだが・・・。

 もちろん、それだけが理由じゃないと思うけど、実際、このブログでも、今週、菅首相を評価するような内容の記事は、アクセスやクリックが少なくなることがわかって、「あらら〜」と思ってしまったですぅ。(>_<)


この傾向は確かに顕著だ。私が運営するメインブログ「きまぐれな日々」では、菅直人にも小沢一郎にも是々非々の立場をとっているが、小沢一郎を「是」としたエントリは、単にアクセス数が多めになるだけではなく、「ブログ拍手」の数が目立って増える。1月15日付の 「きまぐれな日々 岸信介一派は追及されず、角栄系列ばかりが追及される怪」 は、「ブログ拍手」が411件に達しているが、毎度毎度小沢一郎(や鳩山由紀夫)を擁護する記事を書いているブログの中には、毎回このくらいの「ブログ拍手」をもらっているところもある。

一方、菅首相神野直彦・東大名誉教授の提唱する税制改革に理解を示し、ほぼその路線に沿って「所得税を含む税制改革」を行おうとしていることに触れた(つまり菅直人を「是」とする)記事は、アクセス数は減り気味になる。

但し、6月7日付の 「きまぐれな日々 菅首相は「金持ち増税」を打ち出して嘘つきのマスコミと戦え」 のように、菅政権の尻を叩いて叱咤激励するエントリだと、アクセス数も多く、小沢一郎を「是」としたエントリには遠く及ばないとはいえ、それなりに多くの「ブログ拍手」もいただける。

本当に人気のないエントリは、環境・エネルギー問題に関するもので、税制改革についても、政局に絡ませずに書くと人気は低い。

ただ、現状で問題だと思うのは、特に、小沢一郎を信奉する「左」の側から、誤った認識に基づく「菅叩き」が蔓延していることである。これに対しては、菅首相の支持者であれば、誤った批判に対して反論するための理論武装が必要になるのではないか。

例えば、下記のブログ記事などが参考になると思う。

共産党への投票が「キレイゴト」ではなく「現実的な選択」である理由

以前、連立政権に失望して共産党に投票する人たちを批判するエントリ*1で、その一例として批判され、それについて一度当ブログにエントリを上げた*2

付け加えると、私にとっては共産党への投票は「非現実的なキレイゴト」なんかじゃなくて、いたって現実的な選択なのである。

鳩山政権から菅政権に代わって、ますます切実になったのが、いかに政権に社民主義的な政策を行ってもらうかということだ。菅直人首相は、少なくともオリジナルにはその方向性を持っているが、逆に鳩山政権以上に財界や官僚、マスコミにつけ入る隙を与えやすい性格も持っている。それは、「菅・神野(直彦)」の方向性が、しばしば「小泉・竹中」の方向性と混同されがちであること*3にも示されている。

こういう状況では、民主党を大勝させるのはまずい。かといって、自民党や、新自由主義新保守主義が合体した小党群が伸びるのはもっとまずい。

特に、来月の参院選では、みんなの党共産党社民党の票の出方が注目される。みんなの党の獲得議席や得票率が予想以上に伸びると、民主党内の新自由主義勢力が勢いづいて、「民みん連立」の可能性が出てくる。一方、共産党社民党が伸び、みんなの党が伸びない場合は、民主党新自由主義勢力の勢いが削がれる。

東京選挙区においては、共産党への投票が自民党を利する心配はないから、安心して共産党に投票できるという要因もある。

なお、「菅政権に対して是々非々で臨む」という私の姿勢は、共産党より社民党に近い。それなのになぜ社民党に投票しないかというと、私は社民党に対しても是々非々で臨んでおり、政権交代以降の社民党に合格点を与えることはできないからである。

そんなわけで、今の私には共産党に投票するしか選択肢が残っていない。キレイゴトでも何でもなく、現実的な選択である。

ところで「サンデーフロントライン」に浜松の市街地が映っていたのだが

危うく書き忘れるところだったが、今日のテレビ朝日サンデーフロントライン」は、先週とは少し風向きが変わっていて、消費税増税で痛手を受ける地方の声を取り上げていた。

その例として映し出されたのが、ご存知城内実衆院議員のお膝元・浜松。「サンプロ」の時代から継続してこの番組に出演している小川彩佳アナウンサーが浜松の町を訪れてレポートしていたが、駅前は閑散としており、2001年に経営破綻した松菱百貨店が未だに廃墟と化しており、もちろん商店街はシャッター街と化しているなど、スズキやヤマハ企業城下町である浜松市が疲弊している様子を伝えていた。

商店の店主たちは口々に、消費税を上げられたらますます商品を買ってくれなくなってやってられないと言っていたが、こういった声は、選挙区をくまなく歩いている城内実衆院議員は、もちろん日頃から耳にしているだろう。

だからこそ、消費税増税厨である与謝野馨が参加した「たちあがれ日本」になんか参加できない、という判断を城内実衆院議員が下したのであれば、それはそれで評価できるのだが、例によって税制改革に関する城内実衆院議員の見解を、私は寡聞にして知らない。

テレビでも浜松が取り上げられたんだぞ。城内実衆院議員よ、何か言うべき時ではないか?