文庫チラシコレクション 2007年9月 集英社文庫チラシの紹介

集英社 新刊案内 2007vol.9

注目の一冊 約束の地で 馳星周
伊集院静氏と対談する馳星周氏 撮影=秋元孝夫
集英社文庫 9月の新刊 20日発売
北方謙三
水滸伝 12 炳乎の章

藤堂志津子
夜のかけら

阿刀田高
遠い迷宮 阿刀田高傑作短編集

西澤保彦
パズラー

関口尚
君に舞い降りる白 謎と論理のエンタテインメント

森村誠一
終着駅

高野秀行
怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道

宮子あずさ
ナース主義

集英社文庫編集部 編
怪談集 花月夜綺譚

石田雄太
桑田真澄 ピッチャーズバイブル

松井今朝子
家、家にあらず

アンソニーホロヴィッツ 森嶋マリ=訳
ケルトンキー

アリスン・ブレナン 安藤由紀子=訳
THE PREYザ・プレイ

ジェニファー・クルージー 山田久美子=訳
嘘でもいいから

漫画版 日本の歴史 全10巻
池上裕子 監修
5 室町幕府と戦国群雄割拠

池上裕子 高埜利彦 監修
織豊政権江戸幕府の成立

単行本 新書 コバルト文庫 他 新刊案内

渡辺淳一 鈍感力


文庫チラシコレクション 2007年9月 角川文庫チラシの紹介

発見。
角川文庫 読めば、発見がある

今月の新刊
クジラに弄ばれるディス君
松岡圭祐
千里眼 美由紀の正体 上・下

青い瞳とニュアージュ 完全版

クラシックシリーズ 1 千里眼 完全版

内田樹
疲れすぎて眠れぬ夜のために

大槻ケンヂ
ロッキン・ホース・バレリーナ

銀色夏生
銀色ナイフ

冲方丁
ばいばい、アース ? 理由の少女

吉井和哉
カミブログ

星新一
ごたごた気流

田口ランディ
旅人の心得

藤本ひとみ
皇帝を惑わせた女たち

池永陽
国境のハーモニカ

加藤幸子
浜辺の棲家

ニール・ゲイマン 金原瑞人 野沢佳織=訳
スターダスト

ゲイリー・ゴールドシュナイダー
 ユースト・エルファーズ/牧人舎=訳

誕生日辞典 第1弾 好評発売中 第2弾 9月25日発売

角川ホラー文庫
小林泰三
ネフィリム 超吸血幻想譚

角川ソフィア文庫

別表
ケータイサイト「発見。ちょっくらぶ」部員になってすてきなグッズをもらっちゃおう!
9月22日からちょっくらぶ「マイレージキャンペーン」

奥田英朗 サウスバウンド
雫井修介 Closed Note


角川学芸出版の本

角川ソフィア文庫の新刊
大石学 編
シリーズ江戸学 知っておきたい江戸の常識 事件と人物

鷲田清一
夢のもつれ

空海 加藤純隆 加藤精一=訳
空海三教指帰」 ビギナーズ 日本の思想

鈴木大拙
無心ということ


ソフィア文庫 好評既刊
角川叢書 新刊 話題作 日本古典評釈・全注釋叢書
究極の雑学シリーズ 角川文庫

角川文庫チラシ07年10月は《こちら》にあります

文庫チラシコレクション 2007年9月チラシの紹介

光文社文庫 9月の新刊
和室のチャップリン

セプテンバーフェア 創刊23周年

横山秀夫
臨場

大石圭
人を殺す、という仕事

加門七海
祝山

西澤保彦
方舟は冬の国へ

家田荘子
女たちの祝祭パレード

佐野洋
白い刑事

開高健
ずばり東京 開高健ルポルタージュ選集

水上勉
眼 水上勉ミステリーセレクション

ミステリー文学資料館 編
江戸川乱歩と13の宝石 第2集

庄司圭太
岡っ引き源捕物控 8 写し絵殺し

岳宏一郎
群雲、関ヶ原へ 上・下

勝見洋一
匂い立つ美味

クイン・フォーセット 仁木めぐみ=訳
フライジング条約事件 マイクロフト・ホームズの機密ファイル

赤川次郎
桜色のハーフコート 杉原爽香、三十四歳の秋


創刊23周年記念 光文社文庫プレゼント
光文社古典新訳文庫
江戸川乱歩全集を全巻セットで
光文社文庫 10月刊 予告
第12回日本ミステリー文学大賞新人賞 作品募集
新・本格推理08 原稿募集

チラシではなく大きなパンフレット

書店内、広告印刷物などのコーナーにある。ついでにいうと、ついに先月集英社文庫NEWSが消えた。9月末に行った北光社・萬松堂で見つけられず、彼らの敗北を確信した。辛いなあ。




光文社古典新訳文庫NEWS
創刊1周年フェア開催中!
創刊1周年!9月の新刊

野崎歓 亀山郁夫 金原瑞人

古典新訳をより愉しむ副読本を抽選で1000名様にプレゼント!

カラマーゾフの兄弟1・2巻を購入したまま読めずに1年過ぎたわたしが言うのもなんだけれど、できればこのまま光文社さんにも頑張ってもらいたい─って、そういう言い方おかしいんだけどね。

志水辰夫 きみ去りしのち  07年8月購入

[rakuten:book:12104786:detail]

過去に読んだことあったかどうかを書店でめくっていても思い出さなかった。─それどころか第1話「きみ去りしのち」を読み終えてなお「どうも未読のようだな」と考えていました。ハハ、最終話「煙が目にしみる」の後半まで読んでてようやく、ああ知ってる、昔読んだと確信できました…いかんぞこれでは。
現在の志水辰夫リバイバルブームを作ったのは新潮文庫であっても、そのブームを消すのもやっぱり文庫だったりする─って、わたしの感想だけでいっちゃいけないな。
もちろん「帰りなん、いざ」「いまひとたびの」に痺れた当時のわたしは、現実にいるわけだけど、実は当時だって上海・渤海ものや「オンリィ・イエスタデイ」、ほらほら「滅びし者へ」とか、ひどい作品もあったぜとそういう口をきく。
この小説集、言葉が多いですね。“無駄な叙述”とはいいたくないけど、物語をつむぐために費やす努力がちょっと痛々しい。揺れている物語の主人公の心理を充分に補完補足しようとデティール書き込んでる著者の努力が分かってなお、物語にのめりこめない。
分からぬもの不可知なものをそのとおりにぶっきらぼうに描いた作品群に、だからわたしはここ10数年で惹かれていったといえば、あまりに著者に失礼か。でも「行きずりの街」でのご都合主義(塾の教え子の失踪と主人公のかつての職場との関係とか)が実はあの小説の最高の魅力だという逆説が著者に伝わればよかったのにねと、結果的に彼の失敗作などこうして偶然10数年後に読み返してみて、苦笑するしかない。
小学生が主人公の表題作、参っちゃうよな。世の中ったらこんなに不気味にサクタロウだぜ。