ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ばればれ

 新党「日本維新の会」代表の橋下徹大阪市長が、米軍普天間飛行場の返還・移設問題で、「今の段階で辺野古移設以外の代替案を持っていない」と発言した。(琉球新報 2012年9月25日)

 そりゃそうだろうな。あのお調子者じゃぁね。後ろにいるのは竹中平蔵堺屋太一だっていうじゃないか。安倍晋三とどこが違うんだろう。それでも政策的には袂を分かつといったそうだが。

原子力規制庁

 田中俊一委員長はこの日の会見で「政治の力を表に出す手段の1つとして使われるのが政党機関紙。(赤旗の記者が会見に出席すると)政治からの独立が少し怪しくなるかなという感じがする」と述べた。(日刊スポーツ 共同 2012年9月26日19時24分)

 「感じがする」という程度の実に不明確な論拠によってこれまで十分に実績を持つ新聞の記者を排除するのはまさに不当。
 実際には「感じがする」という表現で自らのスタンスを結果としてごり押しする、古くさい権威主義にすぎない。彼の存在そのものが既に政治からの独立という点ではもう全く間違っているじゃないか。

自民党総裁選はやっぱり茶番だった

 あの5人の中で比較的まともだったのは林芳正だっただろうか。何しろ一回目の投票では石破が1位だったけれど、過半数の票を得ることが出来なかったので、2位の安部との決選投票になり、198人の国会議員による決選投票の結果、安倍が108票、石破氏が89票と20票足りずに敗れ、驚異の総理経験者の復活ということになった。
 何しろ安倍晋三といえば口の中でくちゃくちゃと喋り、いい始めたことが終わらないうちに違うことをいい始めるものだから、一体今は何をいっているのかわからなくなっちゃうという人だというだけではなくて、終いにはおなかが痛いといって首相の椅子を投げ出した人だ。
 選挙後の記者会見では質問を投げる大手マスコミの連中はただただ自民党内部の力関係事情なんてものにばかり拘っていて、あたかもこいつに他のことを聞いてもしょうがないだろうと言いたげだった。(いや、多分聞いちゃダメだといわれていたんだろう。)
 そこに手を挙げたのは中国人とおぼしき女性記者。尖閣についてどの様に考えているかと直球を投げた。彼の返事はこれだ。

 私どもは日中間には領土問題は存在していないと了解している。しかし、私たちはわが領海を守る意思を対外的にも示す必要がある。私は前回総理大臣になった時に、まず最初に中国に対外訪問にいったことを覚えておいでだろうか。日本は中国の製品を必要とし、中国も日本の投資を必要としてるいるということを認識することは大変に重要だ。どんな時にも国益がぶつかる時、日中の相互がそれぞれを必要としている。この考えに変わりはない。

 いっていることわかりますか?わからん。
 さて、テレビは相変わらず東京の盛り場にカメラを持って出て、午後の奥様方に「5人のうち誰が良いでしょう?」とやっている。石破が圧倒的に人気を集める。一般市民は如何に真剣に政治を考えていないかがよくわかるものだ。

散歩

 先日銀座の伊東屋であるものを注文した。それが出来たと連絡が来ていたのを想い出したので、銀座に出かけた。まず最初にパスポート用と運転免許更新用の写真を撮ることだった。取りあえず交通会館2階の東京都のパスポート交付所にいって写真を撮ることの出来るボックスがどこにあるのか、必要なものはそれだけだねと確認した。あそこの二階には今でも代書屋のような写真屋のような、旅グッズ売り場のような店が2-3軒ある。随分昔からあるけれど、未だに写真を1700円だったかでやっている。あそこでとるときっと綺麗に、顔のシミを隠して、髪の毛もふさふさにしてくれるのかも知れないけれど、そりゃ高い。
 街角にある証明書写真ブースは700円くらいでとることが出来る。免許書用の写真も撮りたかったので、安いところを探したら、ビックカメラの外に面した自販機が並んでいる一角に600円のボックスがあった。それにしても写真は妙に明るすぎる。
 パスポートの書き換えは期間が一杯になる1年前から申請することが出来るけれど、そこから10年になる。本当は5年でも良いのかも知れないけれど、そんなことをすると本当に5年以内に死んじゃうような気がしたから、10年にした。なんと16,000円もの手数料が掛かる。そのうち東京都の手数料は2,000円だという。こりゃ高すぎないか?
 申請にはもうお知らせ用の葉書も要らないし、住所が変わっていなければ住民票だって必要がない。その代わり住基ネットを使って本人確認をするから「よろしいですね?」といわれる。なんだ、住基ネットに反対している人は住民票を持ってこなくてはならないのだ。ここで「いやだ」といったら、じゃ住民票をとってこいといわれるのだろう。それにしても、この申請者が本人かどうかというのはどうしてわかるのだろうか。私の住基ネットに写真なんて登録されているとは思えない。今ここで私が実在する人の名前と詳細を騙って申請したらどうするんだろうか。
 昼飯という段になって気がつくともう13時半を過ぎている。一丁目の三州屋にいってまた海鮮丼。いつもの時間に比べると半時間ほど早いせいか、まだまだ人が入っていたのだけれど、私が席に着くやいなや2つのグループが帰っていく。残ったのは私を遙かに上回るとおぼしき爺さん二人がお銚子を傾けながらつまみを突っつき、正に三州屋の夜の部に二人だけで突入している。
 またいつものように教文館伊東屋とまわり、数点の本を発見。頼んであったT-shirtを受け取り、copicの安い方を3本買う。あの高い、インキやペン先を取り替えることが出来るものの書き心地というのはどうなんだろう。一度も使ったことがない。

1941 日系アメリカ人と大和魂

1941 日系アメリカ人と大和魂

 著者のすずきじゅんいちというひとはこれまで2本の日系アメリカ人社会に絡んだ映画を公開してきた人で、今年の暮れには彼にとって三部作の締めくくりとなる「二つの祖国で 日系陸軍情報部」というMISについての映画が公開されるのだそうだ。最初の一本はリトル・トーキョーの写真館の宮武東洋にフォーカスを当てたもので、次はやっぱり442部隊の活躍だった。
 これまで米国に於ける日系人社会について興味を持っていた人も持っていなかった人もこの本から学ぶことはかなり多いだろうという気はする。永住権を持った日本人としての視点が彼にこれを書かせているんだろうと思う。

なにをしたのかだって?

 朝鮮半島と台湾を私たちの国は植民地とした。中国北東部と今は呼ばれている満州に私たちの国は傀儡政権を樹立して独立国ということにした。
 朝鮮半島では創氏改名と称して、日本名を強制使用させた。そして日本語を強制使用させた。大変にありがたいことに神である天皇の赤子にしていただけるのだぞと強制した。喜んで当然だと思っていたかどうかは知らないけれど、そのように彼らを強制した。
 それで恨みを買わないと思っていたとは思えない。それほど想像力が絶無だったわけがない。嫌がっているだろうけれど、周りがみんなそういっているし、そう強制してみるとそれがそのまま通用するから、こりゃ良いや、ずっとそういっておこうと思っていたに相違ない。実に愚かだった。どう考えても理不尽じゃないか。そこに理があるとはとても思えない。
 その後連合軍が日本に7年間堂々と駐留し、その後も何十年経ってもアメリカは駐留し続けている。日本の法は彼らの兵隊たちの理不尽な行いになんの力もない。そこに理があるか?嫌々ながら受け入れている。やられるがままだ。しかし、そのやられている人のほとんどは沖縄の人であり、内地でも基地に依存して暮らしている地域の人たちがほとんどだ。日本人の全員がその危機にさらされているのかといったらそうじゃない。
 それだけのことをした。何十年も恨まれたって堪え忍ばなくちゃならん。
 アイルランドウェールズイングランドに蹂躙されていた。言語を消滅させられ、イングリッシュを強制された。ウェリッシュは辛うじて今でも保全できるように学校で教えている。しかし、アイリッシュはほとんど使われなくなった。固有の言語が消滅させられた。
 何をしたのか、だって?

国旗・国歌

 法律で制定されて日の丸が日本の国旗ということになり、君が代が日本の国歌である、ということになったのはついこの前のことだ。あれは1999年のことだから、決められてからまだ12-3年のことだ。
 私には実に手垢にまみれた国旗であり、国歌だったのが残念だった。戦争に負けた時に、全然違うものにすれば良かった。まぁ、取りあえず旭日旗が国旗にならなくて良かったなと思ったけれど、あれは海軍の旗で、戦争に負けても日本進軍のそれこそ旗印だった旭日旗海上自衛隊の艦船にはそのまま掲げられていたのがなんだか時代錯誤を覚えさせるものだった。自衛隊ではラッパのメロディーも旧帝国軍のラッパそのままで、昔の軍隊が大好きな人たちにとっては堪らない郷愁を感じさせるようだ。
 そしてもちろんこの国旗と国歌を公立学校の式典で教職員には強制することが当たり前に行われるようになってきている。最高裁がこの強制は憲法の思想信条の自由を侵すものではないという判決を下している。
 自民党民主党の思う通りになっているということだ。どうせ国旗国歌を決めるのであれば、戦前のあの「自国民のみならず、周辺各国を侵略し、それに対する恭順の姿勢を強制した時の象徴として多用されたもの」ではなくて、新しいものを制定すれば良かった。誰もがなんのためらいもなく、ともに肩を組んで歌うことの出来るもの、見上げることの出来るものにすれば良かった。そうすればみんな胸を張って目を輝かせることが出来ただろうに。

2012年09月25日のツイート