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本のページ@はてな

2018-10-02

[][][][]9月の読書メーター

9月の読書メーター
読んだ本の数:23
読んだページ数:7339
ナイス数:188

ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ (メディアワークス文庫)感想
時は2018年秋、栞子と大輔は結婚7年目。娘の扉子は「本が友達」で本を読むことや本に関わる話が大好き。大輔不在の折、栞子さんが娘にせがまれるまま語った本にまつわる4つのお話。…このシリーズ、面白くて大好きだけど構成がいまいち私には合わなくて長編になると辛かった。ので、今回は語り手が各章毎に違うため、叙述的なトリックの仕掛けもなくシンプルで読みやすかった。あとがきによると、またこういう形で「ビブリア」シリーズを続けるみたいなので、今回のシンプルな感じで是非お願いします。
読了日:09月29日 著者:三上 延
影の子 (ハヤカワ・ミステリ1931)影の子 (ハヤカワ・ミステリ1931)感想
舞台は1975年東ベルリン。いわゆる「ベルリンの壁」近くで身元が分からないよう損傷された少女の遺体が発見される。現場にはシュタージのイェーガーがいて、異例ながら人民警察のミュラーに捜査を命じる。調べるうち、現場に施された偽装工作の数々に気付くが遺体の身元につながる手掛かりはつかめない上に捜査に妨害が入る。捜査の章と交互に、9か月前の青少年労働施設で働くイルマたちの様子が描かれる。教師であるミュラーの夫が一時、派遣されていた施設だった。この二つが繋がった時、現れる驚愕の真実とは。(続く)
読了日:09月29日 著者:デイヴィッド・ヤング
ホワイトコテージの殺人 (創元推理文庫)ホワイトコテージの殺人 (創元推理文庫)感想
舞台は1920年代のイギリス。小さな村の「白亜荘」で客人のクラウザーが何者かに銃殺される。居合わせた息子の要請で臨場したチャロナー警部が捜査を進める。被害者は関係者全てから憎まれており、誰が犯人でもおかしくなかった。さて、犯人は誰?…牧歌的でほのぼのしたミステリと感じた。婦人の秘密が暴露されたり、舞台がフランスに飛んだり、国際的な犯罪組織が絡んできたり、警部の息子ジェリーとノーラのロマンスがあったりと、盛りだくさんで読者を飽きさせない。解説にある通りフーダニットに関してはアンフェアだけれども充分楽しめた。
読了日:09月28日 著者:マージェリー・アリンガム
死刑囚 (ハヤカワ・ミステリ文庫)死刑囚 (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
スウェーデンで暴行事件を起こし逮捕されたジョン。彼の身元を調べると、6年前、死刑執行前に病死したはずの元死刑囚だった。それが何故、北欧の国で暮らし、妻子まで設けていたのか。米国は身柄の引き渡しを求め、死刑を容認しないスウェーデンの外務省は対応に憂い、エーヴェルトらに捜査の圧力をかける。捜査員は取り調べに妻子を同席させる異例の措置を取るなどしてジョンと信頼関係を築き、ジョンの証言を得る。しかし肝心の、米国からの脱出方法は本人も知らない。一方、米国では被害者の父親がジョンの送致を急がせていた。(続く)
読了日:09月27日 著者:アンデシュ ルースルンド,ベリエ ヘルストレム
はじめてのひと 3 (マーガレットコミックス)はじめてのひと 3 (マーガレットコミックス)
読了日:09月26日 著者:谷川 史子
図書館の殺人 (創元推理文庫)図書館の殺人 (創元推理文庫)感想
閉館後の図書館で大学生が殺された。凶器は本。死体の周りには棚から落下した本が散乱。そして本を用いたダイイングメッセージ!高校生探偵、裏染は被害者の従姉妹であり図書館常連仲間であった有紗と共に捜査を開始。一方、袴田妹こと柚乃は期末テストに苦しんでいた…。…本好き、図書館好き、ミステリー好き全ての好事家の心を擽る仕掛けが今回も満載。今回も小ネタやコントと本文のバランスが本当に絶妙。なんだそんなことと思われるかもしれませんが、これができる作家は殆どいません。さて本文は、全てが謎の解決に向けて動いている。
読了日:09月25日 著者:青崎 有吾
ハーフウェイ・ハウスの殺人 (祥伝社文庫)ハーフウェイ・ハウスの殺人 (祥伝社文庫)感想
健一はある大企業の社長の妾腹の子。ある日父から後継者になることを打診される。正妻の娘彩子が負傷、回復が見込めない状況だからだ。健一は彩子に会おうとするが父が所在を隠している。独自に探し始めると、箱根の山中に父が出資している企業の研究所を発見する。→別パートは「アヤコ」一人称で山中の『ハーフウェイハウス』で暮らす奇妙な少年少女たちの生活が描かれる。彼らは一体何者なのか…。…題名に『殺人』とあるが殺人事件は物語上重要ではない。
読了日:09月24日 著者:浦賀和宏
R.E.D. 警察庁特殊防犯対策官室 ACTIII (新潮文庫nex)R.E.D. 警察庁特殊防犯対策官室 ACTIII (新潮文庫nex)感想
REDフランス編。人身売買編完結…かな。この作品のために作者はフランス出張行ったんでしょうか。新潮社…作中ではヤクザにされてるけど…太っ腹だなぁ。フランスが取引相手とはいえ日本人がパリ周辺を破壊しまくっていいのか。あと、武器を持ち込みすぎ。外交官特権にもほどがある。フランスから見たら戦争じゃん。女ボスもあっさり尻尾を出しすぎ。とまあ突っ込みどころはいっぱいあるけど、勢いで読むものだと思うので、突っ込むだけ野暮なんでしょうね。
読了日:09月23日 著者:古野 まほろ
健康で文化的な最低限度の生活 (7) (ビッグコミックス)健康で文化的な最低限度の生活 (7) (ビッグコミックス)
読了日:09月22日 著者:柏木 ハルコ
うどんの国の金色毛鞠 (BUNCH COMICS)うどんの国の金色毛鞠 (BUNCH COMICS)
読了日:09月22日 著者:篠丸のどか
罪のあとさき罪のあとさき感想
楓は東京で働いていたが、元交際相手からストーカーに遭い、退職。今は横浜の喫茶店で働いている。ある日、家具店で中学の同級生卯月と再会する。彼は中学生当時、教室で同級生を殺した過去がある。卯月と楓は急速に親しくなるが、そのことで親友の芽衣子とは疎遠になってしまう。…楓は頼りなく見えるけど芯は強くて言うことはきちんと言えるし、決めるべきことも決められる女性。そんな楓が愛した卯月だから、大丈夫!という気がした。被害者がどうあれ、卯月のしたことが許されるわけではない。
読了日:09月17日 著者:畑野 智美
人間じゃない 綾辻行人未収録作品集人間じゃない 綾辻行人未収録作品集感想
単行本未収録の短編を集めたものだけどシリーズの番外編は文庫化の際に収録すればいいのに。それはともかく、喫茶店に異様に顔色の悪い女がいる『蒼白い女』が短いけれど怪談らしい怪談でとてもよかった。『洗礼』はいかにも大学生が犯人当て用に書いた趣のシンプルな短編なので入れ子構造にしなくても…(巨匠、綾辻が今更これを書いたというのがそんなに恥ずかしいか?)。『B04号室の患者』は、終盤の6行の挿入部がとてもいい(逆に冒頭はくどい。主人公が精神病院に入院していることがわかればいい)。
読了日:09月17日 著者:綾辻 行人
わたしの本の空白はわたしの本の空白は感想
病室で目覚めた南は記憶を失っていた。夫と名乗る慎也のことも思い出せずその態度の端々から不信感が募る。そんな南が夢に見るのは美しい男性。自分は確かにこの人を愛していた。けれど実在するのかも思い出せない。南が真実を知った時、選んだ人は、誰か…?…騙された記憶を失ったら愛した記憶だけが残ったということ?2千万も騙し取られてもまだ愛しているっていう気持ちがどうしても理解できず。慎也もろくでもない男だけど、弟の尻拭いで結婚させられて彼も被害者なのに、南の事を愛したところは晴哉よりマシなんじゃ?
読了日:09月13日 著者:近藤史恵
錆びた滑車 (文春文庫)錆びた滑車 (文春文庫)感想
女探偵の葉村晶は老婆同士の諍いに巻き込まれ負傷する。同じく怪我を負ったミツエは交通事故の後遺症(事故前後の記憶喪失と身体障害)が残る孫ヒロトの世話をしていた。ミツエは葉村を所有するアパートに住まわせる代わり、孫の世話を依頼する。想像以上のボロアパートで寒さに耐えつつ入眠しかけた矢先、アパートが火事になりヒロトは死亡、ミツエは重体となる。葉村は生前のヒロトから、交通事故当日、何故、父(事故で死亡)と遊園地の近くにいたのかを調べて欲しいという依頼を受けていた。火事の原因にも不審な点があり、葉村は独自に調査する
読了日:09月11日 著者:若竹 七海
友達以上探偵未満友達以上探偵未満感想
名探偵志望のJKももとあおはこれまでにも二人で様々な事件を解決。桃青コンビとして多少名が知られていた。二人が遭遇した二つの事件と桃青コンビ発足のきっかけとなったJC時代の事件の3つの物語。…残念ながら(?)百合ものではない。二人のJKと刑事という構成は貴族探偵よりはドラマ向き(広瀬すずと橋本環奈と竹内涼真あたりか)そういや版元角川だ。JC編の人物の譬えのマニアックさはちょっと面白かったけど、全体的にギャグ貧乏(ⓒ伊集院光)というか最早オヤジギャグの域なのか表現がくどくそこまで面白くない蛇足の部分が気になる
読了日:09月10日 著者:麻耶 雄嵩
十二人の死にたい子どもたち十二人の死にたい子どもたち感想
或る廃病院で集団心中しようと「死にたい子供たち」が集まった。しかし12人集まるはずの会場には13人いて一人は意識不明。この彼は何者でどうやってここに来たのか?不可解な状況の謎を解こうと子供たち議論を重ね、やがて導き出された結論とは。…閉鎖状況ものと言えば初期の古処誠二石持浅海で、状況設定はとても似ているが、これはミステリとして読まない方がよいのだろう。12人もいると一人ひとりのエピソードや動機の掘り下げがあっさりで、真実かどうかも怪しく思ったがそこまで穿って読まなくてもよかったようだ。
読了日:09月08日 著者:冲方 丁
竜と流木竜と流木感想
日米ハーフのジョージは南国の島で出会った生物「ウアブ」に魅せられ、個人的に飼育と研究をライフワークとしていた。ある日、生育地が開発され、住むことができなくなるウアブのために、ジョージたちは保護クラブを結成、話し合いの結果、隣島のリゾート施設「ココスタウン」内の池にウアブを移住させた。しかしウアブは大量死してしまう。落胆するジョージたちを尻目に、ココスタウンでは謎の黒いトカゲのようなものが現れ、噛まれた人が死亡する事件が相次いだ。黒いトカゲを捕獲すると、驚愕の事実が判明した…!
読了日:09月07日 著者:篠田 節子
極夜の警官 (小学館文庫)極夜の警官 (小学館文庫)感想
『雪盲』に続くアイスランドを舞台にしたミステリ第二弾。アイスランド(=欧州の北区)の更に北、シグルフィヨルズス。住民は皆顔見知りで玄関には鍵もかけない。そんな小さい地域で二人しかいない警官のうち一人が銃殺された。もう一人の警官アリ=ソウルは事件後もこの地で暮らしていかなければならないため、関係性を考慮すると被疑者の取り調べも慎重に行わなければならない。…物語と並行して挿入される精神病院の入院患者による日記が物語に不気味なBGMを与えている。この手記が誰のものなのか、気づいた時に事件の全容が浮かび上がる。
読了日:09月07日 著者:ラグナル ヨナソン
東京會舘とわたし(下)新館東京會舘とわたし(下)新館感想
(上から続き)そこに佇み続けるのではないかと思う。

あとがきはあっさりしていたが、別著のエッセー集で本作品にかける思いを語っているのでそちらも併読するとよいと思う。

上下巻だけど、一話完結の連作短編で読みやすい。東京會舘と一緒に時代を追いながらタイムスリップしたような気持ちになった。思わず涙腺が緩んだのも一度や二度ではない。

恥ずかしながら私は本書を読むまで東京會舘という建物を知らなかった。でも今は行ってみたくて仕方がない。…まずはテーブルマナーから、習っておこうかしら。


読了日:09月05日 著者:辻村深月
東京會舘とわたし(上)旧館東京會舘とわたし(上)旧館感想
エッセーのような題名だけど、東京會舘を舞台にした小説。上巻は旧館、大正から最初の建て替えまで。下巻は新館で建て替え以降。この小説を描くにあたり作者は相当取材しただろう。多くのエピソードを取捨選択したことが伝わってくる。それは、東京會舘が、多くの努力を重ねながら、それをお客様に悟られずいつもいつでも最高のサービスを提供することと似ている気がする。人生で節目となる時は誰にとってもそう多くあるものではない。例えば、結婚。その時代に流行った曲で記憶が蘇るように、東京會舘は場所の記憶装置としていつまでも(下へ続く)
読了日:09月05日 著者:辻村深月
深泥丘奇談・続々 (幽BOOKS)深泥丘奇談・続々 (幽BOOKS)感想
架空の京都の街を舞台にしたシリーズ第三弾。怪談というより幻想小説か。…前から思ってたけど、好みはあると思うけど、文章が幻想小説向きじゃないと思う。物語も、頭のいい人が、気が狂った振りをしている感じ。徹底的に無意味になれなくてどこか整合性を求めてる(年表とか作っちゃうあたり…)。…装丁がとてもいい。小説に食い込んだ挿画は勿論あとがきが終わった後でまるで表紙のようなカラーのページが現れることで、ふりだしに戻るというか、今、読み終えたこの本の記憶が消えてしまいそうになる。そう、まるでこの小説の主人公みたいに…。
読了日:09月02日 著者:綾辻 行人
猿の見る夢猿の見る夢感想
薄井はアパレルメーカーに勤めるサラリーマン。元は銀行員でいわゆる出向組。妻史代は専業主婦長男は結婚して飛行機の距離に在住。社内では会長派と見られているが世代交代を見据えて動く必要はある。悩みは次男がニートなことと、愛人の美千代の欲求に応えるにのがきつくなってきたこと。そんなある日、帰宅すると家に見知らぬ老婆が寛いでいた。妻が呼んだ占い師らしい。…家庭板を小説化したような印象で登場人物の誰にも共感できず最後まで読み通せなかった。人間たちのエゴが衝突して揉める姿を猿が笑っていた、という物語と理解しました。
読了日:09月02日 著者:桐野 夏生
許されざる者 (創元推理文庫)許されざる者 (創元推理文庫)感想
引退した犯罪捜査局の長官ヨハンソンはある日脳梗塞に倒れる。幸い発見は早く順調に回復していた。そんなある日、主治医の亡父が、25年前の少女強姦殺人事件の犯人を知っていたようだと相談を受ける。ヨハンソンは長官時代の人脈をフルに使って捜査を始めるが事件は既に時効になっている。…最後の1文字まで堪能した。優れたミステリであることは前提で、介護小説としても読んだ。ヨハンソンは脳梗塞後、感情が抑えられなくなったり、好物を我慢したりしなかったり、リハビリに励みつつ進展のなさに苛立ったり。(続く)
読了日:09月01日 著者:レイフ・GW・ペーション

読書メーター

2018-09-07

[][]何となく統計

2018年3月から8月に読んだ本の合計104冊

うち、

図書館から借りたもの50冊(48%)

購入した本51冊(49%)

電子書籍3冊(3%)

でした。

2018-09-01

[][][][]>8月の読書メーター

8月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:3054
ナイス数:67

消えない月消えない月感想
マッサージ師のさくらはある日、常連客の松原から告白され、交際することになった。しかし付き合ううち、松原に対する違和感が増大していきある日LINEで別れを告げる。松原はそれを認めずストーカー行為が始まった。…胸糞!同僚の木崎の言うことも一理ある。さくらの対応もよくないところはあった。でもそうするとこの小説成り立たない。さくらが逃げても逃げても追ってくる松原を月に例える描写が秀逸過ぎて吐き気がするほど。こういう、頭は悪くないのに言葉や理屈が一切通じない人って本当に怖い…。
読了日:08月29日 著者:畑野 智美
天国通り殺人事件 (創元推理文庫)天国通り殺人事件 (創元推理文庫)感想
元刑事の「レミング」が一人呑んでいると絡んでくる男がいた。失恋の痛手も重なり思わず挑発に乗ってしまう。するとそこに小男が現れ、狙撃。結果、元刑事は被害者と加害者の中間地点に佇んでいた。追われるレミングは真犯人を見つけられるのか。オーストリア発ミステリ。…独特の持って回った言い方の文章に慣れず。レミングは無実だけど、捜査手続き上、手記だけで冤罪晴れるのか。物語上のキーパーソンが名前だけしか登場しないのもいい余韻だった。ただ、この作品に限らないけど、警官が悪役とか、犯人がサイコパス野郎とかはもうお腹一杯…。
読了日:08月28日 著者:シュテファン・スルペツキ
ブルーローズは眠らないブルーローズは眠らない感想
マリアと漣の刑事コンビが青バラの作出に成功した博士を秘密裏に捜査していた矢先、当の博士が密室状態の温室から生首の状態で発見される。一方、山中の一軒家の主はある日、虐待を受けていた家出少年を保護する。しかしそれは悲劇の始まりだった。…見取り図よりも人物一覧が欲しい。化学式まで持ち出した青バラの蘊蓄、必要?動機に対して手段が迂遠過ぎるし、そもそも過去の事件も目的と手段が釣り合ってない。密室は遺伝子操作で一晩で急成長する蔦だった、ってオチかと思った。青バラは事件と全く無関係のマニアが盗むという想定はないのか。
読了日:08月28日 著者:市川 憂人
豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件感想
何だこのタイトル…?表題作は舞台設定に面食らうものの全てはこの題名の通りの殺人事件を成立させるつもりだったのだと納得。『変奏曲.ABC』はホラーのような意外な展開に驚愕。クリスティー女史も喜びそう。最後は安心の猫丸先輩。トリックに意外性はないけど、人間離れした佇まいと一瞬で周りの人をメロメロにしちゃう手管は猫そのもの。また会いたいです。
読了日:08月26日 著者:倉知 淳
恋敵と虹彩~イエスかノーか半分か番外篇2~ (ディアプラス文庫)恋敵と虹彩~イエスかノーか半分か番外篇2~ (ディアプラス文庫)感想
竜起にライバル現る編。中途採用の恵の世話を任された深。恵は竜起の幼なじみな上に色々拗らせてて、実は竜起を追いかけて旭テレビに入社したことがわかった。優秀な恵に深は次第に信頼を寄せていく一方、恵は必要以上に深になついてしまう。竜起とのことを言えない深は悩みつつ、恵の気持ちも分かって完全に無下にはできない。そのことが竜起にばれてしまう…!なっちゃん、小悪魔!そして竜起の「持ってる」感は恵でなくてもムカつくわ!何そのメロス。いやそこがいいアンビバレント。計と潮は今回割と美味しい役で登場します。
読了日:08月25日 著者:一穂 ミチ
ワカコ酒 11 (ゼノンコミックス)ワカコ酒 11 (ゼノンコミックス)
読了日:08月25日 著者:新久千映
ドラゴンファイア Arknoah 2 (集英社文庫)ドラゴンファイア Arknoah 2 (集英社文庫)感想
アークノアの世界に新たな異邦人マリナがやってきた。と同時に生み出された怪物は火を吐き攻撃をする。リゼたちは討伐に向かい、氷の城で対決する。

陰キャの主人公が世界に絶望しながらも最後には「それでも世界と繋がろうとする」系の安っぽい物語に「もうそういうのうんざりなんだよ」と思ってた。そこは流石、乙一。いい意味で読者を裏切ってくれる。世界の秩序を守るために異物を排除するリゼは何者なのか。アールの行方も含めて続編が楽しみで仕方ない。
読了日:08月22日 著者:乙一
彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? Wシリーズ (講談社タイガ)彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? Wシリーズ (講談社タイガ)
読了日:08月19日 著者:森博嗣
とりかえばや物語 (文春文庫 た 3-51)とりかえばや物語 (文春文庫 た 3-51)感想
さいとうちほの漫画版を読んだので脳内補完されて困った。さて、夏雲は自らの欲望に忠実で春風からの評価は散々だが、複数の妻を持つのはこの時代普通のことだし、子供の養育もちゃんとするから実は悪い奴でもない。どちらかというと、男に戻った秋月の方が酷いのでは。あちこちで子供を作っては放置したりと今の価値観では図れないところも多い物語だけど、栄華を極めていた春風が、出世を断念せざるを得なかったのは「出産」というところは千年前も今も変わらないというのは、多分、名もない作者も予想しなかった皮肉じゃないだろうか。
読了日:08月18日 著者:田辺 聖子
銀魂―ぎんたま― 74 (ジャンプコミックス)銀魂―ぎんたま― 74 (ジャンプコミックス)
読了日:08月10日 著者:空知 英秋
ちはやふる(39) (BE LOVE KC)ちはやふる(39) (BE LOVE KC)
読了日:08月10日 著者:末次 由紀
ブラックボックス化する現代 変容する潜在認知ブラックボックス化する現代 変容する潜在認知感想
印象に残った箇所→p79「相当高い確率で、原発過酷事故の危機はまたくるだろう。その時に、やはり相当高い確率で最善の対処はできないだろう。そして相当高い確率で、当事者がまた国民に事態を隠蔽するだろう。この一連の予測に筆者は、認知神経学者としてのアイデンティティを賭けてもいい」p165からの・AIに「意識」はあるのか。そもそも「意識」とは何か。チューリングテストのレベルが上がっていった先には?p187からのパラリンピックとオリンピックの境界の話などリアルSFという趣で興味深かった。


読了日:08月09日 著者:下條 信輔
開けられたパンドラの箱開けられたパンドラの箱感想
相模原に住み、福祉に携わる者として看過できない気持ちで本書を手に取った。障害者(被告の主張は「心失者」)は死ぬべきだと思っている人はいるだろうし、思っているだけなら自由だ。だが、何故、彼がその一線を越えてしまったのか、彼の主張を読んでも理解できたとは思えない。本書では事件後に見直されることとなった措置入院について複数の精神科医が言及している。措置入院が犯行に至る背中を押したのではないかと。実際、精神科に通院している者が法を犯しても刑事罰に処されない例は私も現場で何度も見てきている。
読了日:08月04日 著者:月刊『創』編集部編

読書メーター

2018-08-04

[][][][]7月の読書メーター

7月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:3325
ナイス数:89

トッカン 徴収ロワイヤルトッカン 徴収ロワイヤル感想
税務徴集官のぐー子こと涼宮とトッカンこと上司の鏡のコンビのシリーズ最新刊は短編集。長編も面白いがこれくらいの分量の方がテンポがいい。「対馬ロワイヤル」はすごく面白かったけど微妙に対馬を馬鹿にしていないか大丈夫か。日常系のもいい。毎回、もうお前ら結婚しちゃえよと思うが、異動も仄めかされてるし次の長編辺りで完結だろうか。シリーズものではあるが、既刊については読んだ時の面白かった‼という気持ちしか覚えてないが問題なく楽しめたのでいきなり本作を読んでも大丈夫だと思う。
読了日:07月29日 著者:高殿 円
エヴァンズ家の娘 (ハヤカワ・ミステリ)エヴァンズ家の娘 (ハヤカワ・ミステリ)感想
現代編のジャスティーンはシングルマザー。ある日、亡くなった大叔母ルーシーから湖畔の別荘を遺贈されたことを知り、娘たちと現地へ向かう。過去編はルーシー視点で湖畔で過ごすエヴァンズ家に起きた悲劇の真相を語る。…題名から赤朽葉家を想像したが内容は他の方も書いている通り湖畔荘に似ている。読了して、作者が作中で起きた出来事をはっきりと描かないことに物足りなさがあった。が、これが作者の意図なのだろう。パトリックはDVをしているが単純な暴力ではないので自覚はないしジャスティーンも考えの視点を変えると見失いがちになる。
読了日:07月28日 著者:ヘザー ヤング
インフルエンスインフルエンス感想
友梨は同じ団地に住む幼馴染の里子と親友だったが、里子の秘密を知ってしまい、疎遠になる。その後、転校生の真帆と友人になったがある日の夜、真帆が変質者に襲われる。そこから、3人の運命は狂い始める。団地は世界そのものであるかのように広かった。しかし世界は否応なく広がっていく。…大山顕の表紙が素敵。題名は「影響力」か(ちなみ広辞苑第5版に見出しはない)。入れ子構造にした理由とそれぞれの動機が微妙。サイコパスというだけでは説明がつかないような。作家が妙に作者を彷彿させられる造形にするならもう一捻り欲しかった。
読了日:07月23日 著者:近藤 史恵
怪盗不思議紳士怪盗不思議紳士感想
時は戦後。名探偵九条響太郎はある日、怪盗不思議紳士の襲撃に逢い落命する。そんなある日、響太郎と瓜二つの大作が探偵事務所を訪ねてきた。響太郎の唯一の弟子瑞樹と、押しかけ女房の蝶子は大作を使い、不思議紳士に復讐をすべく計画を立てる。読み進めるうち、大作が実は響太郎なのではないかと混乱する。…名をもった「だれか」として呼びかけられることで、わたしは<わたし>になる…と鷲田清一は書いているが、ここまできたらどちらでもいいという気持ちになる。ある種の人物誤認トリックと言えるかもしれないし、その結びも他に類を見ない。
読了日:07月23日 著者:我孫子 武丸
「聴く」ことの力―臨床哲学試論「聴く」ことの力―臨床哲学試論感想
レポート用資料。日経春秋欄にも引用されていた「まことのことばを知るためにこそ、私たちは語ること以上に聴くことを学ばねばならないということはないだろうか」植田正治の写真も素敵。以下印象に残った箇所の一部。第六章「ことば」を「身体的表現のひとつ」「ひとつの身ぶりであり、思考の、感情の身体としてある」。「存在のケアをされるという経験(中略)がじゅうぶんにあれば、ひとの人生はそうそうかんたんに揺らぐものではない」「じぶんで生まれたわけではないし(中略)ひとりで棺桶に入ることさえできない」
読了日:07月19日 著者:鷲田 清一
わかりやすいはわかりにくい? 臨床哲学講座 (ちくま新書)わかりやすいはわかりにくい? 臨床哲学講座 (ちくま新書)
読了日:07月19日 著者:鷲田 清一
「待つ」ということ (角川選書)「待つ」ということ (角川選書)
読了日:07月19日 著者:鷲田 清一
色悪作家と校正者の貞節 (ディアプラス文庫)色悪作家と校正者の貞節 (ディアプラス文庫)感想
作家と校正者の物語第二弾は大吾が理不尽な目に遭うの巻。物語とは別のところで校正というお仕事について興味深く読んだ。私は小説は好きだがWeb小説はあまり読もうと思わない。それは、小説というものが作者だけでなく編集、校正、など大勢の人の手を経て完成するということを一読者でしかない私が何となく気づいているからかもしれない。正直、小説なら何でもアリでいいんじゃね?と思わなくもないが。とはいえ、宙人のそれのように極端にデフォルメしたり荒唐無稽な設定で多くの読者を掘り起こすタイプの物語もある。だから読書は面白い。
読了日:07月15日 著者:菅野 彰
警察官白書 (新潮新書)警察官白書 (新潮新書)感想
「白書」と大上段に構えた割には定年後の元職場を題材にした職業エッセイに過ぎないがまぁそこは皆が関心ある警察という組織であることだしそれなりに楽しめました。作者の構想では第二弾があるようですがはてさて。市井のミステリに描かれている警察組織は嘘ばかりだというが一読者が読んでいて特に支障ないならそれでもいいんじゃないかと思うんだけどどうか。元警察官僚であり現役作家であるところを活かした話(エッセイでも小説でも)を読みたいです。
読了日:07月15日 著者:古野 まほろ
【2018年・第16回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】 オーパーツ 死を招く至宝 (『このミス』大賞シリーズ)【2018年・第16回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】 オーパーツ 死を招く至宝 (『このミス』大賞シリーズ)感想
五賞用。C。どうしてこれが受賞?との疑問には解説で大森望が答えてくれている。出来が悪いと選考委員が声を揃える話は全面書き変えをしたようだが…正直これで?しかし妙な勢いは感じる。もともとオカルトとミステリは親和性が高いし、オカルトより密室を題材にしたがっている感じがあるので逆にバランスはいいのか。ムーやらノストラダムスやオウム真理教を知らない世代も多くなってきた昨今。年寄りには一周回って懐かしく、若い世代には新鮮で面白いのだろう。それなりに歩留まりのいいこのミス大賞だし、化けるのに期待しましょうか…?
読了日:07月15日 著者:蒼井 碧
BLUE GIANT SUPREME 5 (5) (ビッグコミックススペシャル)BLUE GIANT SUPREME 5 (5) (ビッグコミックススペシャル)
読了日:07月15日 著者:石塚 真一
私の頭が正常であったなら (幽BOOKS)私の頭が正常であったなら (幽BOOKS)感想
if構文を作る時「●●であったなら××」の●●にはあり得ないことを入れるのが常道だろう。もし世界が滅びるなら財産を使い尽くす…みたいな。しかしこの題名は「正常」であることの方が確率が低いとみなしている。それって巷にありふれているキチ●イの物語かよ、と、がっかりしないでほしい。表題作の主人公がいかに自分を客観視し、且つ、物語として面白さを保っているかに驚愕してしまった。ひねりが効きすぎないのもバランスがいい。私が一番印象的な話は一話目。冷静な妻のキャラが大好きなので是非シリーズ化して欲しい。
読了日:07月15日 著者:山白 朝子
担当編集者は嘘をつく: 毎日晴天!15 (キャラ文庫)担当編集者は嘘をつく: 毎日晴天!15 (キャラ文庫)感想
シリーズも20年目を迎え、レギュラーの帯刀家とその仲間たちに新しいキャラが加わりいい感じに化学反応を起こし始めた。当座さん呼びからちゃんと名字で呼んでもらえるように格上げされた久保は秀の扱いを短時間で把握し作家としての仕事もしっかりと軌道に乗せている(それに伴うストレス半端ないようだが有能な人っぽいしそこんとこも自分でどうにかしてるだろう)。というか作家になる以前からの知り合いであり恋人である大河の後任になるって半端ないプレッシャーだと思うので私はむしろ久保に同情的になってしまうのだが。
読了日:07月02日 著者:菅野 彰

読書メーター

2018-07-01

[][][][]6月の読書メーター

6月の読書メーター
読んだ本の数:17
読んだページ数:4401
ナイス数:102

大人になったら、 (単行本)大人になったら、 (単行本)感想
カフェで働く葛城メイが35歳になった日から物語は始まる。独身で8年前から恋人はいない。職場では年下の後輩との言葉の通じなさに困惑し、同級生の友人から婚活を誘われるが乗り気になれない。家庭を築いてる同級生達からは微妙に見下されている空気を感じる。…益田ミリの漫画の小説版という印象だが、メイは自覚のないモテ女なので、少女漫画(実は美少女)やトレンディドラマ(行きつけのバーがあったり友人が広告代理店勤務だったり)の風味も感じる。
読了日:06月30日 著者:畑野 智美
生贄の木 (創元推理文庫)生贄の木 (創元推理文庫)感想
氷の天使ことマロリー刑事と妖精のように愛らしい少女ココのガールmeetsガール。全身でマロリーを求めるココの姿に思わず胸キュン。一方、事件はネズミの大量発生で幕を開け、人が生きたまま木に吊るされているというおぞましさにゾッとするが、一番おぞましいのはネズミでもGでもない。マロリーは、犯人に公に罪を問うことより因果応報を優先させているように感じる。凝った言い回しや登場人物の多さに目眩がしたが場面場面がいちいちカッコよくてラストに至る怒濤の展開と併せて目が離せなかった。
読了日:06月28日 著者:キャロル・オコンネル
終わりなき道 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)終わりなき道 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)感想
エリザベスは犯人を射殺したことで停職中の刑事。そんな折、彼女がこよなく尊敬する先輩の元刑事エイドリアンが13年の刑期を終えて出所した。彼の無実を信じる彼女だが、13年前と似た事件が再び起こる。彼は犯人なのか?…登場人物はそれほど多くないのにサイコパス系が二人もいるのはどうか。フーダニットの形式を一応採っているが、解説にもある通り、誰が犯人かというのはこの物語の主眼ではないんだろう。ということにもっと早く気付きたかった。これは、血のつながった家族の徹底的な破壊。そして他人同士による家族の再生の物語だ。
読了日:06月24日 著者:ジョン ハート
銀魂―ぎんたま― 73 (ジャンプコミックス)銀魂―ぎんたま― 73 (ジャンプコミックス)
読了日:06月23日 著者:空知 英秋
金田一37歳の事件簿(1) (イブニングKC)金田一37歳の事件簿(1) (イブニングKC)
読了日:06月23日 著者:さとう ふみや
文豪ストレイドッグス (15) (角川コミックス・エース)文豪ストレイドッグス (15) (角川コミックス・エース)
読了日:06月23日 著者:春河35
聖☆おにいさん(15) (モーニング KC)聖☆おにいさん(15) (モーニング KC)
読了日:06月23日 著者:中村 光
金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿(3) (講談社コミックス)金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿(3) (講談社コミックス)
読了日:06月23日 著者:船津 紳平
パズルゲーム☆サクシード 3 (白泉社レディースコミックス)パズルゲーム☆サクシード 3 (白泉社レディースコミックス)
読了日:06月23日 著者:野間美由紀
龍の耳を君に (デフ・ヴォイス新章)龍の耳を君に (デフ・ヴォイス新章)感想
『デフ·ヴォイス』待望の続編。警察官のみゆきとその娘美和と暮らす荒井は主夫業をこなしつつ手話通訳士として活動している。1話目は、加害者も被害者もろう者である事件。取り調べに通訳として臨席する荒井が事件の真相に迫る。最後で尺が足りなくなった印象。加害者や動機についてもっと読みたかった。二章以降は、書き下ろし長編。美和の同級生英知は緘黙症があり、美和は彼に手話を教えることを提案。本人も受け入れ、家庭教師に通う荒井は、英知が向かいの家で起きたホームレス殺人事件を目撃していることを知る。
読了日:06月17日 著者:丸山 正樹
刑事の怒り刑事の怒り感想
夏目刑事シリーズの最新刊。夏目は錦糸町に異動になり、新たに過去に何かあった系刑事本上が投入された。表題作はやまゆり園事件に材を採ったのか。作者は問題提起はするが答えは各自で見つけてねというスタンスでそれはまぁいいんだけど、中立でありたいということより、どうしてそれを書こうと思ったかという動機が見えて来なくてもやもやする。
読了日:06月13日 著者:薬丸 岳
アホガール(1) (講談社コミックス)アホガール(1) (講談社コミックス)感想
アホすぎるJKよし子と幼馴染のあっくんが繰り広げるコメディ。生徒会役員共の系譜か。ゆるゆり以上に謎な構造の制服が気になる。あっくんの妹がアホって設定もいいね!結局生徒会長は最後まで名前出てこないのかしら。不憫な。
読了日:06月10日 著者:ヒロユキ
スーツケースの半分は (祥伝社文庫)スーツケースの半分は (祥伝社文庫)感想
青いスーツケースが、ちょっとした屈託を抱える女性の心を一押しして幸福を運ぶ連作短編集。ってもオカルト要素は全くなくて、要するに、幸福と不幸は心の持ちようの違いってことに気づかされる。タイプの違う仲良し四人組の女性たちが本当にうらやましい。私もこんな友達欲しいな。
読了日:06月08日 著者:近藤史恵
運命ではありません (ディアプラス文庫)運命ではありません (ディアプラス文庫)感想
婚活サイトを運営する会社に勤める澄はある日社長に呼び出され、同僚のシステム担当者、楡と相性がマッチングしたことを告げられる。とりあえずお試しで交際を始める二人だが。遂に、BLの世界にも婚活、AIが登場。いやでも必然的に物語に絡むので違和感はない。というかLGBTの昨今、社長の考え方に思わず唸ってしまった。恋愛って、結婚って何だろう?AIって結局何ができるの?BLの枠を超えて読んでほしいけれどそういうシーンもあるので無理にお勧めはしませんが。
読了日:06月06日 著者:一穂 ミチ
震える教室震える教室感想
不本意ながら私立の女子高に入学した真矢花音と親友になる。花音が真矢の身体の一部に触れるとこの世の輪郭が曖昧になり、見えざるものが見えてしまう…。何故見えるのか、学校の特異性、花音の正体(?)は伏線のみ。第三話の「捨てないで」が一番怪談らしく感じた。
読了日:06月06日 著者:近藤 史恵
南部芸能事務所 season4 オーディション (講談社文庫)南部芸能事務所 season4 オーディション (講談社文庫)感想
メリーランド、ナカノシマ、インターバルらが参加するオーディション番組の進行を追うシリーズ第4弾。勝利の女神は誰に微笑むのか。…1話毎にそれぞれのメンバー視点で語られる形式はそのまま、主人公はあくまでメリーランドだけど、今回はナカノシマ巻。ベタだけど中嶋の子供が産まれる第三話が特に印象的。オーディションは、もう必要ないという大島さんの台詞がすごい。これからの三組のことだけじゃなく、古参の、解散した彼らのその後も知れて嬉しい。あと一巻。楽しみでもあり寂しくもある。
読了日:06月05日 著者:畑野 智美
機巧のイヴ: 新世界覚醒篇 (新潮文庫)機巧のイヴ: 新世界覚醒篇 (新潮文庫)感想
万博開催直前、突貫工事中の街ゴダムを舞台にイヴと周りの人々の喜悲劇を描く。時は一巻から100年経っているが変わらずイヴは魅力的で、彼女に関わる人々がイヴに惹かれていき、だんだんイヴが機巧であることがどうでもよくなっていくのが面白い(そのことに気付けた人だけがイヴを手に入れられるとも言えるか)。今回は長編ということもあり、イヴの他に日向というと男の物語でもある。敢えて強引に結びつけると、機巧であるが故に自由なイヴと人間であるが故に不自由な日向との対比が日向の悲劇を一層強調するようだ。
読了日:06月02日 著者:乾 緑郎

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