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土と生き物たち このページをアンテナに追加 RSSフィード

2018-04-22

ひと節ひと莢(ひとふしひとさや)

この春の気温上昇は著しく早い。桜が終わったと思えば葉桜が色を増し、自然界は緑一色となりました。人の目につかないところでは、越冬してきた蛾や蝶が産卵を始め、卵で越冬したアブラムシなどが孵化して活動が始まり、やがて新緑を食する昆虫の種類と数が増え、その昆虫たちを捕食する大小の野鳥も増えます。野鳥は栄養をつけて卵を産み子育てを始めるといった具合に、一年のなかでもっとも活発な活動が見られます。春。それは言われているように、「万物が晴れやかに開けるとき」であり、寒い冬があけ、生き物たちが自らの命を次につなぐ活動を行うのにふさわしい季節なのかも知れません。

さて、更新が滞っている家庭菜園ブログですが、40坪の狭い畑は決して休止しているわけではありません。秋に植えて越冬した野菜が成長をはじめ、スナップエンドウに至っては初物を味わい、ソラマメも莢が成長するなど賑わいを増しています。管理人により細かく区画された地面には、いろんな野菜が植え付けられ、種がまかれたりで、いよいよわが家の家庭菜園もすっかり緑が増えてきました。

気温上昇のテンポが早く、この週末は全国的に夏日を記録する始末。例年なら夏野菜はゴールデンウイークに植えてきたのに、今年はそれより1週間早く作業が進みました。植えたばかりの苗が小さいため、いま見た目には余裕があるように見えるのに、やがて成長し花を咲かせ始めれば、まさに畑を埋め尽くしたようになると思います。

写真でその様子を追ってみます。まず、秋に植えられ、いま成長著しい野菜の代表には、タマネギやニンニク、スナップエンドウ、ソラマメがありますが、スナップエンドウの近況です。

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こちらがニンニク。家庭菜園歴18年のなかでは最高の出来です。

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3月に植えたジャガイモも、少し成長の遅れた株はあるが、順調に成長しています。

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さて、タイトルの「ひと節ひと莢」とはどういうことなのか。結論から先に書くと、ソラマメのひと節にひと莢を実らせることによっと、3粒以上の実が入った莢の比率を高めようという考えを端的に表現した言葉です。これは鹿児島県職員として、指宿のソラマメ産地に貢献した実績を持つ、旧友のアドバイスによるものです。

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これがソラマメの莢。写真のようにふつうのソラマメは、ひと節に3〜4個の莢がつくのでそのまま成長させると莢数が増えて、ひとつひとつの莢の生育が遅れます。そこでこれをひと節にひと莢に減らすことで、残った莢に栄養を集中させ、ひと莢に入る実の数を3粒以上に増やし、しかも実を太らせようという作戦です。家庭菜園でそこまでする必要があるのか、それは自称“Scientific farmer”のChallengeであり、自己満足の部分ということです。

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ひと節にひと莢というのは、この状態です。

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今シーズンのソラマメは、幸運に恵まれました。天敵のアブラムシがほとんど見られないのです。アブラムシさえいなければ、ソラマメの無農薬栽培はじつに簡単です。もちろん、今年も被害を避けるため、しばらくは防虫ネットで覆いましたし、アブラムシが繁殖しやすいひこばえを摘み取るなど、きめ細かな対応をしましたが、そもそもアブラムシが少ないため、それほど神経質になる必要はありませんでした。畝を南北方向につくることで、花を東側に咲かせ、手際よく、ひと節についた余分な莢を摘み取る。こんなソラマメ農家の知恵も旧友から教わりましたが、手間を楽しむ家庭菜園でのソラマメ栽培では、そこまでの対応は必要ありません。

この週末に植えた夏野菜を記録しておきます。順不同ですが、ナス4種5本、ピーマン3本、鷹の爪2本、トマト3種8本、キュウリ4本、シシトウ2本、ズッキーニ2本、フェンネル1株、ハヤトウリ2株、エダマメ30本でした。

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いま芽だし中のショウガや、これから植えるものにはカボチャ、モロヘア、シソ、ニガウリ、シカクマメ、インゲン、ローゼルなどがありますが、家庭菜園を始めて18年、野菜の種類は年々増えているような気がします。もちろん、私は記録係であり、実際に植え付け計画を練り、植え幅、本数などを決めて作業しているのは、わが家の奥様です。

野菜のほかに果樹がありますが、ユズ、スイートスプリングなどは豊作を迎えそうです。こちらはユズで、今週末にはたくさんの花が咲くでしょう。

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またフユウガキ、渋柿の二本がありますが、どちらもたくさんの花芽をつけており、このまま進行すれば豊作を迎えることができるかも知れません。

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果樹の中で、問題を抱えているのは、2本のプラムのうちのソルダム。「スモモのふくろみ病」という、糸状菌による病気です。糸状菌は、カビと呼ばれる生物で、アオカビやキノコの仲間で、伝染性が強いので、写真のように膨らんだ実をみつけたら、摘果し焼却するのが一番の対策のようです。隣にあるサンタローザには発生しない点はじつに興味深い病気と言えます。

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以上が家庭菜園の概況です。これからは、もう少し記録の回数を増やして行きたいと思います。

次にわが団地で営巣中の野鳥の話題です。なんと4週間ほど前にツミという、鳩より少し小さい猛禽類のメスが桜の木にとまっているのを見つけました。これがメスのツミ。

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4月16日あたりに産卵しその後、抱卵が始まったのではないかと想像しています。

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こちらが巣を見守るオス。ツミは一夫一婦で、卵を抱くのはメスの役割でありオスはカラスなどの外敵から巣を守る。

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猛禽類のツミは、雀などの野鳥を餌にします。2週間ほど前は、餌(野鳥)をついばむメスの姿が見られました。オスがメスにわたす様子が見られました。

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巣づくりには、地上に落ちている枝は使いません。生枝を嘴で切り取り、それを巣づくりに使います。メスが長い枝を上手に運んでいます。

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うまく事が運べば、来月中旬には、ヒナが誕生します。3年前の5月〜6月は、オナガのヒナが育つ様子を動画にとりましたが、この団地には、野鳥が棲息する環境があるようです。一住民としてこの環境を大切に守るため必要な取り組みをしてゆきたいと思います。