今回は、「九鬼周造「いきの構造」 ビギナーズ 日本の思想」(2014年)を読みました。 九鬼周造「いきの構造」 ビギナーズ 日本の思想 (角川ソフィア文庫) 作者:九鬼 周造 KADOKAWA Amazon 『いきの構造』は1926(大正15)年に哲学者の九鬼 周造がフランスで、しかもフランス語で草稿を完成させた論文になります。九鬼はジャン・ポール・サルトルにフランス語を習い、ドイツではハイデッガーから現象学を直接学んだという、ものすごい経歴の持ち主です。本書では生い立ちも紹介されていますが、裕福でも複雑な家庭環境に育ったようです。面白いなと思った、当時の「いき」についてまとめたいと思います。…