マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学するII: 自由と闘争のパラドックスを越えて (NHK出版新書) 作者:俊一, 丸山,NHK「欲望の時代の哲学」制作班 NHK出版 Amazon 脳は気難しい召使に過ぎない 人はみな、本来、自由の感覚、意思を持っている。現代の哲学、科学、テクノロジー、経済が自由に影響を与え、自ら欲望の奴隷と化した。 「人間の意志」と「動物の欲求」を同一視してしまった結果、カントの「自由意志」とは異なるものになり、人間は自ら人間性を破壊し始めている。 人は、数値が表すような「生存の条件」よりも、「生きる意味・目的」のほうを重視しており、各人がそれを味わうことのできる「倫理的…