民藝運動の創始者 柳宗悦(やなぎむねよし) 柳宗悦(やなぎ むねよし)は、日本の美術評論家、宗教哲学者、思想家であり、民藝運動の創始者として知られています。彼の思想は、単なる美術評論にとどまらず、生活の中に宿る美を見出す視点を提供しました。 柳宗悦の生涯と思想 柳宗悦は1889年に東京で生まれ、学習院を経て東京帝国大学で哲学を学びました。彼は白樺派の一員として西洋美術や文学を紹介する活動を行い、特にウィリアム・ブレイクやロダンに傾倒しました。その後、朝鮮の工芸品に魅了され、無名の職人による手仕事の美を見出し、民藝という概念を提唱しました。 1925年には「民藝」という言葉を創出し、民藝運動を開…