今回のポイント ・今回は日常の中に美を見出し、民藝運動を創始した美術批評家柳宗悦について。・柳は白樺の最年少創刊メンバーとして22歳で参加、西洋近代美術の紹介について執筆していた。これは西洋を発展の目標とする政府の方針とも合致していた。・しかしその柳が35歳で山梨を訪れた際、そこで目にした木喰仏に強烈に魅入られ、木喰上人の足跡を追って全国を回るうちに、各地の名もなき職人の手仕事による日常品に美を強く感じることになる。・京に住まいを移していた柳は、若き陶芸家である濱田庄司、河井寛次郎らと蚤の市に通い、多くの日用品を買い求め、その作為のない美に魅せられる。・ありふれた安物という意味で下手物と呼ばれ…