民藝美すなわち「用の美」を提唱し、使うことに忠実に作られたものに自ずと生ずる自然で暖かみのある美しさを世に紹介し広めようとする活動。
柳宗悦らを中心に1926年(大正15年)に「日本民藝美術館設立趣意書」が発表されたのが始まりとされ、具体的に行なわれた活動は以下の通り。
また、柳は活動の拠点として日本民藝館を設立、また、運動の趣旨と成果を雑誌「工藝」(雑誌「民藝」の前身) などの出版物にまとめ、発行した。
日本民藝館HP http://www.mingeikan.or.jp/
今回もまたかわいいお花。 香りも良くてお部屋が和んでる。 Jaz flowerさん、 いつもありがとうございます。 小さく静かに。 手の届く範囲を大切に。 一昨日、 久しぶりの新曲が出来た。 YouTubeにアップするか、 来月のイベントがお披露目になるかは まだわからないけど、 とても気に入ってる曲なので 楽しみにしていただけたらと。 河井寛次郎が心に響き過ぎる。。 合間合間に読んでいて 陶芸技法の辺りで少し止まっていたが、 フォースターを終えた時に ふと目に留まり再開したのだけど。 和みながら読んでいたのが、 いつしか陶芸の説明、 土や絣の説明がその意味を越え 人生への言葉となって 浮かび…
フォースター、インドへの道。 昨日、読了。 ほぼひと月ちょうど。 けっこう時間はかかったかな? いやぁ、、面白かった。 純粋にストーリーとしても楽しみ、 結末も泣けつつも 自分としてはとても納得の形で。 20世紀初頭、 イギリス植民地時代のインドを過ごした。 2024年の夏はそんな夏だったな。 上の写真のCDは 眺めのいい部屋のサントラなので、 直接は関係ないけど一緒に。 読み終わった後、 解説を読んで、 これがフォースターの 生前最後の長編と知った。 これでフォースターの長編は全て読了。 短篇集も入ってるけど、 読んだフォースターを並べて。 インドへの道の解説にあった、 フォースターの場合、…
銀座ざくろでしゃぶしゃぶランチを食す。久しぶりの訪問であるが、年を重ねると実に気持ちのいい接客である。 ざくろの創業者は桂洋二郎という方で、なかなかの方であったようだ。 1924年岡山県生まれで、早稲田大学卒業後1955年にアメリカ大使館前に日本料理店「ざくろ」を開店。その後、「トップス」や「グラナータ」と、飲食の世界で活躍を広げる。この時、グラナータでコックをやっていたのが、イタリアンの巨匠ラ・ベットラ・ダ・オチアイの落合努氏で、イタリアへ修行に行く機会を得て桂氏から本物をめざせと指導を受けていたとのことです。その後、桂氏の急死という事態が発生し、三回忌を経て退職することになる。 一方で、棟…
静岡市の南部へ用事があって、ついでに登呂遺跡周辺を散策してきた。登呂遺跡の敷地内にある芹沢銈介美術館*1に行ってみようと足を伸ばしたところ、先週くらいから1月前半までは休館という。メンテナンスや展示入れ替えのため、少し長めの休館をすると書かれていた。 久しぶりの芹沢銈介美術館が空振りになってしまったのは残念でならない。でも、他の美術館や博物館でもいい。とにかくミュージアム・ショップがある施設に行く必要があって、芹沢銈介の収蔵品は今日でなくてもかまわない。できれば年内に美術館や博物館に行っておきたい事情*2があったのだ。 というわけで他の美術館や博物館を検索してみたのだが、公営・私営を問わず、1…
前回のエントリ⇩ tsubana.hatenablog.com 柳の宗教論 美の法門 おわりに オススメ書籍 おすすめスポット 柳の宗教論 柳は早い時期から宗教や心、精神の問題に興味を持ち、「白樺」でも当初は宗教哲学を中心に執筆していた。宗教哲学は美術論より先に柳の研究テーマであったし、また美術論とあわせて彼の終生のテーマでもあった。 柳自身は、特定の宗教を信じたことは一度もない。しかし、信仰というものを信じていた。何かを一心に、ひたむきに信じる心を美しいものだと思っていた。それは無心に作られた名もなき職人たちの手仕事を愛した、民藝への道と通じるところがあるだろう。 柳の宗教への興味も、西洋文…
日用品で長年大切にしているものは何かと聞かれれば、湯町窯のエッグベイカーがすぐ浮かびます。 こちらはもう20年も前に、デパートの民芸品売り場で一目惚れして購入しました。エッグベイカーという名前が付いていて、一人用の目玉焼きを直火で作れるということでした。 蓋を開けると中には素敵な模様が描かれていて、受け皿の渦巻模様の色合いも優しくて素朴な印象です。 フライパンじゃなくて、こんな陶器で目玉焼きを作るなんて、オシャレでなんと贅沢。日常生活を楽しむ人には素敵な逸品になるだろうなと感じました。 当時からヴィーガンだったので、目玉焼きには縁がないしと一度は諦めて帰りかけたのですが、ぽってりとしたフォーム…
断捨離(だんしゃり)とミニマリズム:「もの」と「こころ」 私は以前(5、6年ほど前)、その頃話題となっていた断捨離という方法論を拙ブログで取り上げたことがありますが、その当時とは受け取り方が違ってきたため、この断捨離と、とても近い意味を持つミニマリズムを、併せて考察しようと思います。 まず、そのブログから、めぼしい点を引いてきます。iirei.hatenablog.com この断捨離という言葉は、ヨガの発想から学んだという「やましたひでこ」さんが発案し、流行語にもなり、あまりの反響に彼女は登録商標したそうです。一種の「掃除術」「片付け術」ではあると思うのですが、やましたさんに言わせると、それに…
○月曜日の朝、通勤 「実は最強だけど日常では今一つキャラの人気は根強く、冴羽獠からシド・カゲノーまで時代を問わない」 「日常を生きる平凡人としての自己投影とイマニミテイロ感こそ、現代で求められる共感(empathy)なのだ」 「一方で、相変わらずの同調圧力、共感の罠こそ日常生活での普通であり、自らを押し殺して偽りの仮面(persona)を今日も被るのだ」 #三行詩 20241202 ○月曜日の夕方、通勤 「何を以てストレスとするのか、電車9通勤か、勤務時間か、人との関わりか、帰宅後の家事炊事洗濯か」 「スーパー銭湯では十時間居てもノンストレスではないか、要は主観的感情の積み重ねに過ぎない」 「…
キリスト教の聖典である『新約聖書』には、「マタイによる福音書」「マルコによる福音書」「ルカによる福音書」「ヨハネによる福音書」と、四つの文章が存在する。これらはひとつにまとまり「福音書」としてイエスの生涯について記している。 新約聖書 福音書 2023年4月 (NHKテキスト) 作者:若松 英輔 NHK出版 Amazon それぞれイエスがどのように生き、何を語ったのか、あるいは語らずに体現したのかを描いているが、本書はこの「福音書」をより高度に抽象化/他の領域に開くことで、キリスト教者以外の人物でも「福音書」の旨みを十二分に知れる一冊となっている。 本書を紐解くための態度として、民藝運動の指導…
○月曜日の朝、通勤 「フリースを着込んできた、寒風が心地よい、厚着大正義と今朝は出だしから少し嬉しい」 「ロングダウンコートの人もいる、中々やる、上には上がいるものだ」 「血圧(下)高し、仕方なし、色々あるが今日も生きている、無事に帰ろう家族の元へ」 #三行詩 20241118 「都会を通勤しているとゾンビに出会う時がある、形骸化した抜け殻、心亡き反復動作を繰り返すサラリーマン」 「ふと、故、M・ジャクソンさんのスリラーを思い出すがこうではない、無気力・仮面・無関心」 「最近、わざと当たり、背後から頭をどつく犯罪が増えているとか、仮面の下は地獄の住人らしい、ご注意を」 #三行詩 2024111…
ある冬の日。葉のすっかり落ちた満天星(ドウダン)の枝元に、小指の第一関節にも満たない大きさのものが、ちょこんと乗っかっているのを見つけた。イラガの繭だった。イラガと言えば、幼虫時代は黄緑色の鮮やかな色をしていて、体色と同じ色のスギの葉のようなトゲが伸びている。そして体の真ん中にはこれまた鮮やかなマリンブルーの線が引かれている。種類によっては痣で内出血した時のような赤黒い模様が乱暴に入っていたりする。そんなわけで一目見ただけで、ああ、こいつには毒があるな、触ったら大変なことになるとんでもないやつだ、という気分にさせられる。例によって昆虫が心底苦手という人のために写真は載せない。自分で調べてその鮮…
甲辰年十月初五。10.8/19.9度。薄曇。水戸から県道51号線(水戸〜茂木線)を自家用車で益子まで1時間余。快適なドライブであつたが紅葉などほとんど見られず。夏の暑さで灼けてしまつたやうな樹木も少なからず。益子は先週土曜日から益子陶器市で大変な人出だつたやう。今日は最終日で平日(火)だが、それでも陶器店や陶器市のテント、出店の並ぶ城内坂のあたりはかなりの人出で臨時の駐車場もほゞ満車ださう。週末は駐車場どころか町内に入るのも道路渋滞だつたとか。 益子では町内から少し離れた益子参考館へ。その隣りの浜田窯は現在、濱田庄司のお孫さんにあたる友緒さんが窯を構へてゐらつしやる。その浜田邸の入り口にある長…
柳宗悦は「美術評論家、宗教哲学者、思想家」と評されますが、これら三つの顔を持っていたのではありません。柳にとって、美の前に立つことと、世界の根源なるものに触れることと、ものを思うことは、ひとつのことなのです。 朝鮮民族美術館や日本民芸館での働きは、目に見えず言葉にできない超越に触れることであり、しかし、それを言語によってなんとか可視化しようとする営為なのです。 若松英輔さんのこの書を読んで、ぼくはそのように思いました。 若松さんはこれまでの著作で、「目に見えない」死者、「目に見えない」実在について述べています。超越者、神もまた、いや、まさに神こそ、目に見えません。神と死者と実在は切り離すことが…
3連休最終日の10月14日に、長野県松本市に行ってきました。 13日の午前中に急に行くことが決まって、その日の夜に出発。下道を走り木曾路で仮眠をとって翌朝松本着。午後まで関係先数か所を回って、同行者が「観光禁止の急ぎ旅だけど、ここだけは寄りたい(;^ω^)」というので、用件を済ませてから訪ねました。 ぜんぜん知らなったのですが、故丸山太郎氏が民藝運動の創始者の柳宗悦、河井寛次郎両氏らの活動に共鳴されて、優れた民芸品を蒐集し、1962年(昭和37年)に独力で創館されたそうです。今は松本市立博物館の分館扱いになっています。 陶磁器 宗教画と陶磁器右の掛け軸は不動尊だそうですが、しっぽ?あって猿田彦…
鳥取といえば新作民藝運動の吉田璋也さんだから、一晩だけ鳥取の旦那衆みたいになりたかったから璋也さんが作ったたくみ割烹店でご飯を食べた。
『民藝』の会場を出ると、案の定、陶磁器や布製品などが販売されていて、ちょうど求めていた豆皿の理想的なやつがあったので、まんまと数点購入してきた。 スリップウェアという技法は、表面にゆるい陶土(化粧土=スリップ)をかけて模様を描いたりなんかする技術だそうで、イギリスで廃れていた技法だったという。バーナード・リーチを始め民藝運動のメンバーが復活させた技法である。 その模様も、ゆらしたり刻んだり、そちらにも技法があるそうで、「矢羽根型」の模様はそのひとつである。上の写真はその矢羽根の技法で描かれているという。しばらく前に買った↓これらと少し似ている。 ところで、以前にも書いたが、釉薬のかけ分けという…
白樺派の柳宗悦を中心に、陶芸家のバーナード・リーチ、河井寬次郎、濱田庄司など、が1920年代の日本で民藝運動をおこした。暮らしの中で使われる道具が、職人によって洗練されて芸術の域に達していることを発見し、日本や世界の各地で収集した日常の道具を「民藝品」と呼んで再評価していった。これらの作り方や表現を学んで、独自のデザインに高めていった。 今回は、民芸館や陶磁美術館ではなく、名古屋市美術館に巡回してきている展覧会である。駒場の日本民藝館に蒐集されている日本各地の陶磁器や、紬、絞り、染め物、織物など布製品、アイヌや琉球の道具や着物などの展示に加え、世界の民芸品も展示されていた。点数は多くはなかった…
2024年10月3日公開 有島武郎研究会第76回全国大会有島武郎研究会の第76回全国大会(2024年度秋季大会)を、下記のように開催いたします。 日程 2024年11月2日(土)13:00開会 会場 オンライン 【Zoomでの大会参加申し込み】 オンラインでの参加を希望される方は、必ず Zoom ミーティング(無料アプリ)のダウンロードお願いします。 参加希望される際は、以下の URL もしくはプログラムに記載の二次元バーコードからGoogleFormに移動し、大会2日前(10月30日)までに登録を行なってください。 お預かりした情報は厳重に管理の上、大会運営以外には一切使用いたしません。 申…
ダーウィンの『種の起源』(1859年)が、神が天地と全生物を6日間でつくったという「創世記」の内容をひっくり返すものだったと言われても、そもそも「創世記」を読んでいないとピンとこない。 だけど西洋ではこれが権威衰退のはじまりで、神父や牧師に代わって世俗の専門家や国家がつくった機関が表に立つこととなり、それによって人々の心に空虚な欠落感が生まれたそうです。 そして、それを埋めようとするものが時代ごとに生まれた。 “それ” を埋めようとするもの スピリチュアル界隈の西洋的視点がやっと少し理解できるようになってきました。”風の時代” の前にあったのが “水瓶座の時代” で、わたしは今もCDを持ってい…
丹波焼 椒山窯 市野豊治 さんによるものです。 ランキング参加中好きな事、物、趣味について語るブログ 民藝運動でも有名な市野丹窓の二男さん。 豊治さんは民藝運動をよしとせず、 茶陶に取り組んでられます。 窯元まで会いにいったとき、 『飯茶碗でお茶点てるの嫌やし、 わしの作った抹茶茶碗に飯盛って欲しくない!』 と言ってられました。 もう二十数年前のお話ですが。 ランキング参加中茶道
9/9 アホみたいな案件で板挟みになる。粛々となすべき仕事をこなす。 9/10 自分主体で取り組んでいる仕事が良い方向にまとまる。うきうき。民藝運動といっては大袈裟かも知れないけれど、その一歩になりそうな予感。 9/11 灼熱のなか自転車を漕ぐ。外仕事の人は大丈夫なのだろうか。残暑とは。秋とは。 9/12 思いがけず、ものすごく悔しく、そしてそれでもめげずに踏ん張る人の話を聞く。一緒に仕事ができるようになったらいいな。 夕方、苦手な店員さんがいる店舗で商品を予約。なぜあんなにも高圧的なのか。ヴィラン役で俳優目指してるのかという勢いで怖い。今回でここに行くのは最後にしようと決める。9/13 久し…
最近ダーニング(繕い)をやりたくてダーニングマッシュルームとか糸とか買ったんですけどね 肝心の、修繕したい衣類がないんですわ。 なぜなら修繕してまで使いたいほど良い物を持っていないから… 靴下は穴が開く前に色褪せと吐き口のゴムが伸びて履けなくなるパターンだし セーターは穴が開く前に毛玉だらけになって着られなくなるし シャツもそうだなあ、穴が開く前に褪色とかストレッチ素材がのびのびになってきられなくなる。 そんなダーニング欲求不満なせいかどうかは知らんが眠れなくてネット見てたんですけどね 東北地方とかで昔ボロボロになった着物を継ぎ合わせて作られた半纏的なやつとか、修繕しながら着続けてる野良着とか…