―その1609― ●歌は、「我がやどの穂蓼古幹摘み生し実になるまでに君をし待たむ」である。 広島県呉市倉橋町 万葉植物公園(16)万葉歌碑<プレート>(作者未詳) ●歌碑(プレート)は、広島県呉市倉橋町 万葉植物公園(16)にある。 ●歌をみていこう。 ◆吾屋戸之 穂蓼古幹 棌生之 實成左右二 君乎志将待 (作者未詳 巻十一 二七五九) ≪書き下し≫我(わ)がやどの穂蓼(ほたで)古幹(ふるから)摘(つ)み生(おほ)し実(み)になるまでに君をし待たむ (訳)我が家の庭の穂蓼の古い茎、その実を摘んで蒔(ま)いて育て、やがてまた実を結ぶようになるまでも、私はずっとあなたを待ち続けています。(伊藤 博…