先月のうちに届いていた「ちくま」4月号を話題にすることにです。 ほぼ毎月のように、この場で話題にしていた斎藤真理子さんの「読んで 出会ったすごい人」は、この4月号で完結となりです。途中で一回休載と なりましたので、年度またぎとなった格好です。 休載となったのは、ハン・ガンがノーベル文学賞を受けることになって、 翻訳者であった斎藤さんにその関係の仕事が集中したからであったよう です。このような歴史的な瞬間をはさんだ連載というのは、そうそうない ことに思います。 最終回に取り上げた人は、詩人の吉岡実さんの詩集ではない本。 「吉岡実の『うまやはし日記』は、静かな本だ。1938年から40年までの 日記…