年中行事のひとつ。
1月14日の夜か1月15日の朝に門松や注連縄、書初めなどを持ち寄り燃やす行事。
青竹、藁(わら)、杉、檜の枝などで作った小屋ややぐらを作り、正月飾り、書き初めを一緒に燃やす。
燃やした火で餅を焼いて食べ健康を祈願したり、燃えかすの舞い上がる状態から運勢を占ったりすることもある。
地域によっては「どんど」「さぎっちょ」「左義長」とも呼ばれる。
播磨地方の呼び方では「とんど正月」ともよばれ正月7日がすぎると5歳以下の子供が近所から注連縄などを集めてまわることから幼年講ともいう。
昭和以前の古い作り方は刈取った田畑に太い竹を八本ほどでピラミッド状にし、底に木の枠を作りムシロを引き外側に「ごんぼじめ」と呼ばれる注連縄状のものを掛け出入り口をつける。
竹の先には日の丸、扇、御幣、鯛の飾り物などたくさんつけ、子供はその中で15日まで寝泊りし、とんどを守る。
15日朝に集めた注連縄などとともに火をつけ、とんどの倒れた方角により今年一年を占う、ばらけて倒れると不調だとされていた。
またその灰で鏡餅などを焼いて食べたりなどした。