野田知佑の著作。
1986年6月、小学館より刊行(ISBN:4093663211)
1990年2月、新潮文庫に収載(ISBN:4101410038)
千葉県の亀山湖のほとりに住み、カヌーを漕ぎ、湖に潜り、魚を獲り、捕まえた魚は食べ、夜は酒を飲んで眠る。余分なものを削り取った暮しの中で、季節ごとにその姿を変える亀山湖を見つめ、椎名誠ら、訪れる友人たちと交わり、そして川が削られ、湖が汚されていくことに怒る―1984年の秋から1年半の生活をカヌーイストにしてエッセイストの野田知佑が綴ったエッセイ。
「BOOK」データベースより引用
この本は、完全なるフィクション、・・・だったらいいのにね。 てんしのくびつるしのまちであたまのわるさをたしかめにいこう By Hanadensha - Woo Rock 1. ウチに帰ると、荷物が全部無くなっていた。クーラーボックスの上に一万円札とレシート、裏には「来月からお父さんが来るそうです。」って書かれてた。俺なりに何年も、母親とは必死に頑張って向き合ってきたつもりだったのに、寂しいもんだ。つい最近まで一緒に買い物行って、料理を教えて貰ったりしてたのに。引っ越すことは、なんとなく知ってた。でも、こんなに早いとは知らなかった。新しい住所も母親の電話番号も分からないまんま、俺は一人家に取り残…