「世の人は我を何とも言わば言え。我が成す事は我のみぞ知る。」――坂本龍馬(1836–1867) 桜が散る風に乗り あなたは何を感じるでしょうか。淡いピンクの花びらが宙を舞うたびに人々の視線もまたあちこちへ飛んでいきます。ビジネスの現場も同じです。 誰かが新しいアイデアを掲げると周囲からは賛否の声が渦巻きます。「本当にうまくいくの?」「リスクが高すぎる」――。そのざわめきに心を委ねたら本来のビジョンはいつの間にか霞んでしまうでしょう。 幕末、激動の日本を駆け抜けた坂本龍馬はその桜の花びらのような評判に翻弄されず自らの旗を高く掲げました。脱藩という大きな賭けに出て亀山社中(後の海援隊)を起こし薩長…