ある日 ポストに見慣れた 文字の封筒が 切手は貼られていない 宛名も名前だけ 封を切ってみると 中には真っ白な便箋 なんだろう 痕跡は残っているのに 解読ができない 炙り出し? ライターの火を 恐る恐る近づける 何も現れない 考えた、考えた、考えた そうだ、探偵ごっこだ 1970年台に戻ってみよう 便箋をそっと 水面に乗せてみる ふんわりと 浮かび上がる 緑色の文字 おわか・・・ 3文字しか読めないうちに 文字と共に紙も溶けた 続きはあったのだろうか 頭の中で「梓みちよ」の 「メランコリー」が流れた 明日は乃木坂あたりにでも繰り出しますか ▶︎ 著者「北のいわし」について 🟢 🟢 🟢 🟢 🟢 …