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クロッカス

(動植物)
くろっかす

[学名] Crocus
クロッカスは、アヤメ科クロッカス属の球根植物の総称。花サフラン、ハナサフランとも呼ばれる。
原産地は地中海沿岸で、地中海沿岸から小アジアにかけて約80種類が分布する。
早春に花を咲かせるものが一般的にクロッカスと呼ばれるが、秋に花を咲かせるグループ*1もある。
クロッカスの名前はギリシア語のクロケ(糸)に由来し、糸のような細長いめしべを持つ種があることにちなむ。
秋に球根を植え付けて、春に花を楽しむのが一般的で、鉢植え、花壇植えの他、水栽培でも育てられる。

種類

春咲き

クリーサントゥス
小アジア、バルカン半島に分布。基本種の花色は黄色だが、同種の中でも非常に変化があり、それらを元にカラフルな園芸品種が作られた。
フラーブス
ヨーロッパ南東部から小アジアに分布。花色は黄色で多花性、次々と花を咲かせる。
シーベリ
ギリシアに分布。花は白で2月頃から花を咲かせ、寒咲きクロッカスとも呼ばれる。
ベールヌス
ヨーロッパの山岳地帯に分布。開花期は3月中旬以降と春咲き種の中では遅めで、花色は紫か白。多くの春咲き園芸品種が作られ、本種から作られたグループは「ダッチ・クロッカス」と呼ばれる。

秋咲き

サフラン
サフラン
スペキオスス
トルコやコーカサスに分布する秋咲きの代表種。花は藤色で底の部分が白っぽくなり、花びらにはブルーの筋が入る。主な開花期は10月中旬。
メディウス
イタリア北西部、フランス南東部に分布。花は淡い紫色で濃い紫色の筋が入り、主な開花期は11月。

:植物

*1:スパイスとして有名なサフランは秋咲きクロッカスの仲間

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