【内容】 クリプキの『ウィトゲンシュタインのパラドックス』に登場する計算方法。 あなたと友人と足し算をしていたとしよう。 最初は問題なく進むのだが、ある時から両者間で答えが合わなくなってしまう。 間違いを指摘すると友人が足す数か、足される数の片方が57を超えている場合は無条件に答えは5になるクワスという足し算とは別の手法を用いていたことが判明する。 だから、 56+56=112になるのにも関わらず、 1+57=5になってしまうのである。 このクワスは一見すると奇妙だが、なぜ片方が57以上のとき答えを5にしてはいけないかを足し算使用者が説明するのは困難である。 同様に自分たちが足し算の正しさを説…