Charlotte Rampling
女優
父は軍人でオリンピックのメダリスト。母は画家。父の仕事上NATO軍基地を転々として育つ。ヴェルサイユのジャンヌ・ダルク女子アカデミーと、イングランドのブッシュリーにある有名高校セイント・ヒルダで教育を受ける。高校卒業後ハーロー工業大学で秘書課程をおさめ、ロンドンで秘書をしていた時期もあった。やがてモデルとしてスカウトされ活躍していた時に、リチャード・レスター監督に見出され1965年「ナック」で映画デビュー。その後ロンドンのロイヤル・コート・シアターで演技を学び、堪能な語学力を活かしてイタリアへ。リン・レッドグレイヴ主演のヒット作「ジョージ・ガール」('66年)などを経て、1969年の「地獄に堕ちた勇者ども」で退廃的な魅力を発揮して注目を集めた。リアーナ・カヴァーニ監督の「愛の嵐」('74年)では大胆にして繊細な衝撃的演技を披露し、ヨーロッパ映画界を代表する国際派スター女優としての地位を確立した。以降はフランスやアメリカの作品にも出演作を重ねて国際的に活躍。1982年の「評決」での神秘的な魅力も印象的だった。78年にモーリス・ジャールの息子で世界的シンセサイザー奏者、ジャン=ミシェル・ジャールと結婚。3人の子供にも恵まれたが96年に離婚に至っている。(www.allcinema.net参考)
最近ではフランソワ・オゾン監督の「まぼろし」('00)に出演。長年連れ添った夫を突然亡くした女性の複雑な心理を巧みに演じて絶賛を浴びた。再びオゾン監督と組んだ新作「スイミング・プール」('03年)でヨーロッパ映画賞主演女優賞に輝いている。