所得格差の指標の1つ。 社会を構成する人々の所得がどの人も等しいときにゼロ、ある1人の人に所得が集中する場合に1の値をとり、その値が低いほど所得格差が少ない。 一般的には、ローレンツ曲線と対角線に囲まれた面積。 http://www.nihonkaigaku.org/ham/eacoex/100econ/120doms/122dist/1224inc/gini/gini.html
格差社会/経済格差 リスト::経済関連
ジニ係数(じにけいすう) ジニ係数は、イタリアの統計学者コラド・ジニにより考案された所得などの分布の均等度合を示す指標で、国民経済計算等に用いられる。ジニ係数の値は0から1の間をとり、係数が0に近づくほど所得格差が小さく、1に近づくほど所得格差が拡大していることを示す。一般に0.5を超えると所得格差がかなり高い状態となり是正が必要となると言われている。ジニ係数は、世帯を所得の低い順に並べ、世帯数の累積比(横軸)と所得の累積比(縦軸)の関係性をグラフ化したローレンツ曲線を用いて求められ、所得が均等に配分されている状態を示す0(原点)を通る45度の直線(均等分布線)とローレンツ曲線との間に囲まれた…
日本の年収、30年横ばい 新政権は分配へまず成長を: 日本経済新聞 【簡易要約】 日本の年収水準は先進国平均の8割弱 所得格差を示すジニ係数では、日本は米英より小さい データが示すのは、富裕層も含めた国民全体の地盤沈下 賃金データを各国別に比べると日本は30年間ほぼ横ばい(4%) 米国は48%増、OECD平均が33%増 上場企業の4社に1社は4~6月期の純利益が最高となるも外需頼み 国内の伸びは7% 新型コロナ: 日本のデジタル競争力、28位で過去最低 人材など課題: 日本経済新聞 【簡易要約】 スイスのビジネススクールIMDが公表した2021年の「世界デジタル競争力ランキング」 日本の総合順…
【書評】世界一利益に直結する「ウラ」経営学 世界一利益に直結する「ウラ」経営学作者:日垣 隆,岡本 吏郎アスコムAmazon 印象に残ったこと 頭のいい中小企業の社長は、会計事務所が作った財務諸表なんて見ない。別の管理表を作っている。 売上だけを伸ばしていくには、単価を上げるか、リピーターを増やすかという方法しかない。 耐用年数は税金を計算するための数字でしかない。決算書の数字で利益として出ていても、実は利益でもなんでもない。 日本のジニ係数*1は2005年に0.52を超えた。ジニ係数0.5というのは上位25%の人が全資産の75%を所有している状態。 商売の原則は安く仕入れて高く売る。 賭け事…
「格差」と「平等」の世界とは・・・ この世界は、「平等」なのか、「不平等」なのか。 newspicks.com 不平等をどうやって解消するのかという議論は必要ですが、それ以上に「命の問題」が最重要です。下図が現実を突きつけています。「コロナで亡くなる方を減らすために格差を解消しましょう」と悠長なことは言っていられない状況が目の前にあります。 (NewsPicksからお借りしました。問題があれば削除しますので連絡ください。) 『格差は命に直結する』コロナによる人口100万人当たりの死者数 資産がなければ生きられる可能性が低いことを意味しています。この状態は不平等に拍車がかかるだけなので、世界的に…
こんにちわ、リョウスケです。 今の日本は「失われたウン十年」とか言われるようにバブルをピークに低迷し続けています。 実際、誰に聞いても「今は景気が悪い。」と答えるかと思います。 でも、本当に今ってそんなに景気が悪いんですかね。コロナ禍とはいえ、それほど私の給料は下がっていませんし、仕事も普通にありますので、さほど不景気は実感してません。 逆に、これまでの仕事人生の中で「不景気なのかな?」と感じたことは、リーマンショックの時くらいです。あの頃は、取引先もシステム投資を控えていて、仕事が激減しましたからね。仕方なく、ICT以外の仕事も請け負ったりして、非常に大変だった記憶があります。 格差社会にお…
持てる者と持たざる者の格差が増大するということ 昨今あまり騒がれませんが、数年前に大きな話題になったことがありますね。私たち投資家としては、投資をする拠り所ともなった主張です。 それは、ピケティ氏のいうところのr>gですね。これは、現代社会を生きるにあたって知っておきたい原理原則です。 持てる者と持たざる者の格差が拡大するということ rは資本収益率、gは経済成長率を示します。むろん、様々な批判はありますね。例外のない規則はありませんので、私たち市井の投資家としてはエッセンスだけ押さえておけばよいでしょう。 乱暴なのを承知で換言すると、資産の成長のほうが、給与の成長よりも早いということになります…
2019年10月にピーターソン国債経済研究所で格差をテーマとして開かれた大規模なカンファレンスをもとにした本。目次を見ていただければわかりますが、とにかく豪華な執筆陣でして、編者以外にも、マンキュー、サマーズ、アセモグルといった有名どころに、ピケティと共同研究を行ってきたサエズやズックマンといった人々もいます。 そして、時代が変わったなと思うのは、「格差は是か非か」「政府の介入は是か非か」という原則論が戦わされているわけではなく、格差の是正の必要性重、政府の介入の必要性を認識を共有しつつ、「では、どのような原因があり、どのような政策対応が可能なのか?」といった点で議論が進んでいる点です。 例え…
人新世の「資本論」 (集英社新書)作者:斎藤幸平集英社Amazon 読む動機 第一章 気候変動と帝国的生活様式 p13 気候変動対策をしないことが経済学にとっての最適解(?) p16 気温上昇を1.5℃未満に抑えないと人類破局(?) p32 グローバル・サウス 第二章 気候ケインズ主義の限界 p52 気候変動は経済成長の好機 p60 「十分な絶対的デカップリング」は不可能 p86-87 適応はダメ。全力出せ。 第三章 資本主義での脱成長を撃つ p121 脱成長とは 現時点での教訓 読む動機 前にもちらっと書いたけど、この本は途中まで読み進めたものの「あ、もう無理」ってなって、そのまま積ん読して…
日本であれば、「貯金しなさい」 「保険に入りなさい」 そう親から教えられた人は多いと思います。 しかし、マジメにその教えを守った結果、ほぼ資産が増えないまま年を重ねてしまった人が多いのが現実です。 大和総研の調べによれば、保有する金融資産における格差を示す「金融資産ジニ係数」(数値が高いほど格差が大きい)が年々継続的に上昇傾向で、40代後半~50代前半で最も高くなっています。 言い換えれば、資産を増やす「金持ち父さん」と、資産が増えない「貧乏父さん」の差がどんどん広がっています。 お金の常識を若い時からアップデートしていたかどうかで明暗が分かれたのです。 その年齢層の人たちはバブル世代や就職氷…
Fukushige, Mototsugu, Noriko Ishikawa, and Satoko Maekawa. 2012. "A Modified Kakwani Measure for Health Inequality." Health Economics Review 2(1): 1-7. Kakwaniによる税の累進度の測定指標に簡単な修正をし、医療サービスへのアクセスの不平等を評価するのに適したものにできることを提案する Kakwani係数が集中度係数からジニ係数の差をとるものであるのに対して、集中度係数(C)をジニ係数で割った比の形に修正する すなわち、MDK = C/G 集…
■近代自由・資本主義経済の矛盾と日本の非常識 東京商工リサーチ時局レポート 2016.11.18 芦屋暁 https://www.tsr-net.co.jp/news/situation/20161118_01.html ~~~ (1)バブル経済破綻の前に予見されたアメリカ流自由・資本主義の弊害 小生がその心意気で、近代の行き過ぎたアメリカ流の自由・資本主義経済の矛盾と詭弁を抱き、その挫折と世界の主導的地位からの脱落を予見し、わが国のアメリカ一辺倒の盲従や亜流を戒め、適当な距離を置いて興隆する必要があるという「脱アメリカ」の考え方を初めて文章で表明し提唱したのは1988年(昭和63年)、つまり…
シルバー民主主義という言葉がある。 端的に言えば、高齢化社会においては、票の分母が若年層よりも高齢層のほうが多いので、票数が命取りになりかねない政治家はとりあえず高齢層に支持される政策を掲げ、それにより若年層は不利になる、が通説だ。 まず、その前提を疑う。 僕もこの問題を掘り下げるにはファクトチェックをしなければならない。 まず頭の整理をするためにこの記事を書く。 そもそも人は皆「利己主義」なのか? リチャード・ドーキンス『利己的な遺伝子』がベストセラーになったが、この説を批判する学者も当然いる。 nainaiteiyan.hatenablog.com 若者のためを思って投票している高齢の方を…
.entry-header{display: none;} .pager{display: none;} .entry{padding: 0% 2% 2% 2%;} .entry{margin: 0% 0% 0% 0%;} 索引 数字項番 1σ80.2.1. 1シグマ80.2.1. 2×2分割表22.1.2. 22.1.3. 2σ80.2.1. 2クラス分類問題40.4.1. 2項係数の公式90.6.2. 2シグマ80.2.1. 2次形式90.3.15. 2次形式の符号90.3.16. 2次デルタ法6.3.5. 6.3.6. 2値データ集合40.4.2. 2変量正規分布5.2.1. 3σ80.…
ダニエル・サスキンド『AI時代の新「大きな政府論」』のつづきを読み進める。 nainaiteiyan.hatenablog.com ピケティが示したデータ等を参考にしながら著者は格差についていろいろと述べた。 まず、ジニ係数 (0⇒完全に平等、1⇒完全に不平等) は世界規模で上昇中であるとのこと。 また、ピケティの示したとおり、資本 (土地、株式、有形資産、無形資産etc.) をたくさん所有している人間ほど年間の所得がどんどん増えていく傾向にある。 最も皮肉なところが、ロールズ『正義論』において、”不平等とは社会の中で「最も不利な立場にある者に最大の恩恵」となる際に許容される” と主張したが、…
統計のド素人が統計学を学んでみた コロナ禍で、自宅での時間が増えたこともあり、2021年は放送大学の選科履修生として一年間を過ごしてみた。放送大学の授業については、『初歩からの数学』について、先日ご紹介させていただいた。引き続いて、本日は放送大学における統計学のエントリー科目『身近な統計』をご紹介したい。 放送大学には「身近な~」とか「初歩からの~」といった、初学者向け(に見える)の講座がいくつかある。これがけっこうなクセもので、序盤では簡単に思わせておいて、中盤以降急激にレベルが上がり、脱落者続出なんてことになる。 『身近な統計』もそのクセもの科目の一つであることは間違いない。統計は数学的知…
THE TED TIMES 2022-07「新しい資本主義」 2/28 編集長 大沢達男 資本主義を磨く。 1、資本主義 現在の資本主義、経済社会の問題点は、以下の3つに要約されます。 1)小さな政府か。大きな政府か。 2050年にカーボンゼロを実現しようとすれば、年4兆ドル(約460兆円)の投資を30年まで続ける必要があります。 また人工知能(AI)や量子の先端分野の研究にも政府の支援が必要です。 そしてCovid-19の流行も政府の役割を拡大させています。 「大きな政府」による公的資金の投入には限界があります。国と地方の21年度末の長期債務残高は、GDPの2.2倍に当たる1222兆円になっ…
.entry-header{display: none;} .pager{display: none;} .entry{padding: 0% 2% 2% 2%;} .entry{margin: 0% 0% 0% 0%;} 統計検定項目 各項目一覧 1. 事象と確率 1.1. 集合と確率 1.1.1. 集合 1.1.2. 事象 1.1.3. 確率の定義 1.2. 条件付き確率 1.2.1. 条件付き確率 1.2.2. 同時確率と条件付き確率[重要] 1.2.3. 全確率 1.3. 独立性 1.3.1. 事象AとBが独立であることの定義 1.3.2. 事象AとBが独立であるときの余事象の独立性 …
「日本は労働所得格差が広がっている」と聞いても大半の方は違和感を持たないのではないでしょうか。 非正規雇用者数が増えてきたことは誰もが知っています。 「生活が苦しい」というような話はニュースやネットに溢れています。以前は、NHKのニュースで取り上げられた20歳代の女性の毎月の食費が5万円だったことが「高いか安いか」という論争が起こり、話題になったこともありました。 しかし、このような話は読み物としては面白いかもしれませんが、日本全体の状況を必ずしも捉えているとは限りません。 今回は、日本の労働所得の現状について、少し確認していきたいと思います。 収入分布の動向 労働所得の分配状況 所見 収入分…
俺は派遣社員としていろんな派遣先で働いてきたが、大体どの派遣先でも年が明けたころから春闘に向けた組合活動が活発になるみたいで、よく昼休みや定時後に組合員が集まって集会をやっている。 俺は派遣社員だから関係ないが、どんなことをやっているのか聞き耳を立てていたら、大体どこも「生活不安解消のため〇〇円の昇給実現を・・・」とか言っている。労働組合なんて「もっと楽させろ。もっと給料上げろ。俺たちの雇用を守れ。」くらいしか言うことないだろうし、わざわざ集会などやらなくてもいいような気もするが。 大きい会社では、必ずと言っていいほど労働組合がある。おそらく連合への加盟率も高いだろう。そんな労働組合は「正社員…