高橋健太郎 スカ・ヒットを量産する初期スタジオ・ワンで使われていた機材 コクソン・ドッドが自身のレコーディング・スタジオを設立したことが、ジャマイカ音楽の発展のターニング・ポイントになったことは間違いない。初期のドッドのスタジオの内部については、これまで極めて限られた情報しかなかったが、2024年にイギリスのプレッシャー・サウンド・レーベルがリリースしたスカのコンピレーション・アルバム『Ska Shots』に、多くの関係者証言を含む解説が添えられていた。レゲエ研究家でもあるフルート奏者のディゴリー・ケンリックが執筆したこの解説のおかげで、初期のスタジオ機材などもかなり判明した。 Ska Sho…