〈昭和の忘れもの〉クルマ編㉘ 【フォルクスワーゲン・タイプ1(ビートル)】 ワーゲン・ビートルは世界中で愛され、2003年にメキシコ工場で最終車両がラインオフするまで累計2153万台が生産された。これは単一モデルの最多量産記録(4輪)となっている。 しかし、その誕生については紆余曲折があった。概略としては、ナチス・ヒトラーが掲げた「国民車構想」の下、その設計をフェルディナント・ポルシェに依頼したことに端を発する。同様の構想を抱きながら何度も挫折を味わったポルシェにとって、ヒトラーの申し出はまさに渡りに船だった。 ヒトラーの性能要件は厳しかったが1935年にプロトタイプが完成、1937年には何と…