ドストエフスキーの「悪霊」(亀山郁夫訳 光文社古典新訳文庫)を読み終えました。う~ん、何とも言えない終わり方、とっちらかったまま放り出した感じだ。 評価:▲(お褒めの★はありません) あらすじ:あってないようなあらすじですが、物語は、たぶん、三つの話の寄せ集め。その1、田舎の裕福な地主ワルワーラ夫人と彼女が庇護する元大学教授のヴェルホヴェンスキー氏との不器用な愛情物語。その2はワルワーラ夫人の息子ニコライの無軌道な女狂い(少なくとも4人の女性と関係する)物語。最後の3番目は、ヴェルホヴェンスキー氏の息子ピョートルによる社会主義革命運動の内ゲバ物語。この三つが絡み合って話は進む。 あらすじに沿っ…