ヒトラーのための虐殺会議

2年前に公開されて、映画好きのあいだで話題になった、ドイツ映画の「ヒトラーのための虐殺会議」を観た。 第二次世界大戦中の1942年1月20日にドイツの高官らがヴァンゼー畔の邸宅で会同して、ユダヤ人の移送と殺害について分担と連携を討議した会議の議事録をもとに映画化した作品。 この作品を観ている時、僕は背筋が寒くなるような怖さを感じた。それはどこかサイコホラーに近いような感覚だった。まるで、会社内のまあまあ厄介な問題だけど、みんなで話し合えば、解決するだろうっていう雰囲気で、ユダヤ人をいかに効率的に運搬し虐殺するかの会議が進んでいく様が、アウシュヴィッツで実際に起こってしまったこととの対比によって…

アマプラで映画視聴179作品目は「ヒトラーのための虐殺会議」でした。個人的レーティングは8/10です。昨年公開の話題作の一つ。アマゾンプライムのいいところはこういう真面目な映画は1年待たないでみれるところですね。テレビではやらないと思うし…。まぁテレビはもってないんだけど。最近ブログのジャンル映画に変えた方がいいかもとも思うけど…でも変えない（笑） 映画『ヒトラーのための虐殺会議』オフィシャルサイト2023年1月20日（金）より 新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、 YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開｜1,100万ものユダヤ人絶滅政策を決定した史上最も恐ろしいビジネ…

もう8月。 タイトルを並べるだけではつまらないしベスト作品は年末に決めるので、今年ここまで見てきたなかからベスト作品と競っている映画たちをピックアップ。邦画・洋画だけだと寂しかったので、アニメとドキュメンタリー（史実にもとづくシリーズ）も入れてみた。 ネタバレはしている。 アニメ 暫定2位入賞：「名探偵コナン 黒鉄の魚影」 ドキュメンタリー(史実にもとづくシリーズ)暫定2位入賞：「ヒトラーのための虐殺会議」 洋画 暫定2位入賞：「セールス・ガールの考現学」 邦画 暫定2位入賞：「エゴイスト」 おわり

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); こんにちは、ハクです。 毎週あります河北新報夕刊「映像ナビ」にて、 すでに販売されている映画をご紹介いたします。その"紹介文"は河北新報記事の引用をしますが、ご了承ください。 それでは、ご覧くださいませ。( ´,＿ゝ｀)ﾌﾟｯ (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); ◇ ①『ラーゲリより愛を込めて』TBS、134分。5720円 www.youtube.com 第2次世界大戦後、ソ連軍の捕虜となってシベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑…

２０２３年、ドイツ、マッティ・ゲショネック監督作 １９４２年のドイツ、ユダヤ人の問題を最終解決するためにナチス、親衛隊、官僚が集まって行われたヴァンゼー会議の模様を再現する映画。 www.youtube.com ヨーロッパ中のユダヤ人の「処分」を決定するための会議。端的に言えば狂っている。１１００万人の人間をどのように殺して、この世界からひとつの民族を抹消しようとする相談なのだから。しかし、それも今の時代だからそう思えるのかも知れない。出席者の全員がナチスの政策に心から賛同していたのかも知れないし、この会議で下手なことを言うと地位も命も失うという恐怖があったのかも知れない。どのようにしてユダヤ…

夜時間の過ごし方について最近考えています。とりあえずの正解として映画館を選んでいたら今月は映画館で９本、ネットが２本になってました。クレジットカードをSESON GOLD PREMIUMに変えてから特典のTOHOチケットを絶対に上限の３枚購入しています。曜日無視1000円、助かる。 なんか多いので目次。カッコ内は映画.comの劇場公開日に準じています。 映画館 アバター ウェイ・オブ・ウォーター（2022） イニシェリン島の精霊（2023） バビロン(1980)（2022） 私はどこから来たのか、何者なのか、どこへ行くのか、そしてあなたは・・・（2023） ヒトラーのための虐殺会議（2023）…

題名:『ヒトラーのための虐殺会議』製作国: 監督:マッティ・ゲショネック監督 脚本:マグヌス・ファットロット パウル・モンメルツ 撮影:テオ・ビールケンズ 美術:ベルント・レペル公開年:2023年 製作年:2022年 目次 あらすじ 本作の断固たる意志 あらすじ 1942年1月20日正午、ベルリンのバンゼー湖畔に建つ大邸宅にナチス親衛隊と各事務次官が集められ、「ユダヤ人問題の最終的解決」を議題とする会議が開かれた。「最終的解決」はヨーロッパにいるユダヤ人を計画的に抹殺することを意味する。国家保安部代表ラインハルト・ハイドリヒを議長とする高官15名と秘書1名により、移送、強制収容、強制労働、計画…

出張で福岡→広島に行ってきました。 2泊3日で、博多で飲み、広島で飲み…とにかく酒量が多かった。どちらもおいしいものが多くてありがたい。 福岡は何度も訪れているけど、広島は高校生以来。昼も夜も、赴任中の同僚に案内してもらった。昼間に市街地を歩いてだいたいの概要を頭に入れて、夜は酒と美食のために繁華街へ繰り出した。…のだけど、まぁ金曜日の夜の広島中心地はなかなか店に入れない。私たちがチェックしていたのが人気店だったのかもしれないけど。 結局、1次会は適当に落ち着き、2次会は魚が美味しい店、3次会でお好み焼きとなった。「最初からお好み焼きなんて食べたら腹一杯になるぞ」とのことで、締めにするのが正し…

今週のお題「好きな小説」 フルタイムの労働を終えてからホワイトサンド精神病院の夜シフトに入ってるくらいの頻度でコピーキャットゲーム*1に勤しんでいるので、小説どころか140字以上から成る文章というものをほとんど読んでいない生活を送っているところ、表紙を一目見て貸出手続きに進んだこの小説がかなり面白かった。 裏表紙に書かれているあらすじには、「ファーストコンタクトをノンフィクション風に綴った、異色のモキュメンタリーSF」とある。 宇宙から送られてきた、人類ではない知的生命体によって意図的に作られた「パルス（光線）」の観測によって、以降人類規模で発生した「上昇」と呼ばれる災害をテーマにしたドキュメ…

めちゃくちゃな気分だ。恐らく気圧がそうさせている。雨が降っていると書いても居住地を特定しようがない程度には列島が低気圧に包まれた日に、私は例に漏れず自律神経だかなんだかを「終わらせ」て、方々へ走り出していく情緒を必死に繋ぎ止めて過ごした。 こういう弊害がどのように表れるかは、きっと人によって違うだろう。私の場合は——今回は——頭痛や関節痛より落ち着きが失われるほうで、まともに本を読んだり映画を観たりする機能が失われている。ここ数日はちょうど『ヒトラーのための虐殺会議』を少しずつ観ているが、あれはそういう進み方をしていると誰が誰だかまるでわからない。 Xには相変わらず台風情報と陳腐な悪意と建設的…

2024年６月の映画寸評③ ＜自分なりのめやす＞ お勧めしたい ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ みる価値あり ⭐️⭐️⭐️⭐️ 時間があれば ⭐️⭐️⭐️ 無理しなくても ⭐️⭐️ 後悔するかも ⭐️ ㊽『関心領域』（2023年製作／105分／アメリカ・イギリス・ポーランド合作／原題：The Zone of Interest ／クリスティアン・フリーデル サンドラ・ヒュラー劇場公開日：2024年５月24日 ⭐️⭐️⭐️⭐️ イオンシネマ港北ニュータウン 6月17日 「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」のジョナサン・グレイザー監督がイギリスの作家マーティン・エイミスの小説を原案に手がけた作品で、2023年・…

アマプラで『ヒトラーのための虐殺会議』鑑賞。1942年、ナチスドイツがユダヤ人虐殺をすすめている中、軍と政府関係者15人が湖畔の美しい邸宅で行われた会議だけの映画なのです。（実際の記録に基く） ヨーロッパ全土1100万人のユダヤ人問題の解決策を話し合うわけですが銃殺等は行うドイツ軍兵士たちに精神的問題が多く発生して効率が悪い…等と問題提起、そこで解決策を話し合うのですが… ヒトラーは出できません。戦争のシーンも虐殺のシーンもない、ただの会議なのだが今までに観た映画の中で一番怖いかも。考えに強弱はあっても誰も異を唱えない。上役の顔色を見ながら熱心に働く悪魔。 トラウマレベルでしたが観て良かった。…

１９４２年ドイツのヴァンゼー湖畔にある別荘で開かれたナチス・ドイツの主要な高官たちによる会議が開かれた。議題は、ユダヤ人問題の最終的解決である。準備万端に整えられた会議室にて高官たちの会議が始まったのであった・・・。 一見すると、普通の会議が淡々と続く。多少の駆け引きがあるが、劇的な何かが発生するものでもない。ただ、「最終解放」というユダヤ人の種の撲滅を議論していること以外は。普通の会議だからこそ感じる異常。人は正しく間違う。 ヒトラーのための虐殺会議 フィリップ・ホフマイヤー Amazon

8時前に起きようと思ったら布団から出られず8時45分くらいに起床。 朝はなるべくゆっくりと寝たいという気持ちと、朝仕事の前に別の暮らしが広がっていないと嫌だという気持ち、まさに心が二つある。 今の仕事が嫌いでおまけに楽しくもなんともなくて、どうせ限られた人生なのだから楽しいことをやりたいという気持ちと、楽しいことだけじゃ世の中やっていけないのだという気持ち、これもまた二つ気持ちがある。 割に私はつまらないことにでも楽しみを見つけられるタイプなのだけれど、どうもここ数年それが鈍ってしまっているというか、仕事に楽しみを見出すことができない。 自分でもなんとなく理由はわかっていて、今の働いている環境…

『まるで職場の飲み会だ。互いに腹を探り合う。ビール無しで』1942年1月20日。ベルリンのヴァン湖（Wannsee）畔にある親衛隊保有の邸宅に15名のナチス高官が集結しました。招集をかけたのはゲーリング国家元帥。ゲーリングの依頼事項は『組織面・実務面・物資面で必要な準備を全て行い、欧州のユダヤ人問題を総合的に解決せよ。ユダヤ人問題の最終解決を実施せよ』依頼ではなく完全に命令ですね。最終解決とは？ドイツ国内のみならず、ウラル山脈に至る欧州全域に存在するユダヤ人1,100万人を根絶やしにすること。「ヒトラーのための虐殺会議」（2022年／マッティ・ゲショネック監督）所謂「ヴァンゼー会議」を出席者の…

ヒトラーのための虐殺会議 戦場のメリークリスマス この流れが特に目に付いたが、男らしい厳しさ・根性論のようなものはその目的を外側に求めた時、かつファシズム的な中央集権的「大義」を失った時、グルグル目的もなく回るアリの行列のように、完全に所謂道徳的倒錯に陥るだけとなる。 それはそれで美しさもあるけども、やはり律する目的を己の中に見つけ出すのが尊いと思う。 他の映画だとMIBは根性組で、次元大介はスーツ姿だけど別の男らしい色気のような物を感じる。つまり律する目的が己の中に存在しているという風に感じる。 たとえばサンタクロース単体だと変な人だし、じゃあトナカイだけだとなんかよく分からない感じになる。…