アーネスト・F・フェノロサ;Earnest.F.Fenollossa,1853-1908、
アメリカの哲学者・美術研究家。1878(明治11)年来日。東大に哲学を講じ、傍ら日本美術の研究に意を注ぎ、弟子の岡倉天心とともに美術学校を創設、日本画復興などに助力。のちボストン美術館東洋部長。明治15年に出版され,以後の日本における「美術」という概念を規定した著『美術真説』は,同年5月に行われた日本工芸の貿易に関する彼の講演を内国勧業博覧会に関与していた大森惟中が翻訳したもの。参考文献;『明治美術基礎資料集』東京国立文化財研究所美術部編、昭和50年、『フェノロサ 上・下』山口静一著、三省堂、1982年、『日本近代美術論争史』中村義一著、求龍堂、昭和56年、『日本近代美術史論』高階秀爾、講談者学術文庫、1990年など