終りなき世界―90年代の論理作者:行人, 柄谷,克人, 岩井太田出版Amazon 対談の一人、岩井克人氏とは理論経済学の学者で、『不均衝動学』という著作で国際的に知られる人だという。柄谷行人氏とは非常に親しい仲だというが、そんな2人が1990年の春に行った対談を書籍化したのがこの本。 1990年当時の世界情勢を、「資本主義」というキーワードから主に経済学の面から捉えた対談で、「そりゃあわたしなどの理解できるモノでもないだろう」とも思っていたのだが、そんな1990年という時制のアクチュアリティを越えて、けっこう原理的なことも平易な言葉で語られてもいたので、わたしも何とか投げ出さずに最後まで読めた…