ジャック・デリダ(1930.7.15-2004.10.8)
哲学者。1930年、フランスの植民地だったアルジェリアに生まれ、1956年、エコール・ノルマルの哲学史助教授に就任。プラトン以来の西洋哲学を引き継ぐロゴス中心主義を批判。一般にポスト構造主義の代表的哲学者と目され、脱構築、散種、グラマトロジー、差延等の概念を生み出した。フッサールの現象学から出発し*1、フッサールの『幾何学の起源』に長大な序文をつけ注目を集める。ニーチェやハイデガーを批判的に発展させたほか、サールとの論争やハーバーマス、ガダマーとの論争でも知られている。ハーバーマスとは9.11テロ後共闘。脱構築は哲学だけにとどまらず、文学理論、法哲学等に影響を与えている。
2004年10月逝去。
『エクリチュールと差異』『グラマトロジーについて』『ユリシーズ グラモフォン』『法の力』『散種』『岬』『声と現象』『滞留』『マルクスの亡霊たち』『言葉にのって』
関連:東浩紀、高橋哲哉
*1:修士論文は『フッサール現象学における発生の問題』