今日は、日本の資産ピラミッドと貯蓄の現状についてお話ししたいと思います。 まず、野村総合研究所が発表している「資産ピラミッド」についてご紹介します。これは、日本の個人資産の分布を視覚的に示したものです。資産ピラミッドは、金融資産の額に応じて個人を階層に分けて示しています。 一番下の層が「マス層」と呼ばれ、ここには資産3,000万円未満の人々が属しています。この層が全人口の約91.7%を占めているんです。そして、次の階層が「アッパーマス層」で、資産3,000万円以上5,000万円未満の人々が4.5%います。その上には「準富裕層」(資産5,000万円以上1億円未満)が2.5%、さらに「富裕層」(資…